2012年04月の記事

5・23全国統一行動に総決起しよう!10・31中央闘争をたたかおう!

(2012年04月26日)

証拠開示、事実調べを勝ちとり再審を実現しよう!

全国連は、今大会で、狭山第3次再審闘争の「再審か早期棄却か」をめぐる攻防に勝利する、たたかう方針を決定しました。

狭山第3次再審は2009年の三者協議開始を画期とし、現在、証拠開示と事実調べをめぐる東京高検、東京高裁との激しい攻防のまっただなかです。

昨年7月の第7回三者協議においては、検察の「一切の証拠開示に応じない」との反動的居直りにたいして、すぐさま要請行動をたたかい、12月第9回三者協議には14点の証拠を開示させました。

再審闘争勝利の力は石川一雄さんの不屈の無実・差別の訴えとたたかい、それを取り巻く部落大衆、労働者人民の広範なたたかいです。いま、証拠開示と事実調べを開始させることが決定的に重要となってきている局面に、この力を結集して狭山再審へ大きな前進を勝ちとりましょう。

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4月16日 全国連が要請行動をたたかう

(2012年04月26日)

東京高裁は今こそ事実調べを開始せよ!

第21回全国大会で、全国連は狭山第3次再審闘争への渾身の決起を決議しました。この決議の実践として、大会から1週間後の4月16日、全国連は東京高裁、東京高検にたいする要請行動にたちあがりました。

要請に先だって、弁護士会館で集会をもちました。ここで、検察が3月30日に筆跡にかんする意見書、法医学鑑定にかんする2通の意見書、合計3通の新たな意見書を提出していたことが明らかにされました。再審段階で、検察が有罪立証をやり直そうというのです。「絶対に許せない!」。要請団の怒りはたかまりました。 東京高裁への要請は、午前11時からはじまりました。高裁側の担当者はかわり、加藤訟廷管理官となりました。加藤管理官は、これまでも副管理官として要請行動に対応していました。

要請団を代用して中田書記長が、「裁判所は積極的な立場で検察に開示させる努力をすべきだ。でなければ、検察の悪あがきに加担することになる」「検察が3通の意見書をだした。これまでの有罪が維持できなくなったのだ。弁護団も証拠を出している。小川裁判長は事実調べについて判断するときにきている」と、迫りました。

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長野の婦人(85歳)からの東京高裁への要請

(2012年04月26日)

狭山事件の石川さんは無実です。石川さんには脅迫状は書けません。文字の書けない人が「脅迫文」という文章を書くということは考えられません。 私も、石川さんと同じ生い立ちです。部落差別によって家が貧乏で、小学校すらあげてもらえませんでした。子守奉公やひろっとり(農家の仕事を手伝って働いた分の小遣いをもらうこと)をやって、親の生計を助けてきました。たまに、学校へ行っても、授業の途中で親に「帰ってこい」といわれ、勉強に集中することはなく、教育がほとんど奪われました。だから字も書けませんでした。成人してからも、愛知県の紡績工場へ年季奉公に行かされました。文字が書けないことで本当に苦労してきました。 字を覚えたのは、解放運動をやるようになって、識字学級に通ってからです。
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第21回全国大会の成功かちとる

(2012年04月25日)

部落の団結とりもどし、解放運動の新たな発展をかちとろう!

4月7日、部落解放同盟全国連合会第21回全国大会は、大阪・荒本人権文化センターに代議員、傍聴、来賓230人を結集して、解放歌の大合唱で全国各地 からの荊冠旗を迎え入れてはじまりました。

主催者あいさつに立った瀬川博委員長は、「狭山闘争を基軸に、三里塚や沖縄と連帯してたたかってきた。さまざまな妨害をはねのけ、満20年たって押しも押されもせぬ全国連になった。さらにこの全国連を盛り上げてたたかって行ってほしい」と訴えた。

