大会発言(同住連東口さん)

(2012年04月24日)

 

さて、1997年以来、15年間たたかいぬいてきた家賃値上げ反対のたたかいも、いよいよ大詰めを迎えました。全国的な状況をみるにつけ、このたたかいは、圧倒的に正しかったと言うことを改めて感じます。

私たちは当初から、応能応益家賃によって、若い人はどんどん流出し、生まれ育った地区が姿を変えてしまうことを警告してきました。国と行政が、安い値段で土地をむしり取るように買い取り、住宅を建てて、挙げ句の果ては追い出していくという手法に、この改悪は極悪の部落差別であることを見て取り、精一杯たたかいぬいてきました。

今、全国的には住宅の老朽化を口実に住宅を解体し、民間業者を救済する目的で、期限をつけて民間住宅を借り上げて、そこに入居させていくという手法で、部落そのものを最後的に解体しようとする動きが主流になっています。

しかしみなさん。部落差別はなくなりましたか? 居住の権利やくらしは保障されましたか? 「部落差別をなくすために住宅を建てさせてください。孫子の代まで安い家賃で住めますよ」といった国と行政の約束を絶対に果たしてもらわねばなりません。このたたかいは絶対に負けることのできないたたかいです。 神戸地裁尼崎支部の揖斐潔裁判長は昨年11月15日、わたしたち全員に「改良住宅から出て行け」という全く許し難い判決をくだしました。ただちに控訴しましたが、そのためにはみなさんのご支援が不可欠でした。この場を借りて、控訴審カンパへのご協力に改めて感謝します。ありがとうございました。その控訴審がいよいよ4月25日(水)にはじまります。最近の流行である一回での結審を許さず、家先生をはじめとする証人全員を採用させ、なんとしても裁判上の勝利をもぎりとりたいと思います。そのためにも傍聴席を怒りでうめつくす必要があります。ぜひみなさん、こぞってご参加ください。 住宅追いだし阻止決戦はいよいよ今年が本番です。ぜひ力を合わせて勝利しましょう! がんばりましょう!

 

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