2012年06月の記事
新しい担い手づくりへ 婦人部幹事会の報告
(2012年06月27日)
【婦人部】5月13日、第20期第2回全国連婦人部幹事会を荒本会館で開催しました。
幹事会では、主に今秋開催される第21回全国連婦人部大会にむかって婦人の組織づくりをどうすすめていくか、また10・31狭山中央闘争へむけて婦人がどう取り組んでいくのかを話し合いました。
まず、第21回全国大会の感想を出し合い、それをうけて第21回婦人部大会の課題を話し合いました。婦人部大会は11月10日~11日、神奈川県「いこいの村あしがら」で開催することを決定しました。8月19日には、茨城県連、江戸川支部で地元実行委員会が開催されます。
婦人部大会にむかった課題として、組織づくりをどうすすめるか、次期担い手づくりをどうするのか話し合いました。その結果、幹事会とは別に各ブロックごとに交流会などを柔軟に取り組んでいくこと、また婦人こそが自分の村の自治を引き受けていくこと、そのための生活実態調査の重要性が確認されました。そして、実践の結晶として婦人部大会の成功をかちとうろうと確認しました。
次に、10月狭山中央闘争にむかっての婦人部としての取り組みでは、それぞれの地元での取り組み、東京高裁・東京高検への要請行動で婦人部ならではの要請文の提出、婦人の狭山闘争にかける思いを堀りおこしていく取り組みなどを話し合いました。
このあと、長野県連、野崎支部より生活実態調査の取り組みの報告があり、また、芦原より4・25西宮住宅追い出し阻止裁判、寝屋川から住宅のたたかい、ヒロシマから8・6ヒロシマにむけた取り組みの報告と手案が行われました。
次回幹事会は7月29日に開催します。
支部・県連大会の成功をかちとろう
(2012年06月27日)
6月24日の荒本支部大会をかわきりに、7月1日に茨城県連大会と野崎支部大会、7月8日に長野県連大会、7月21日は寝屋川支部大会が予定されています。全国連中央本部は、これらすでに予定されている大会の成功をかちとると共に、今年は、すべての支部で支部大会を開催するよう訴えます。さらに、長らく準備会として活動してきたところでは、今こそ、支部の結成に挑戦するよう呼びかけます。
全国大会では、今が部落解放運動の大きな危機・転換点にあり、私たちは差別糾弾闘争を基軸とした三大闘争は断固堅持しつつ、たたかい方を再検討することを明らかにしました。とりわけ要求闘争における「格差の是正」という考え方を超えて、たたかい方を大胆に転換していきます。そして、このもとに青年の運動への結集、部落の共同体としての団結を、全国連の手で復活させていきます。
この全国連第21回大会方針の実践にしか、部落解放運動の再生の道はありません。すべての県連・支部、準備会で実践へ踏み出していきましょう。そのための県連・支部大会、支部結成大会をかちとりましょう。また、すべての部落のきょうだいに全国連への結集をよびかけます。
7・11狭山要請行動にたちあがろう 狭山再審闘争が山場をむかえる! 10・28中央闘争にむけ全力決起を
(2012年06月27日)
中央執行委員会の決定
6月3日、今期第1回目の中央執行委員会が大阪・荒本会館でひらかれ、全国連の夏から10月狭山中央闘争にむけてのたたかいの方針が決定されました。
まず、大会総括について論議。大会でうちだされた運動方針の具体化のために、各支部で実践の課題を定めていくことが確認されました。また、大会方針への率直な感想や意見を本部にどんどんあげていくことが訴えられました。
狭山再審へ総決起を
狭山第3次再審闘争では、5・23全国統一行動での各地の取り組みが報告されました。なかでも、関西各支部でとりくまれた街頭宣伝で、大きな反響があったことが報告されました。
かつて自分も狭山闘争をたたかっていたという部落のきょうだいから手紙が届く(神戸)、ビラを読んで街宣隊と対話が弾む(奈良)、受けとったビラを読み合わせするように読む高校生がいた(寝屋川)など、再審にむけ社会的関心の高まりをつくりだしました。
地域へのキャラバン 反原発集会で宣伝 福岡
(2012年06月27日)
【あさくら支部】あさくら支部は5月20日、甘木・朝倉10カ所の村への宣伝行動にとりくみました。「今年こそ再審の実現を!」と訴えるビラ、「狭山闘争ニュース」をデコレーションカーにつんで早朝から夕方までの一日行動です。
一軒づつニュースを配るなかで、黄色いゼッケンをみて住民が話しかけてきました。「同和住宅の人が応能応益になって、『高額所得』だから出て行けと役所から言われている」とか、「地協(本部派)からは狭山の資料を何一つもってこない」など、声が寄せられました。
