4月16日 全国連が要請行動をたたかう

(2012年04月26日)

 

東京高裁は今こそ事実調べを開始せよ!

第21回全国大会で、全国連は狭山第3次再審闘争への渾身の決起を決議しました。この決議の実践として、大会から1週間後の4月16日、全国連は東京高裁、東京高検にたいする要請行動にたちあがりました。

要請に先だって、弁護士会館で集会をもちました。ここで、検察が3月30日に筆跡にかんする意見書、法医学鑑定にかんする2通の意見書、合計3通の新たな意見書を提出していたことが明らかにされました。再審段階で、検察が有罪立証をやり直そうというのです。「絶対に許せない!」。要請団の怒りはたかまりました。 東京高裁への要請は、午前11時からはじまりました。高裁側の担当者はかわり、加藤訟廷管理官となりました。加藤管理官は、これまでも副管理官として要請行動に対応していました。

要請団を代用して中田書記長が、「裁判所は積極的な立場で検察に開示させる努力をすべきだ。でなければ、検察の悪あがきに加担することになる」「検察が3通の意見書をだした。これまでの有罪が維持できなくなったのだ。弁護団も証拠を出している。小川裁判長は事実調べについて判断するときにきている」と、迫りました。

つづいて要請団は、要請中身が裁判長に伝わっていることが分かるように要請行動のあり方の再検討を申し入れたあと、中央本部と各支部からの要請書を読み上げ、提出しました。また、長野県連の85才の婦人からの「私は学校へも行けず、奉公にでた。識字学習で生きるために文字を覚えた。石川さんも獄中で文字をおぼえた。生きるために覚えた文字を、犯罪になど使わない」との要請が口頭で伝えられました。 高裁への要請をおえ、昼休みに東京高裁を糾弾する霞が関デモを行いました。途中、経済産業省前で原発の廃止へたたかい人々へのエールをおくりました。 午後からの検察への要請行動は、証拠隠しのうえに、新たな「有罪」立証のための意見書を提出という不正義をおこなった広瀬検事たいする徹底弾劾の場となりました。 要請団は「再審では、検察の有罪立証は済んでいるはず。なんで、あらためて鑑定書が必要なのか」と問い糾しました。しかし、検事は、「非公開の手続きのことは話さない」なとと応えません。 要請団は要請文をもとに追及をつづけました。そして、口頭で「あなたが出したのか? 3月にも私たちは必死で訴えた。絶対に許さない!」「えん罪が多いのは、証拠が隠されているからだ!」「検察は厚労省の事件で反省するといっている。警察や検察に対する社会の関しも強まっている。しかし、今でさえ、デッチあげがおこなわれ、証拠のねつ造がおこっている。一体どこを反省したのか。新たね鑑定書を出す以前に、全証拠を開示せよ!」と、時間いっぱいまで追及をつづけました。 検察の新たな意見書提出は、「有罪立証」が崩れた証拠です。私たちは、全証拠の開示の要求をつづけると共に、今こそ、事実調べの開始を要求したたかいぬくときです。5・23全国統一行動にむけ、全力でたたかいましょう。
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