石川命、わが命 迫真の要請行動を貫徹! 2・25全国婦人部要請行動の報告

(2013年05月14日)

 

高裁・高検にとどろけ! 狭山再審の声! 【婦人部】2月25日、全国連による狭山再審実現に向けた波状的な要請行動の第2弾として、全国連婦人部による東京高裁、東京高検への要請行動がたたかわれました。

行動には、江戸川、茨城をはじめ、長野、関西からは荒本の代表団、広島、山口から12人の婦人が参加しました。 午前中には東京高裁を相手に要請がおこなわれました。まず、高裁にたいして、小林あやこ副部長が、「婦人部として要請に来ました。不当逮捕から50年。50年かかっても無実が晴れない。事実調べも行われない。こんど小川裁判長が異動となります。それまでに事実調べを行ってほしい」と申し入れました。

  つづいて、岩崎事務局長が「裁判の全過程を見直すべき。一審判決では、部落であることが犯行の動機とされている。部落差別が明らかだ。この差別判決が検証されなければならない。裁判所は部落差別を認め、再審につなげていくことが必要だ」と追及しました。高裁の訟廷管理官は「判決文は読んでいます」「意見感想は述べられません」というのみです。参加者からも口々に、部落差別への怒りの声、事実調べ要求が高裁に突き付けられました。   要請文も、自分の生い立ちから部落解放運動への立ち上がり、狭山再審への思いをつづったもの(荒本)、地域で一言メッセージをあつめてきたもの(長野)、かつてまだ狭山闘争が世間の注目を集める前に石川一雄さんと面会し無実を確信したこと(山口)など特色のあるものが出されました。茨城からは県連婦人部と2人の婦人がそれぞれに事実調べ・再審をうったえ、参加できなかった婦人の要請文も代読されました。さらに広島支部、江戸川支部からの要請文、福岡の元教員の方が病床から送ってきた要請文も読み上げられ、提出されました。   午後からの検察への要請行動は、この日も、保坂検事を相手に行われました。婦人たちは、保坂検事に真ん前にぐっと迫り、「石川さんが亡くなるのを待っているかのよな態度をやめろ!」「正々堂々と証拠を全部出せ!」と怒りの追及を行いました。そして裁判所へと同様に要請文を提出しました。   そして、最後に検事にたいして、「差別の中で生きている自分たちにとって、石川さんの命はわが命だ。再審の扉が開き、完全無罪まで徹底的にたたかう」と宣言しました。  この要請行動をやりきり、婦人たちは高揚感をもって、今後も婦人独自の要請行動をたたかっていくことを誓い合いました。
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