今大会では、昨年3月11日の東日本大震災と福島第1原発事故にさらされた福島からのアピールをお願いした中手聖一さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)から、原発事故によって放射能にさらされた福島現地の様子や被災者の思い、子どもたちの様子が報告され、がれきを全国にばらまくぐらいなら子どもたちを全国で受け入れてほしいと訴えられました。

運動方針案の提起では、執拗に繰り返される部落差別との闘いとともに、同和対策事業廃止以降10年のうちに大きく変貌しつつある部落の実態をとらえ、全国連の三大闘争が新たな発展の局面を迎えていることが訴えられました。

  部落におけるさまざまな課題、困難は今や同時に社会全体が抱える矛盾でもあります。部落解放運動はこうした情勢の変化を、三大闘争の活躍の場の広がりととらえ、全民衆的な闘いの先頭に立ってたたかうことが提起されました。

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主催者・来賓あいさつ

(2012年04月25日)

●瀬川博委員長 主催者挨拶

私たちは狭山闘争を基軸にしてたたかってきました。そして、三里塚闘争、沖縄のたたかいにも参加して、いろいろな人々との連帯をふかめて来ました。権力、解同本部派の妨害がありましたが、全国連はここに21回目の大会を迎えました。いまや、全国連は押しも押されもしない勢力となっています。これからも、全国連を盛り上げていきましょう。

●山口秀雄大会運営委員長 開会宣言

21回の大会になるが、まだまだやり足りないことがある。部落解放運動は差別への糾弾に尽きます。私たちは三大闘争を旗印にしたたたかいをいっそう深めて、差別のない社会をつくるために討議し、共にたたかっていきましょう。

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部落解放同盟全国連合会 第21回全国大会 第1日め発言より

(2012年04月25日)

 

 被災地からのアピール・「子どもたちを放射能から守るネットワーク」中手聖一さん

 はじめに子どもたちの受け入れと福島へのご支援にお礼申し上げます。

  このまま福島は見すてられてしまうんじゃないか、もうダメなんじゃないか、と何度もあきらめかけました。その絶望のな かで、みなさんのご支援があったからこそ、ここまで頑張ってこられました。

  福島に来られた人たちは口をそろえて「もう普通に暮らしているんですね」と言われます。口にマスクもしていない。子どもたちも外で遊んでいる。しかしガイガーカウンターを持ってくると、どこへ行ってもブザーが鳴る。

  私は、「普通の暮らしをしているわけではありません」と答えています。子どもたちは文科省によって年間20ミリシーベルトまで被曝を我慢させられています。法律で決められている年間1ミリシーベルトの20倍を受け入れろ、と強要させられているのです。30万人近くの子どもたちが「被曝バッチ」を首からぶら下げて生活しています。

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第21回全国大会 運動方針の基調から 全国連書記長 中田潔(文責は編集部)

(2012年04月25日)

部落解放運動が大きな転換点を迎えている

  全国連が創立されて丸20年が過ぎ、21年目のたたかいに入ります。今回、大会を迎えるにあたって私たちは、運動のあり方について様々な角度から議論を進めてきました。全国連の差別糾弾闘争を基軸にした三大闘争路線がはたして正しかったのかどうかも含めて議論を深めてきました。結論的にいって、私たちが20年間たたかってきた三大闘争路線の考え方にはいささかも変わりはありません。むしろ、この三大闘争路線の考え方に導かれて、全国連は小なりといえど、狭山闘争、部落解放運動の最先頭でたたかい続けてこれました。

 しかし、これから10年先、20年先の全国連、あるいは部落解放運動、自分たちが住んでいる村を考えたときに、今、大きな転換点、大きな分岐点にきていると考えなければなりません。

 とくに、部落解放運動をめぐって、本部派を中心にしてどんどん運動から部落大衆が離れていっています。部落解放運動が村の中で大きな影響を与えられなくなってきています。国は、地対協の「意見具申」に始まって、数十年をかけて部落解放運動を根絶やしにする攻撃をかけてきました。「差別糾弾闘争は犯罪行為だから警察をつかって徹底的にとりしまる」「同和対策事業の全廃」ということが決められ、この10年ほどの間に同和対策事業は完全に打ちきられました。このなかで、急速に部落解放運動の影響力がなくなってきています。