こうした声に応え、共に行動する全国連が大きく力をつけていくことが必要だとあらためて心に刻みました。
反原発集会で宣伝
【天神町支部】5月27日、福岡・天神町支部は「5・23狭山全国統一行動」として、玄海原発がある佐賀で開かれた九州規模の 「さよなら原発! 5・27佐賀集会」に参加して、2000人を越える参加者に反原発とともに、狭山再審のたたかいを宣伝しました。
反基地を訴える市民グループとコラボで(5・12奈良)
(2012年06月27日)
村の風呂前で狭山街宣 荒本支部
(2012年06月27日)
【荒本支部】5月14日、荒本支部は、共同浴場の『寿温泉』前での狭山街宣をおこないました。
中田家に届けられた「脅迫状」と、石川一雄さんが警察に 逮捕された当日に書いた「上申書」をパネルにして示すと話の輪が広がっていきます。
この脅迫状と、石川さんの書いた字は同じと思いますか? 「ぜんぜん、ちゃうがな。」「違うわな?」と話が盛り上がっていきます。
三者協議が始まって、ようやく証拠が開示されてきたこと。まだまだ、検察は石川さんが無実であることを示す証拠を隠し持っている。
検察に対して、すべての証拠開示をおこなわせよう。東京高裁に対して、開示された証拠をもとに事実調べ、再審をおこなわせようと訴えていきました。
筆跡のパネルを使った宣伝は大成功でした。
部落の最寄り駅で狭山街宣 北摂支部
(2012年06月27日)
【北摂支部】北摂支部は、5月16日、地元の医療関係解放研に集まる労働者たちとともに高槻・阪急富田駅前で、狭山の街頭宣伝ビラまきをおこないました。また同時に、富田地区の地元住宅にも戸別ビラ入れをおこないました。 駅前ビラ配りでは、午後5時から1時間ですが、通行する労働者や学生にビラが吸い込まれるように受けとられ、、なかには再審要請の署名を狭山の現状説明を聞きながらしてくれたり、配布したビラをじっと立ち止まって食い入るように読み、狭山事件の内容について質問に来られたり、さまざまな反響がありました。
狭山差別裁判糾弾のビラまきの街宣のたたかいは、広範な労働者民衆の心を動かし、国家権力・警察・検察・裁判所を確実に追い詰めています。
生活実態調査の中間報告 大阪・野崎支部
(2012年06月27日)
団地の入居者組合に取り組みを呼びかけ
私たちは生活実態調査の第1次として、野崎のF住宅120戸に対する調査を実施しました。
実施にあたり、執行委員会では実態調査の目的を地域の 生活実態の把握を軸におき、同和事業の廃止や世界経済、日本経済の低迷の中で地域がどのような影響を受けてきたか、2000年実態調査以降こうした目的の実態調査が行われてこなかったこと、住民自身の手で、私たちの生活要求の課題や部落差別の現実を実証的につかむことを目的とすることが話し合われました。
その上でこの調査が私たち全国連のみの取り組みとして終わらせることなく、地域全体が関心を持って取り組む課題にしていく事を確認しました。
野崎は同和住宅260戸と一軒家50戸ほどの戸数300戸ほどの地域です。8割強の人たちが同和住宅に住んでいます。またその同和住宅はM住宅140戸とF住宅120戸に分かれ、F住宅は地域外に一般市営住宅と一緒に建てられています。
私たちはまず、私たちが住むF住宅の入居者組合にこの取り組みを持ち込み、検討してもらいました。役員会では日頃、住宅のさまざまな問題や住民の生活について話し合われてきたなかで、ここ10年の生活環境の変化を身をもって感じていました。実態調査の実施は期待を持って受け止められ、組合総会で活動方針として承認されました。
役員会では地域全体の取り組みにしていくために、当初実態調査実行委員会の立ち上げをめざしました。しかしF住宅入居者組合での討論が先行する中、まずF住宅を対象とした調査を成功させ、その成果が必ず地域全体の実施へのはずみになるとの思いから、F住宅入居者組合を実施主体とした調査が実施されることになりました。
入居者組合役員会では、調査票の検討、調査目的、調査票回収の目標値、個人情報の保護と調査票の回収の方法、データの分析と活用、あらかじめの周知方法など、具体的な準備を整え、2月末から調査票配布をはじめました。
5・15沖縄現地と連帯して奈良で反基地を訴える
(2012年06月27日)
