2026年1月の記事
衆議院選挙について全国連は訴えます
  

 同盟員の皆さん、読者の皆さん。真冬のさなか、突然、高市首相は衆議院を解散し、1月27日公示~2月8日投開票で、衆議院選挙となりました。自治体によっては、投票案内状の配布や掲示板の設置も間に合わず、そのバタバタぶりをみるだけでも、選挙の民主性、公平性じたいが危ぶまれ、まさに「高市人気」にのみにあやかった奇襲攻撃というしかありません。私たちもまた、十分な討議の機会を持つ余裕もなく、大急ぎで部落解放運動としての立場から態度表明をしなければなりません。


再審法改正をがんばる政党に投票しよう

私たちは、以下の2点を大きな視点に国民の選択を問います。

 1点目は狭山闘争~再審法との関係から、この選挙にどういう態度をとるのかということです。

選挙後の通常国会では、再審制度についての法務省の改悪案が上程され、改正(議員立法)か、改悪(法務省案)か、命運を決することになります。

もしも、選挙で自民党、維新の会など法務省案賛成派が勝利すれば、取り返しがつかないことになります。袴田さんのような再審無罪は二度とありえない制度になり、狭山事件にあってはますます困難が倍化することになります。

逆に、議員立法推進の政党が勝利すれば、明るい展望が開かれます。その点では、願ってもないチャンスでもあります。

 議員立法を提出したのは、立憲民主党、れいわ新選組、共産党、社民党などです。この法案は、証拠開示や検察官による不服申立ての禁止などを規定しています。狭山再審を開くには、議員立法の制定しかありません。「中道改革」に合流した旧公明党も、ここに加わるべきです。

 実に単純明快。議員立法推進のこれらの政党に投票しましょう


軍備拡張・排外主義には断固反対

2点目は、国政の観点から―国民生活、防衛費、外国人政策を焦点に―どういう態度をとるのかということです。

確かにガソリンは、多少安くなりました。しかし、「なんやこの程度かい」が実感です。120円くらい期待していましたが、せいぜい150円どまりです。諸物価高騰に、焼け石に水。消費税廃止は、生活苦にあえぐ私たちにとっては、当たり前のことにすぎません。

 トランプは、「同盟国の防衛費はGNP5%まで増やせ」と要求しています。空母の上で、トランプにベッタリくっついてピョンピョンはねた高市は、軍備拡大に湯水のように税金を使うでしょう。それと対比して、社会保障制度はバッサリ、医療・介護はいよいよ地獄に追いやられます。

 その矛盾、国民の怒りの矛先は、差別・排外主義にしむけられます。とりわけ、外国人への国家ぐるみの抑制を、参政党らと競い合うように叫んでいます。部落解放運動は、決してこの動きを許すことはできません。

大阪府民は抗議の棄権を

高市の暴走に同調した維新の会は、大阪府知事選・大阪市長選をトリプルでしかけてきました。対抗馬すらいない、みえみえのインチキ選挙です。それにたいしては、大阪府民の皆さんは抗議の棄権で史上最悪の投票率に追いやりましょう。

民主勢力の力で高市クーデター大失敗へ

 総じて、今度の衆議院選挙は、選挙に名を借りた、高市・維新連合のクーデターに等しいと言っても過言ではありません。

韓国では、前の大統領の軍事クーデターがおき、民主派の力で大失敗しました。今度は私たちの番です。

戦争・差別とたたかう民主勢力の力で、高市クーデターを韓国の二の舞にさせ、新たな民衆の夜明けを切り開きましょう。そして、改正再審法をかちとり、狭山闘争に勝利しましょう。

