2013年05月の記事

石川命、わが命 迫真の要請行動を貫徹! 2・25全国婦人部要請行動の報告

(2013年05月14日)

高裁・高検にとどろけ! 狭山再審の声! 【婦人部】2月25日、全国連による狭山再審実現に向けた波状的な要請行動の第2弾として、全国連婦人部による東京高裁、東京高検への要請行動がたたかわれました。

行動には、江戸川、茨城をはじめ、長野、関西からは荒本の代表団、広島、山口から12人の婦人が参加しました。 午前中には東京高裁を相手に要請がおこなわれました。まず、高裁にたいして、小林あやこ副部長が、「婦人部として要請に来ました。不当逮捕から50年。50年かかっても無実が晴れない。事実調べも行われない。こんど小川裁判長が異動となります。それまでに事実調べを行ってほしい」と申し入れました。

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婦人部に続き、3・25全国青年部、要請行動に起つ

(2013年05月14日)

【青年部】

3月25日、全国連青年部として独自で狭山要請行動にとり組みました。「青年部独自」は初であり、東京高裁と東京高検に対してどこまでやり抜け 石川さんは無実だ! 差別とたたかう部落青年の声を聞け! るか不安でしたが、メンバーで覚悟を決めて行ってきました。    基本スタンスとして「正しい・間違い、成功・失敗関係なく、青年らしく元気よく伸び伸び戦闘的にやろう」ということで意思一致しました。そのうえで裁判所に対しては「事実調べを行い、直ちに再審開始を開始せよ!検察に対して全証拠開示命令を出せ!」と訴え、検察庁に対しては「差別論告を取り消し、石川さんへの謝罪と全証拠開示を行え!」と訴えることとしました。

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狭山事件50年、今年こそ再審勝利へ渾身の決起をかちとる決議

(2013年05月14日)

全国連第22回全国大会決議

石川さん不当逮捕から半世紀の50年、狭山再審勝利へ全国連の総力を結集し決戦に挑む時は来た。 今年こそ、第三次再審実現への正念場である。

今年3月、小川裁判長から河合裁判長へ第三次再審請求の間だけでも、これで6人目の裁判長の交代は三者協議の打ち切り、再審棄却の策動とまさに背中合わせの背水の陣とも言うべき情勢にあり、私たちは最大の警戒心を持って5月三者協議に向けた闘いに総力をあげて立ち上がらなければならない。

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東京高裁第4刑事部 陪席裁判官も入れ替わる!

(2013年05月14日)

棄却を許すな、再審を開始せよ!

東京高裁第4刑事部は、3月5日、小川裁判長の異動、河合裁判長の赴任に続き、4月1日には陪席の裁判官もいれかわった。高裁第4刑事部はまったく新しい体制になった。 狭山事件50年を目前に、第3次再審闘争は棄却策動との緊迫した情勢を迎えている。

なんとしても今年こそ再審の扉を開き、石川さんの完全無罪をかちとろう。

波状的、連続的な要請行動に立ち上がろう。 5月全国統一行動に立ち上がろう!。

5・23狭山全国統一行動に立ち上がろう! 5~7月に波状的な連続要請行動を

(2013年05月14日)

全証拠開示・事実調べ、再審を勝ちとろう!

全国連第22回大会 狭山50年、再審開始に向け渾身の決起を誓う!

全国連は4月6~7日の両日、大阪・東大阪 再審開始に渾身の決起を誓った22回全国大会(4月6~7日) 市で、第22回定期全国大会を開催し、今年1年の運動方針を決定しました。 狭山の大衆的決起をかちとろう! ことし石川一雄さんの不当逮捕から50年、第3次再審闘争は掛け値なしの最大の山場を迎えました。

全国連はこの決戦局面に、今年1月から3波にわたる要請行動をたたかってきました。引き続き全国各地から証拠の全面開示と事実調べ、再審開始を求めて5月から7月にかけて波状的、集中的な要請行動をたたかいます。

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狭山事件50年! 5・23全国一斉行動へ

(2013年05月10日)

石川一雄さん不当逮捕50年を徹底糾弾し、5~7月波状的要請行動にたちあがろう!

