狭山は差別裁判、徹底糾弾を 5・23広島 福島町で集会

(2012年06月27日)

  要請行動の説明に聞き入る婦人 【広島支部】石川一雄さん不当逮捕49ヵ年を迎えた5月23日に,福島町のいきいきプラザ(旧隣保館)で「狭山討論集会」をおこないました。支部役員,婦人部,青年部,住民の会の地元の方々が集まり,狭山事件に対する意見や展望などが次々と語られました。 始めに青年部の金平玲さんは「この49ヵ年を許さず,再審勝利のためにみなさんで議論しましょう」とあいさつし,今日の方向性を示しました。つづいて4・16要請行動に参加した婦人部の金平久美子さんが長野の婦人の要請について紹介し「字を覚えられなかった石川さんにあの脅迫状が書けるはずがない」と幼い頃から働き,勉強できなかったご自身の生い立ちと石川さんとを重ねながら訴えられ,要請を通じて高裁・高検を追及した報告を述べました。 そして青年部の山根さんが,石川さんの5・23メッセージを読み上げて第三次再審闘争の現状を報告し,「これまで10回の三者協議がおこなわれてきたが,検察は血痕反応調査報告書や雑木林の8ミリフィルムなど重要な証拠がだされていない。裁判所も事実調べをおこなわない。石川さんに連帯し,継続した力で再審勝利までたたかいましょう!」とアピールしました。  この後参加者からアピールや意見を出し合いました。住民の会代表の李さんは,「狭山も住宅もこれからが勝負。たたかう新たな団結の構築が必要」と訴えられました。修道大学の森島教授は,裁判所や検察側が狭山裁判の無罪をぜったいに認めないのは,これまでの差別が明るみになるからだ。だから世論から批判されまいと徹底して運動つぶしをおこなっている。学校に「日の丸」「君が代」を強制し,教職員に仕事を増やして解放教育をつぶしてきた。根強い差別が残る中,私たちはそれに反対し,差別問題を引きずり出すことが求められている」とたたかいの継続と拡大を訴えました。  ほかにも,自身の部落での生い立ちや運動との関わりを話しながら「徹底して糾弾しなければいけない。ツケを払ってもらわないといけない」と熱弁する婦人や「石川さんを部落みんなで守っていこう」との住民の声など,予定時間を超えて議論がとびかいました。  そんな中最後に金平中執が「49年を許さない思いをともにしていきましょう! ルミノール反応検査では何もでなかったことが分かっている。証拠をひた隠す検察は,こんなことを認めたら大変になるともがいている。これからも行動でもってたたかいを続けていきましょう!」とのまとめで締めくくり,狭山再審勝利をたたかいとることを改めて確認できた集会となりました。
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