【奈良】「沖縄高江・辺野古につながる奈良の会」と「奈良-沖縄連帯委員会」主催の『沖縄密約返還40周年弾劾! 5・15奈良県行動』に全国連からも奈良のなかまが参加しました。今なお<基地の中にある沖縄>の現実を訴え、さらに新しい軍事基地の建設を進めようとする政府・防衛省・防衛局を許さず、平和をたたかいとることをあらためて誓い合いました。
「返還」された当日、沖縄現地も嵐のような雨だったと聞きます。当日はその雨の中、様々な団体・市民が仕事を終えてJR奈良駅前広場に結集。集会後は「おもいやり予算・莫大な軍事費を被災地の復興にまわせ!」「米軍基地は日本から出て行け!」「すべての基地を撤去せよ!」「沖縄への差別を許さないぞ!」「侵略戦争をくいとめよう!」などを訴え、奈良市随一の繁華街である三条通りを縦断、県庁前までデモ行進をおこないました。夜の地元NHKニュースや翌日の新聞にも報道され、大きな注目を集めました。
「被爆67周年8・6ヒロシマのつどい」へ実行委員会がひらかれる(5月20日)
(2012年06月27日)
県連で学習集会を開催 5・20長野県連
(2012年06月27日)
【長野県連】5月20日、「石川さん不当逮捕49カ年糾弾! 第3次再審闘争勝利・狭山長野学習集会」を、須坂市井上地域公民館で開催しました。 青年部 、婦人部を中心として40名が参加しました。特に地元の二睦支部では、20代の若い婦人が子供を3人連れて初参加したり、80代の婦人の参加もあり、幅広い年代層が結集しました。
はじめに「石川さんは無実だ! 三つの疑問・無実の証明」のDVD上映を行いました。石川さんの無実を、参加者があらためて強く確認しました。
小森委員長の主催者挨拶では、「石川さんが不当逮捕されて49年を迎えた。狭山闘争の主体は、石川一雄さんであり、石川さんと同じ境遇で育ち、同じように部落差別を受けてきた部落民が主人公である。地元での差別とたたかえる組織を、狭山闘争で作り出そう」と訴えました。
青年部から、石川さんの5・23アピールが読み上げられ、学習会を行いました。
中村事務局長が「筆跡について」資料を使って提起し、「脅迫状」と石川さんの「上申書」の筆跡の違いを学習しました。
続いて、高見沢書記長から「3者協議の現状」が報告されました。
8月青年部大会の成功へ 青年部幹事会の報告
(2012年06月27日)
狭山再審へ今こそ渾身の決起を! 全証拠の開示、事実調べ実現にむけ7・11要請行動に参加しよう!
(2012年06月27日)
石川一雄さん不当逮捕49カ年を迎える5月23日を前後して、全国連は「不当逮捕49カ年糾弾! 事実調べ・再審実現!」を訴えて、各地で集会や街頭宣伝にとりくみました。各地からとりくみの報告が寄せられているなかから、5・20関西集会と、事前に取り組まれた街宣から寝屋川支部の報告です。
5・20全関西集会の報告
5月20日、全関西の同盟 員は大阪・大東市民会館大集会室にあつまり「石川さん不当逮捕49カ年糾弾! 第3次再審闘争勝利 5/20狭山全関西集会」を開催しました。集会には、同盟員のほか事前に共に沖縄闘争をたたかっている人々らも参加されました。
集会のはじめに、狭山事件を特集したテレビ報道のビデオが上映されました。石川一雄さんの訴えを映像で確認しました。
つづいて、ゴールデンウィーク中に狭山現地調査に行ってきた番町支部準備会の高橋亮也さんから報告がありました。高橋さんは歩いてきた「真実のコース」、「自白のコース」を写真のスライドをつかって説明、確定判決の認定がいかに矛盾だらけかを明らかにしました。
寝屋川で街頭宣伝
(2012年06月27日)
証拠開示と事実調べをかちとろう! 10月狭山中央闘争・東京高裁糾弾にたちあがろう!(連載第1回)
(2012年06月27日)
証拠開示、事実調べをめぐる攻防点について、部落解放理論センターに4回の連載で訴えていただきます。
今年5月23日をもって、石川一雄さんは不当逮捕から丸49年をこえました。石川一雄さんは「半世紀になる前に再審開始を」と訴えておられます。期限まで1年を切りました。この重大情勢にあたり、全国連中央本部は、10月に狭山中央闘争を決定しました。今から準備し、各地から東京高裁糾弾へ攻めのぼりましょう。そして再審開始を勝ちとりましょう。
この連載は、第1回で三者協議における証拠開示をめぐる攻防の焦点を明らかにします。つぎに糾弾の具体的内容として、第2回は血痕反応検査について、第3回は雑木林を撮影した8ミリフィルムと被害者の死体に関する写真について、第4回は事実調べについて私たちの見解を明らかにします。
名張毒ぶどう酒事件の再審取消し弾劾!
