2023年9月の記事

11月の三者協議で


大野裁判長は

事実調べを決定せよ!!



10・31全国結集で

要請行動~東京高裁前行動へ



 東京高裁刑事第4部大野裁判長。今こそ、あなたの英断で、狭山事件の事実調べを開始してください。11月初旬の三者協議において、事実調べを決定してください。
 大野裁判長は、今年の12月をもって定年退官されます。それまでに、是が非でも狭山事件で職責を全うし、歴史に名を残す裁判長として花道を飾って下さい。
 第3次再審の申し立てから、実に17年が経過します。他に類を見ない、異例の長さです。三者協議は、56回を重ねました。弁護団による新証拠の提出は261点にのぼります。2020年に大野裁判長が担当されて3年間、こうした経過の一部始終、すべて承知されていることでしょう。ことここに至って、さあどうする、いよいよあなたの軍配が運命を左右するときがやってきました。今更、何事もなく定年退官など、許される余地はありません。
 御存知のように、袴田さんの再審開始が確定し、「次は狭山」と世論の注目が狭山事件に集まっています。昨年末からの、事実調べを求める緊急署名は、50万を超えました。大野裁判長におかれましては、自らがこの歴史的瞬間の渦中にあることを強く自覚し、真実の追求に真摯に向き合い、間違っても世論に逆行することのないよう願ってやみません。
 大野裁判長。あなたの判断で、60年間、無実を叫びつづけ、84歳になられた石川一雄さんの命運が左右されます。差別に苦しむ無数の人々の人生も左右されます。過去の轍を踏まず、この事件にひめられた差別を見抜き、公正審理に徹底してください。
 とりわけ、私たちは、下山博士をはじめとした鑑定人の尋問と、裁判所によるインク鑑定を強く要求します。
 「袴田事件」では、捜査機関による証拠のねつ造に言及し、再審開始を決定しました。狭山事件は、それこそ権力者による、証拠ねつ造のデパートではありませんか。大野裁判長は、「袴田事件」に続き、その究明に道を開いてください。
 ただちに11人の鑑定人の尋問を開始してください。インクの鑑定を開始してください。そして、この第3次再審でこそ、狭山事件の再審を開始してください。


桜井昌司さんを追悼する

 8月23日、桜井昌司さんがガンのために亡くなりました。76歳でした。 桜井さんは、茨城県利根町で起きた布川事件の犯人として無期懲役判決を受け、29年間の獄中生活を強いられました。千葉刑務所では石川一雄さんと「獄友」でした。
 桜井さんは持ち前の明るさと行動力でたたかい、2009年に再審無罪判決を勝ち取り、国賠訴訟では検察の違法行為も認定させました。
 さらに「冤罪被害者の会」を立ち上げて全国をかけめぐり、「次は狭山だ」と訴えていました。私たちは桜井さんの遺志を受け継ぎ、必ず狭山の勝利をかちとる決意です。






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