2022年6月の記事
始まった!新たな狭山大運動!

5・22東京で意見広告報告集会、

     再審実現大運動結成式


 毎日新聞全国版での狭山意見広告掲載を受け、運動よびかけ人主催の『狭山意見広告運動報告集会』と『狭山事件の再審を実現する大運動結成式』が5月22日、東京・日比谷で開催されました。全国連からも各地の代表が結集。ついに新しい狭山大運動が始動しました。(※『狭山闘争ニュース』312号に詳報)

 会場の受付には時間前から運動よびかけ人、賛同人、全国各地から上京してきた兄弟姉妹、そして「新聞を見て来ました」という飛び入り参加の人々などでにぎわいました。
 第一部『報告集会』が山口の須原さんの司会で定刻に開会しました。
 冒頭あいさつで全国連の村上委員長が登壇。狭山事件当時の時代背景、特に国家権力と部落差別の関係性などを丁寧にふりかえり、今回の運動の、歴史的な意義を確認しました。
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 続いて賛同団体「8・6ヒロシマ実行委員会」の山根さんが石川一雄さんからのメッセージを代読。「殺人犯」にでっち上げられていく当時の生々しい様子、怒りと再審への思い、不屈に闘う決意が読み上げられました。
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 第一部の最後に、今回の運動の事務局を代表して井橋さんが経過報告と、早くも寄せられた反響の紹介をおこないました。「さっそく裁判所にハガキを出した」など事務局にかかってきた電話、送られてきたメールの数々、ホームページでのアンケート、毎日新聞社による紙面反響調査の結果等々…。すでに新たな運動が始まっていることを実感させられました。
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 第二部の『新たな運動の結成式』に移り、そのよびかけを「狭山事件と人権を考える茨城の会」代表・弁護士の尾池さん、共同代表として弁護士の長谷川さんがおこないました。
 休憩と換気の時間をはさんで、よびかけ人・賛同人から「福岡SAYAMA上映実行委員会」の真名子さん、「大阪狭山実行委員会」の鶴丸さんからの報告と決意の表明を受けました。そのあと、感想・意見を自由に語ってもらう「会場発言」の時間では、たくさんの参加者がマイクを握りました。
 意見広告運動の果たしている役割、新しい運動の展望、層の厚さ、幅の広さ、それらを感じる感動的な発言があいつぎました。
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 終盤、特別企画として全国連婦人部劇団「なんとかなる座」が登場。狭山事件発生・不当逮捕・差別裁判の経緯、そして焦点である万年筆のインク問題をクローズアップした朗読劇を発表しました。石川さんの苦闘をふりかえるスクリーン画像を駆使し、ユーモアも織り交ぜた芝居もあり、会場から大きな拍手を浴びました。
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 第二部のまとめとして全国連の小森さんが立ち、今後の具体的活動方針の「① 報告集会、学習会、街頭宣伝行動を展開しよう、② 東京高裁へのハガキ運動を大々的に広げよう、③ 狭山現地調査や石川さん夫妻との交流を深めよう、④ 東京高裁への再審要請行動をより一層強めよう」という提起がありました。
 集会と式の最後に奈良の賛同人である北浦さんの音頭による団結ガンバローを全体で三唱し、終了しました。
 さあ、文字通りの大運動にするため、各地で具体的活動方針を実践・実行していきましょう。