2021年02月の記事

狭山第2次意見広告運動をやりぬき

鑑定人尋問を実現しよう


今年弁護団が鑑定人尋問請求
 昨年12月、第45回三者協議が開かれ、弁護団は鑑定人尋問を請求することを東京高裁に伝えました。
 今年、いよいよ鑑定人尋問=事実調べをめぐる攻防に突入します。「再審開始のために絶対的に実現しなければならない」と訴えてきた私たちにとって、待ちに待った決戦の到来です。今年の闘いに、第3次再審闘争の15年、いや狭山闘争58年の一切がかかっていると言っても過言ではありません。 この攻防の焦点は、下山鑑定人尋問を実現し、発見された万年筆は被害者のものではなく捜査当局によってねつ造された事実を明らかにすること、それを通して再審開始をかちとることです。ここに一切がかかっています。

検察意見書が水洗い説
 検察は下山鑑定の科学的な正しさに追いつめられ、重大な危機におちいりました。そのために「補充された混合インキでクロムが含まれているが、微量なので検出されなかった」と言ってきた自らの主張を放棄せざるを得ませんでした。
 そして昨年5月に出した検察意見書で、当時のインキビンには異なったインキを入れるときには水洗いしてという注意書きがあったことを「根拠」として、被害者は「水洗いしたはずだからクロムが含まれていないのは当然だ」というまったく新しい説を打ち出してきました。
 デタラメな補充説に、さらにデタラメな水洗い説を加えようというのです。ウソと憶測もここに極まれりというものです。

検察意見書を軽視するな
 しかし私たちは、検察の水洗い説を軽視することはできません。現在のインキ補充説も、インキの色の違いをつきつけられた検察が、第1次再審の検察意見書で初めて主張したものです。その時も級友の供述を強引にねじ曲げた憶測が根拠とされました。
 ところがこの検察意見書の補充説を東京高裁はそのまま採用して再審棄却決定を下しました。それから40年以上も補充説がまかり通っているのです。
 今回の水洗い説は、下山鑑定によって補充説を粉砕された検察がくり出してきたあくどい説です。科学的対決から可能性論に逃げ込むものです。しかし「こんなものは問題にもならない」などと軽視することは絶対に間違いです。それは第1次再審の敗北の教訓からも明らかです。
 もし東京高裁が採用したら、下山鑑定は無意味化されてしまいます。私たちは、「東京高裁は、検察の水洗い説を採用するな」という大きな声をつくっていかなければなりません。

第2次意見広告の再出発を
 私たちは、昨年からこの重大な事態を全国に訴えるべく、第2次新聞意見広告運動に決起し、各地でたたかいを始めました。ところがそこにコロナ問題が発生し、対面で行う活動は大きく制約されています。
 今年のこの重大な決戦もコロナ禍のもとで闘わなければなりません。しかし「これ以外にない」闘いとして、再度重大な決意を持って意見広告運動を貫徹していきましょう。全国に「下山鑑定人尋問を行え、検察の水洗い説を採用するな」の声をまきおこして闘えば、狭山再審の歴史的勝利が間違いなく切り開かれます、意見広告はその最大の力となります。
中断しているところは再出発しましょう。全国連の底力を発揮し、今年の決戦と切り結んだ意見広告運動の再展開を断固おし進めていきましょう。