第22回全国大会は、昨年の大会をひきついで、さらに一歩前進するなかみのある大会として成功することができました。全国の同盟員の皆さんの力でかちとっ 第22回全国大会が成功! 解放運動の復権へ、新たな挑戦が再スタート た勝利として、ともに喜びたいと思います。そして、この勝利を全国のきょうだいにご報告いたします。 さて、大会においても今年のもっとも大事な課題として、全国連は狭山闘争の緊迫した情勢を確認し、「狭山事件50年」の今年、5・23統一行動、「10・31」中央闘争を軸にして再審実現へ全力で決起することを決定しました。また、継続的なとりくみの軸として、婦人部、青年部につづいて波状的要請行動にとりくむことを決定しました。各支部や県連におかれましては、それぞれ各地の方針を早急に確立し、全力で決起しましょう。また、全国のきょうだいに、各県連・支部の行動に合流されんことを呼びかけます。

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第22回全国大会の運動方針の基調より

(2013年05月09日)

4月6日 第22回全国大会で中田書記長が提案した運動方針の基調の要旨を掲載します。(文責・編集部)

部落解放運動の危機、全国連はどうなのか?

  今回の大会は石川一雄さんが不当逮捕されてからまる50年を迎える年に開催をしております。この大会が狭山第3次再審闘争の勝利に大きく力を発揮するもの 運動方針の基調を提案する中田書記長 としてかちとっていきたいと思います。

 

では、今年1年間、私たちはどう考え、どうたたかっていくのかについて提案をいたします。基本的には、昨年提案いたしました運動方針と大きくはかわりません。 昨年の提案にあたっての私たちの問題意識は、今、部落解放運動が非常に大きく後退しているなかで、「じゃあ、全国連はどうなのか?」ということです。

この荒本でも、かつて本部派・大阪府連が動員してつくった「再建支部」もほとんどまともな運動はしていません。では、「再建」が弱くなった分、自分たちはしっかりと大きくなれたのでしょうか? そうでもありません。同じように、全支部で一度振り返ってもらえばいいと思います。既成解同はどんどん崩れて、その分、私たちは自由に力を発揮することが出来ているでしょうか? 私たちの組織がその当時と比べて大きくなっているでしょうか?

 

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第3分散会 階級的共同闘争を軸に

(2013年05月09日)

▼金平中執から。革共同による差別事件いこう、新しい階級的共同闘争の第一歩を踏み出すべく「8・6ヒロシマのつどい」を取り組みはじめました。 様々な課題をめぐって第3分散会 被爆者を中心に据えることで、はじめて沼田鈴子さんからメッセージをいただきました。ヒロシマは被害者であると同時にアジアに対しては加害者でもあります。8・6で侵略戦争の責任をどうたたかっていくのかも課題です。3・11いこう沼田さんからは「子どもたちを守れ」という期待を込めて叱咤激励をうけています。福島の子どもたちをショートステイで受け入れる「子ども未来ヒロシマ」をたちあげました。中手聖一さんのお連れ合いからも頼られています。いろんな方法を工夫して避難を援助していきましょう。

▼茨城から。東京で朝鮮高校の無償化をもとめるデモに参加しましたが、右翼の宣伝カーがひどい差別発言をなげつけてきました。これを聞いたら高校生はどう思うだろうか。悔しくて、悔しくて。安倍政権になってから差別が激しくなってきています。許せません。

▼江戸川から。町田市では防犯ブザーを在日の子どもだけに渡さないという差別攻撃がありました。撤回されましたが本当にひどい。私は、福島の保育所の子どもたちを守る「NPOてんぐるま」をたちあげ、給食と保養活動をつづけています。福島への分断攻撃を乗り越えて「共に生きる、共に育つ」を実践していきます。 ▼福岡から。あさくら支部は、反原発のために立場の違いをのりこえて国賠訴訟団に参加しています。その中から権力の弾圧を許さない組織もできました。地元の狭山集会に共闘の仲間も来てくれています。これからは佐賀にある玄海原発の再稼働阻止のために、ムラの中で学習会を開き真実を知らせていきたい、と思います。