名張毒ぶどう酒事件で再審を求めていた奥西勝さんにたいして、5月25日、名古屋高裁が再審開始決定を取消しました。30日、奥西さんは最高裁に特別抗告するとともに、保釈を請求して不屈にたたかっておられます。
名張毒ぶどう酒事件は、05年4月に「毒物は自白のニッカリンTではない疑いがある」として名古屋高裁が再審を決定しました。にもかかわらず検察の異議申し立てをうけて、06年12月に再審開始決定が取消されてしまいました。弁護団が控訴し、10年4月、最高裁は「科学的な検討をしたとは言えない」として名古屋高裁に差し戻しました。今回の決定は、この差し戻し審であらためて名古屋高裁が再審の取消しを決定したものです。
一度開始が決定した再審が、ひっくりかえされた。足利事件、布川事件と、あいついだ再審の開始と無罪判決の流れが止められました。この歴史的反動は、狭山第3次再審闘争にも大きく影響すると考えられます(なお、6月7日にだされた東電OL殺人事件の再審開始決定については、次回にのべます)。
検察と裁判所が、名張毒ぶどう酒事件の再審取消しに悪のりして狭山事件の三者協議の打ち切りを策動することなど、絶対にあってはなりません。次回10月までの5ヶ月間を私たちがどうたたかうかが決定的なのです。
狭山再審をかちとるためには、この歴史的反動と真っ向から対決し、うちやぶらなければなりません。私たちは求めます。三者協議を継続させ、その席に石川一雄さん本人の参加をかちとりましょう。新たな証拠開示勧告をかちとりましょう。新証拠の事実調べを開始させましょう。
では、三者協議の攻防点はどこにあるのでしょうか。
門野博裁判長が8項目の証拠開示勧告
2009年12月16日、第2回目の三者協議で8項目の証拠開示勧告がなされました(以下、①~⑧は通し番号)。
犯行現場関係について、4点。
① 殺害現場とされる雑木林内における血痕反応検査について、実施およびその結果に関する捜査書類一切。存在しないのなら、その理由の説明を求める。
② 殺害現場となりの畑で農作業をしていたOさんについて、検察官が3回目に事情聴取した際の捜査報告書ないし供述調書。
③ Oさんを取り調べた捜査官の供述調書案、取り調べメモ(手控え)、調書案、備忘録など。
④ 1963年5月4日付の実況見分調書に書かれている雑木林を撮影した8ミリフィルム。
死体について、⑤ 死体鑑定書や1963年5月4日付の実況見分調書に添付された写真いがいの被害者の死体に関する写真。
筆跡関係について、2点。
⑥ 石川一雄さんが東鳩製菓の工場に勤務していた当時の借用書など筆跡鑑定などのために収集した石川さんの筆跡が存在する書類。
⑦ 石川さんが逮捕・勾留中に書いた本件脅迫状と同内容の文書など、石川さんの筆跡が存在する文書。
取り調べ状況関係について、⑧ 石川さん取り調べにかかる捜査官の取り調べメモ(手控え)、取り調べ小票、調書案、備忘録など。
この8項目が三者協議をめぐる攻防、とりわけ証拠開示の土俵として設定されました。
山口では陶、三和町にビラまき
(2012年06月27日)
【陶支部】5月27日、山口・陶支部は、地元・陶と三和町へのビラ配布を行いました。
「狭山事件はまだやっているんですね。頑張ってね」との声援をもらいました。