1992年03月の記事

「部落解放新聞」

(1992年03月01日)

(部落解放同盟全国連合会・機関紙)

たたかう300万部落民の新聞

 新たな戦争と大失業と差別の時代にたちむかう部落解放同盟全国連合会の機関紙「部落解放新聞」をお読みください。

・毎月1回 10日発行    タブロイド版 4ページ

・定期購読料(1部・送料込み) 半年 1000円  1年 1900円  2年 3800円

部落解放同盟全国連合会 創立宣言

(1992年03月01日)

 全国に散在する、わが部落民よ団結せよ! 全国水平社が発したこの戦闘宣言を、われわれは、70年のときを経て、いまふたたび高らかに発する。 この70年の歴史は無責任な評論家や、傍観者たちによってささやかれる、「輝かしい部落解放運動の歴史」などでは決してなかった。われわれの祖先や先輩たち、きょうだいたちの希望と情熱がこめられた荊冠旗は、帝国主義者どもによって幾度も踏みにじられ、裏切り者たちの手によって幾度となく辱められてきた。この70年の間に、どれほどの無念の涙が流されてきただろうか? 絶望の淵で、一体どれほどの犠牲が強いられてきただろうか? 裏切りと背信のなかで、幾多の闘士が、その情熱と希望を潰えさせてきただろうか? だが、われわれのなかに脈打つ激しい闘志と、部落解放の情熱は、決して涸れることはなかった。幾多の弾圧に耐え、裏切りを乗り越え、希望の灯を灯しつづけてきたのである。そしていま、裏切り者どもの仮面がはがされるときがきた。戦争前夜の差別と迫害の嵐のなかで、「金やモノ」にかわって暴力が、「同和」や「人権」にかわって露骨な差別の仕打ちがその赤裸々な牙をむきだしにして、300万きょうだいに襲いかかろうとするとき、「同情融和」の幻にしがみつき、わが300万きょうだいの魂と情熱を売り渡してきた偽善者どもの仮面もまた、もろくも崩れ去ろうとしているのである。幻想が崩れ、偽善者の仮面が剥げ落ちたとき、われわれを待つものは何か? 秘められた力を蘇らせた「眠れる獅子」への賛美か、それとも、「目覚めた豚」への嘲笑の唾か? わがきょうだいたちよ! みずからの内に秘められた獅子の力に目覚めよ! 幾多の血潮に彩られた荊冠旗を、その真の所有者のもとに奪還するときがきたのだ。その真の旗手のもとで打ち翻らせるときがきたのである。 部落差別の歴史は、封建の支配者と民衆との激しい闘争のなかからはじまった。われわれの祖先は、虐げられた民衆の解放の先駆者であった。そして、それゆえにこそ、支配者からの憎しみを受け、卑しめられ、辱められてきたのである。時代が、封建の社会から資本制の社会に代わってなお、われわれは「エタ」でありつづけなければならなかった。それは、人間が人間ではないことの、社会の真の主人公が主人公となり得ないことの証しではなかったか。われわれが、人間としてみずからを主張するとき、それはまた、社会の真の主人公が、支配者どもにかわって、みずからを主人公として主張するときでもあるのだ。 われわれは、ふたたび、虐げられた民衆の解放の先駆者たらんとするものである。人の世の熱と光をとりもどす運動が、人の世の熱き連帯のかわりに私利私欲を求めるものになり、人間の希望と真実の光にかわって裏取引と偽善の支配するものとなることによって、運動じたいが辱められ、多くのきょうだいを堕落させてきたことを想えば、いま、その運動の内より、人間社会のあらゆる支配と抑圧、辛苦と悲惨をなくすことによってみずからを解放しようという、誇り高きたたかいの原点を蘇らせんとするは、むしろ必然である。 「人の世に熱あれ、人間に光あれ」この全国水平社の発した魂の叫びは、差別への激しい人間的怒りの炎のなかに、搾取と収奪、差別と迫害に苦しむきょうだいたちの胸に、そして新しき世を希求する労働者階級との連帯の絆のなかに復権されなくてはならない。われわれは、ここに全国6000部落、300万部落民の解放を実現し、労働者階級とともに、人間が人間として生きることのできる真の共同社会建設をめざした、部落民の新たな大衆的全国組織の創立を宣言する。 部落解放同盟全国連合会の創立万歳! われらの行く手に、戦争と差別の暗雲を蹴散らす、わが全国連合会の深紅の荊冠旗を高々と掲げよ! 1992年3月1日      部落解放同盟全国連合会創立大会

「狭山闘争ニュース」

(1992年03月01日)

狭山闘争の勝利をもとめるすべての人の新聞
・毎月1回 10日発行
・定期購読料(1部・送料込み)
 半年 800円  1年 1500円  2年 3000円

狭山ビデオ

(1992年03月01日)

 わたしは無実!

この差別犯罪を許せますか?

   権力犯罪を糾弾する無実のさけびたちあがる部落のきょうだい

VHSカラー 28分 /定価 1,500円

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