▼共闘の労働者から。乳幼児は、放射性物質をたとえ0,01ミリシーベルトでも食べていたら5年以内に必ず白血病になります。子どもたちを放射能から守りましょう。

▼奈良市従業員労働組合。職場の8割が部落民である現業で300人を組織して、仲川市長によるバッシングと合理化攻撃とたたかっています。タイムカードに静脈認証システムを導入し監視カメラを設置する差別との闘いのさなかに、組合へ差別ハガキ、投書が2通きました。それをはねのけ3月議会で予算を付けさせませんでした。また、夜勤中に心筋梗塞でなくなった仲間の労災を認めさせる裁判で1審勝利をかちとりました。8名に対する住宅手当の不払いを返還させました。闘いは団結を生みます。これからも組合員と呼吸しながら闘っていきます。

第2分散会 生活要求闘争を軸に

(2013年05月09日)

奈良からは、仲川市長による市従業員労働組合つぶしの攻撃とそれを機にした差別事件、それへの反撃が報告されました。

▼大橋中執から昨春に奈良・仲川市長がかけてきた同和住宅追い出し裁判をめぐる闘いが報告されました。地元・西之阪で 生活要求闘争の新たな展開をさぐって第2分散会 は自治会長選で他候補に圧勝し、役所でも職員や担当係長・課長を味方につけて市長を孤立させている。同和住宅家賃の分納は、いまも守られている。仲間の暖かさを実感した1年だった。これからもムラの人々と一緒に生活を守っていくための運動を一所懸命とりくみます。 ▼広島から。市から追い出しをかけられた約70軒のうち、55軒は裁判所が明け渡しを認めませんでした。のこりの15軒は、ねばり強く市と交渉して分納を認めさせました。高い人で3万円、低い人で2千円で、いまも全員が住み続けています。最近は、6号棟に集会所をつくろうとか、狭くなる4・5号棟の駐車場をどうしようとか、行政と交渉して進めています。これからも自分たちの生活と権利を守るために、立場の違いや在日朝鮮人差別をのりこえて一つにまとまって運動していきます。

▼寝屋川から。ムラの真ん中を第2京阪道路がとおり、再開発が進められています。昨年7月には、同和住宅の全戸解体と高層化が明らかになりました。平地でも借地人をおいだす開発業者がうごめき、解同本部派も自治会を名乗って地上げまがいの悪行をしています。何の保障もせずに借地人を追い出して自分たちは金儲け。すでに4分の1が空き地です。私たちは、アンケート活動をとおして住民が何を望んでいるのか、その声を集約しています。住民の要望にもとづいて、たたかっていきます。

▼長野から。通勤途上、鉄橋から落雪があり、車のガラスが割れてしまいました。県連委員長が国交省に電話で交渉。たらい回しをはねのけて担当を引きずり出し、修理と2日間の休業補償を勝ちとりました。ムラからいろんな要求がでてきています。その要求を実現するための団結を取り戻さなければなりません。青年で解放ボランティアを組織し、手伝ってくれる人たちと助け合いをはじめました。この輪をひろげていきたいです。

▼北摂から。富田のムラに入って6年。600戸のうち、いつでも行って話ができる家が30戸になりました。自治会とも話し合いが進んでいます。7月に支部結成大会をやります。そして、同和住宅508戸(入居410戸)の建て替え問題に挑戦していきます。

▼山口から。100戸近くの同和住宅は半分が空き家になっています。住宅の老朽化と住民の高齢化が進んでいることが実態調査で分かりました。おどろいていますが、頑張ります。

第1分散会 差別糾弾闘争を軸に

(2013年05月09日)

冒頭、井橋中執から50ヶ年を迎えた狭山闘争について「この局面に来ての裁判長交代は何を意味するのか。棄却シフトとして構えなければならな 第1分散会で発言する小森狭山闘争本部事務局長 い」「検察は証拠開示は必要がないし、するべきではない、と言っている。そのうえで4~5月に何らかのアクションを起こそうとしている」と緊迫する現状が報告されました。つぎに「これが最後の闘いだ」と思っている石川一雄さんの決意が伝えられ、どうたたかうべきか問いが投げかけられました。そして「もし地域だけの運動だったらどうなっていたか、全国的な闘いをしなければ勝てない」「波状的な要請行動に打って出て、裁判所に狭山事件が国家による差別犯罪であることを分からせよう」と提起されました。