 もう一方で、悪質な差別事件もおこっています。昨年、奈良の水平社博物館の前で「在特会」がハンドマイクをつかって公然と「エタ」と叫ぶ事件もおこりました。それから、昨年発覚しましたけれど、司法書士が戸籍をとるのに必要な書類を2万枚も偽造して、そして約1万人の戸籍を不法に入手するという事件です。インターネットの中でもつねに部落の所在地を暴露するような書き込みなどがあふれています。 これらの事件の特徴は、差別をすることをはじめから目的にした差別事件です。これが、いまの差別事件の大きな特徴です。

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大会発言(同住連東口さん)

(2012年04月24日)

さて、1997年以来、15年間たたかいぬいてきた家賃値上げ反対のたたかいも、いよいよ大詰めを迎えました。全国的な状況をみるにつけ、このたたかいは、圧倒的に正しかったと言うことを改めて感じます。

私たちは当初から、応能応益家賃によって、若い人はどんどん流出し、生まれ育った地区が姿を変えてしまうことを警告してきました。国と行政が、安い値段で土地をむしり取るように買い取り、住宅を建てて、挙げ句の果ては追い出していくという手法に、この改悪は極悪の部落差別であることを見て取り、精一杯たたかいぬいてきました。

今、全国的には住宅の老朽化を口実に住宅を解体し、民間業者を救済する目的で、期限をつけて民間住宅を借り上げて、そこに入居させていくという手法で、部落そのものを最後的に解体しようとする動きが主流になっています。

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部落解放同盟全国連合会 第21回全国大会 第1日め発言より

(2012年04月23日)

【自由討論・まとめ】

長野県連・小林あや子さん

生活実態調査から学んだこと。広い地域に少数点在しているなかで171人が協力してくれました。「こんなこと解同にはできない。敬意を表する」「できたこと自体がすごい」と言われます。土地改良や公共事業で移転も多く、また借金で家を取られたり村を出て行く人が多いです。村に入って、部落差別を肌で感じます。それが独りよがりでない調査の良いところ。6割が差別を体験、そのうち7割が結婚差別です。

広島支部・金平久美子さん

今年67周年の8・6ヒロシマを訴えます。フクシマは広島型原爆の130倍もの放射能をまき散らしました。部落差別とたたかってきた私たちが、福島の人を受け入れていきましょう。部落解放運動の真価をかけて、また糧として。

荒本支部・池本秀美さん

869世帯中228世帯から回収。この20年で600人もへり、20年前は65歳以上の高齢者が占める割合は全国平均よりも低かったのに、今は13%以上も高く、36%にもなっています。しかも一人暮らしが多い。行政が応能応益家賃制度で働きざかりの世帯をおいだしてきた結果です。人口を減らしてから住宅を建て替えるのが行政のもくろみです。ここ1~2年が正念場、団結してたたかいましょう。

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大会2日目 分散会の報告

(2012年04月22日)

第1分散会

参加者16人からの発言がありました。

長野からは中野結婚差別事件が差別者による身元調査、くわえて母親の旧姓まで調べ上げて行われた、あからさまな部落差別であることが訴えられた。

広島からは、福島の原発事故による被曝者が差別にさらされるのではないかとの意見、実態調査を通した被爆者の聞き取りが報告された。茨城からは放射能汚染の現実や被災地のがれき処分についての政府・東電の誤魔化し・無責任が訴えられた。各地の反原発闘争や8.6広島の取り組みも報告された。

また地域での狭山署名や狭山共闘づくりの報告、住宅をめぐる地域解体の攻撃、農村での根強い部落差別の現実が報告された。各地の青年からは身近に起こる部落差別に決して屈することない青年部をめざした今年の奈良全青を開催する決意が訴えられた。

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