2026年1月27  部落解放同盟全国連合会


2026年の新春にあたって



狭山に心を寄せる皆さんへ


 私はウグイス 縦横無尽にとんでいく

   無罪訴え 支援の御願い


 石川一雄さんの喪中のため、新年を祝う言葉は慎まなければなりません。石川一雄さんが亡くなり、「一雄の無念は私がはらす」と、妻の早智子さんが第4次を申し立てました。涙も乾かないうちに、「石川一雄亡き狭山闘争」を一路邁進の一年でした。
 年があけて、あらためて思います。「石川一雄のいない狭山闘争」をこれからどうすればいいのか・・・。暗中模索、悶絶はつづきます。
 一筋の光明は、石川さんの歌とむきあい、そこにこめられた遺言を、耳をすませて聞くなかに見出します。
 石川さんは、自分の来世をウグイスにたとえました。ウグイスは縦横無尽にとびまわり、全国どこにでも現れます。もはや、保護観察も再収監もしばることはできません。彼が終生望んだ、支援の垣根も自由に超えられます。私のすぐ隣に、いつも石川一雄がいます。
 そればかりか、ウグイスには誰でもが、鍛錬すればなれます。石川一雄さんになりかわることは、誰もができることではありません。しかし、石川さんにかわって、石川さんの歌を唱和し、無罪を訴えることは誰にでもできます。この短歌には、私への遺言もこめられています。
 高市早苗の推し活で、法務省は再審法の改悪へ急いでいます。申し立てにさしたる理由がなければ迅速な棄却を義務づける。証拠開示は限定し、公開禁止にする。検察の不服申し立ても維持すべし。とんでもない内容です。袴田再審無罪を何も反省しないばかりか、まるでリベンジするかのような内容です。2月には国会に出され、議員立法とガチの勝負がはじまります。
 「労働者は働いて働いて働いて働け~」「薬はドラッグストアで買え~」「台湾有事には参戦する~」「核武装もタブーにするな~」「教育勅語で子供を洗脳し戦場に駆り出せ~」「鹿をけっとばす外国人は強制送還や~」高市暴言の数々。こんなん総理でいいんかい!
トランプのベネズエラ侵略戦争は許せん!
 早智子さんと心ひとつに、第4次狭山再審に何としても勝利しましょう。再審法改悪を阻止し、戦争と極反動の高市政権を打倒しましょう。

2026年元旦 部落解放同盟全国連合会


大阪市港湾局職員の部落差別事件を糾弾する


12・17 大阪市へ2度目の申入れ

 一昨年5月に発覚した大阪市港湾局職員による部落差別発言について、全国連大阪支部代表者会は、4月に続いて12月17日、大阪市港湾局に2度目の申し入れを行った。
 この日、大阪市港湾局が入るATCビルに到着した大阪支部代の3人は、早速申し入れを開始した。大阪市港湾局総務課からは2人、市民局人権啓発課から1人が応対した(以下に「申し入れ書」を掲載)。
 今回、被差別当事者である私たちに、「差別発言の詳細」を明らかにしないのは部落民を愚弄するものである。市当局自ら部落差別発言であることを認めているにもかかわらず、その詳細をその一方の被差別当事者に知らせないというのは市の差別問題に関する傲慢さの表れであり、差別糾弾への敵対というほかない。
 またもう一つ、差別発言を行った港湾局職員2名に対して、私たちへの謝罪を要求した。
 「到底看過できない極めて惨い内容」と市当局が表現する差別発言ならば、当該職員は謝罪すべきだし、その内容を明らかにすべきである。当該職員2名と直接話し合うので市の責任において会談を設定するよう要求した。
 私たちの追及に市側は「あってはならない差別発言だった」というにとどまり、文書回答を約束したにとどまった。

以下、大阪市に提出した申し入れ書
              2025年12月17日
大阪市長 横山 英幸 殿
大阪市  港湾局長   殿
大阪市港湾局員の部落差別発言についての申し入れ-2
   部落解放同盟全国連合会 大阪支部代表者会
     代表 滝岡 広治
      (連絡先)東大阪市荒本1丁目8-14-116
      (電 話)06-6787-3018

1,差別発言の詳細を差別を被った私たちに明らかにすることを求める。
(趣旨)
 昨年3月18日以降延べ3日にわたり、港湾局職員2名が同僚職員を名指して部落差別を意図する賤称語(「どえった」週刊ポスト報道)を数十回にわたり執拗に繰り返し、誹謗中傷し部落差別発言を行い、結婚や職業などに関する部落差別発言を行った。
 私たちは、この差別発言に心臓を凍らせ、身を引き裂かれ、人権を蹂躙された当該の者であること。この差別者を糾さずにはおかないという責務を負うものである。
 であるがゆえに、どういう発言が行われそれがどういう理由でなされ、何が差別なのか、それがどれだけ部落の人々に深い傷を与えたか、発言を行った当該職員2名をはじめ全市職員、市民は知るべきである。そうすることによってこうした部落差別を自分の問題として考える、ひいてはあらゆる差別問題を考える第一歩となる。
 また、市は差別発言の詳細を知りながら、被差別当事者である私たちに、どんな差別を受けたかを知らせないというのは部落民をないがしろにした不当な扱いである。差別を受けた部落民として、私たちには知る権利がある。

2,差別発言の行為当事者の港湾局職員2名の、私たちへの謝罪を求める
(趣旨)
 前回申し入れ(4月24日)に対する回答(6月13日)は、「差別発言は到底看過できない極めて酷い内容」と表現し、また「長年にわたり差別に苦しんでこられた当事者の思いを一顧だにせず、人間の尊厳を著しく傷つける行為」であると断じている。
 しかし差別発言の当該である港湾局職員2名がどう考えているのかについては触れられていない。歴然とした部落差別を行ったのなら謝罪すべきである。
 差別発言をした当該職員2名から直接に発言内容を聞き取り、部落差別を認めるか、謝罪の意思はあるか確認するので、市はその責任において会談を設定することを求める。
 以上の項目について文書による回答を求める。
 回答期限  申し入れ書受け取り後、1か月
                        以上



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