これをうけて長野から婦人が、2月の婦人部独自の要請行動を報告したうえで「1年間のスパンで考え、それぞれ要請文を準備しよう」と決意を語りました。小林拓也青年部長は、3月にとりくんだ青年部独自の要請行動で担当窓口が顔面蒼白になるまで糾弾の嵐をたたきつけた、と元気に報告しました。広島の青年からも、検察に証拠開示を迫った、つぎは青年・婦人の合同で要請行動取り組みたい、と感想が語られました。山口からは、開示された証拠と開示されていない証拠について学習会を開き、要請文を書いた報告がされました。

今年2月の高校卒業式に「日の丸・君が代」闘争をたたかい、小・中・高と西暦の卒業証書をかちとった母娘は、後輩たちに「ひとりでも闘ってほしい」とエールを送りました。

荒本からは、3月28日に実家に戻ってきた息子が父親の車に書かれた「エタ」の落書きを発見、報告を受けた支部がどうたたかうかを論議している、アドバイスがほしい、と訴えられました。

小森中執は、行政依存を深める解同本部派を批判するとともに、あくまでも部落大衆の怒りを解き放つ差別糾弾闘争を組織していこう、と提起しました。

特別講演「沖縄の反基地・反沖縄差別運動の現状と展望」 ヘリ基地反対協共同代表 安次富浩さん

(2013年05月09日)

普天間基地撤去! 県内移設絶対反対! 沖縄県民は体を張ってたたかう!

沖縄をだまし続ける日本政府

沖縄では、米軍政からの復帰闘争を27年間たたかいました。米軍基地をなくそう。平和憲法の日本に戻ろう、という闘いでした 沖縄を裏切る日本政府を弾劾する安次富さん 。しかし復帰した1972年いこうも米軍基地はなくならず、残念ながら今日でも基地による被害が続いています。1995年の米軍兵士による女子中学生レイプ事件を被害者が家族と相談して非常な勇気をもって告発することによって、普天間基地返還闘争へと発展していきました。96年には、普天間基地返還を当時の日本政府とアメリカ政府に約束させました。ところが、県内移設へと話がねじ曲げられた。これは沖縄の人々の思いと全くちがいました。 今朝の新聞では、普天間基地の返還は22年度以降になる、と報道されています。またもや安倍政権は、沖縄を裏切ろうとしている。このように、いつも日本政府は沖縄をだましつづけてきたのです。安倍は、これから大和の皆さんに対しても、さまざまな攻撃を仕掛けてくるでしょう。参議院選挙以降、牙をむきだしにしてくるでしょう。私たちは、これに対抗する陣形を今から創っていかなければなりません。

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部落解放運動の復権へ新たな挑戦にうってでよう

(2013年05月09日)

各地で創意あふれる取り組みをはじめよう

部落解放同盟全国連合会は、4月6日~7日、大阪・荒本人権文化センターに200人を超える代議員・傍聴者と来賓、共闘をあつめ、第22回全国大会を開催しました。

大会は、「部落解放運動の復権へ、新たな挑戦にうってでよう!」をメインスローガ 新役員を代表してあいさつにたった瀬川委員長 ンにかかげて行われました。大会の主催者あいさつで瀬川博委員長は「安倍政権、また橋下大阪市長の反動政治と私たちはたたかいぬいていかなければならない。一致団結してたたかいぬきましょう。部落の人たちが力を合わせ、周辺の人たちの支持も強めていきましょう」と訴えました。

活動報告と運動方針の基調では、昨年開始した新たな挑戦の意義がよりはっきりと提案されました。そして、全国連は狭山闘争を基軸とした三大闘争を断固として堅持しつつ、部落解放運動への逆風をつきやぶる創意あふれる新たなたたかいをはじめていくことが訴えられました。

特別企画として、正念場を迎えた狭山再審決戦への総決起と、住宅追い出し阻止のたたかいが報告されました。また、沖縄・名護から、ヘリ基地反対協・協同代表の安次富浩(あしとみひろし)さんを招き「沖縄の反基地・反沖縄差別運動の現状と展望」の特別講演をうけました。

これらの提案をうけ、1日目には全体討論、2日目には分散会討論をおこないました。そして、全ての議案が可決されました。紙面で大会を振り返ります(本号に収まらない部分は次号にて)。

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