2014年04月の記事

投稿 狭山現地調査に学ぶ

(2014年04月02日)

    3月16日、インターネットサイト「狭山事件を検証する」のよびかけで行われた狭山現地調査に参加しました。「狭山再審を求める市民の会・こうべ」としては、3回目の現地調査参加となりますが、その度に、新たな「発見」があります。
Oさんの証言の意味
    今回、1981年に証拠開示されたOさんの自筆の調書について改めて学びました。
    Oさんは、石川さんが「雑木林で殺した」と自白しているとの報道に驚き、「そんなはずはない。自分は事件当日、雑木林のすぐ側の畑で農作業をしていた。悲鳴も聞いていなし、人影も見てい とても見晴らしがよく、いつ来ても何人もの人が農作業をしているが、事件当日石川さんと被害者を見たという人はいない ない」と自ら警察署に出向いてこの調書をつくったと言います。
    Oさんは自分の証言が裁判で取り上げられると固く信じていました。そして、有罪判決が下されたからには、もっと有力な証拠があったに違いないと考えていました。
    その調書が検察官によってもみ消されていたことをOさんが知ったのは、有罪判決が確定してから後のことだったのです。「自分はいつでも法廷にたつ」と言い続けているOさんの怒りにはじめて合点がいき、その勇気に胸を打たれる思いがしました。
    雑木林が殺害現場ではなかったということだけでなく、警察が石川さんを犯人にするために証拠を隠してきたことを証明するOさんの証言を、何としても再審で実現しなくてはなりません。

全文を読む

狭山第三次再審闘争に勝利しよう 全国連第23回全国大会議案草案

(2014年04月01日)

1 第3次再審に決着をつける年
    昨年は、狭山事件で石川一雄さんが不当逮捕されてから50ヵ年という節目の年でした。 私たちは国家権力による部落への暴力的な差別襲撃に対する怒りと、石川さんを先頭とする50年間の不屈のたたかいによって部落解放運動の 手ぬぐい配布一覧表は捜査段階で書き換えられていた 戦闘的な発展を切りひらいてきた狭山闘争の重大さをあらためて確認し、第3次再審闘争に勝利することを誓いました。
    同時に、部落解放運動の現状を率直に見すえ、村の団結の復活と解放運動の「新たな挑戦」のなかに狭山闘争を位置づけ、解放運動そのものをよみがえらせていくとりくみと一体で狭山闘争をたたかっていこくことを確認しました。 狭山第3次再審闘争は、いま最大の正念場を迎えています。反動的差別的な棄却攻撃を許さず、東京高裁・河合裁判長に何としても事実調べ・再審開始を決定させなければなりません。
2 検察はすべての証拠を開示せよ
    三者協議をめぐる攻防の中で、検察から130点をこえる証拠を開示させてきました。この中には、逮捕当日に石川さんが書かされた上申書、郵便局や級友のインクビン、手拭いの配布メモなど、重要な証拠が含まれていました。 その一方で、殺害現場とされる雑木林での血痕検査報告書や死体のカラー写真など、開示勧告を受けた重要証拠をはじめ、証拠リストなど弁護団が求めている多くの証拠について、検察は「不見当」「開示する必要がない」などとして開示していません。 それどころか、石川さんが犯人だとする鑑定書・意見書さえ出しています。 証拠を隠して居直る検察を徹底追及し、すべての証拠を出させましょう。
全文を読む
▲このページのトップにもどる