第21回全国大会の成功かちとる

(2012年04月25日)

 

部落の団結とりもどし、解放運動の新たな発展をかちとろう!

4月7日、部落解放同盟全国連合会第21回全国大会は、大阪・荒本人権文化センターに代議員、傍聴、来賓230人を結集して、解放歌の大合唱で全国各地 からの荊冠旗を迎え入れてはじまりました。

主催者あいさつに立った瀬川博委員長は、「狭山闘争を基軸に、三里塚や沖縄と連帯してたたかってきた。さまざまな妨害をはねのけ、満20年たって押しも押されもせぬ全国連になった。さらにこの全国連を盛り上げてたたかって行ってほしい」と訴えた。

今大会では、昨年3月11日の東日本大震災と福島第1原発事故にさらされた福島からのアピールをお願いした中手聖一さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク)から、原発事故によって放射能にさらされた福島現地の様子や被災者の思い、子どもたちの様子が報告され、がれきを全国にばらまくぐらいなら子どもたちを全国で受け入れてほしいと訴えられました。

運動方針案の提起では、執拗に繰り返される部落差別との闘いとともに、同和対策事業廃止以降10年のうちに大きく変貌しつつある部落の実態をとらえ、全国連の三大闘争が新たな発展の局面を迎えていることが訴えられました。

  部落におけるさまざまな課題、困難は今や同時に社会全体が抱える矛盾でもあります。部落解放運動はこうした情勢の変化を、三大闘争の活躍の場の広がりととらえ、全民衆的な闘いの先頭に立ってたたかうことが提起されました。

狭山闘争への全力決起を決議

それを受けて、狭山第3次再審闘争、長野結婚差別糾弾闘争、住宅闘争の特別報告が行われ、最後に全体討論が行われました。

全体討論では長野から実態調査でえられた成果がいきいきと報告され、広島からは8・6ヒロシマの取り組みについて、荒本から実態調査の報告、婦人部、青年部からは婦人部大会、青年部大会に向けた取り組みの決意が述べられました。

2日目は、差別糾弾闘争、生活要求闘争、共同闘争の3つの分散会にわかれ、各地の取り組みや運動方針案について集中した討議が行われました。

全体会で本部答弁ののち全議案を全会一致で採択しました。さらに、5・23狭山全国統一行動から10・31狭山中央闘争への総決起を宣言した「狭山再審の実現へ渾身の決起をかちとろう!」の決議、「すべての原発をなくせ! 再稼働を阻止しよう! 子どもたちの命と健康を守るための行動決議」の2本の決議を採択しました。

ここに全国連の21年目のたたかいの始まりを全参加者で確認しました。

▲このページのトップにもどる