婦人部に続き、3・25全国青年部、要請行動に起つ

(2013年05月14日)

 

【青年部】

3月25日、全国連青年部として独自で狭山要請行動にとり組みました。「青年部独自」は初であり、東京高裁と東京高検に対してどこまでやり抜け 石川さんは無実だ! 差別とたたかう部落青年の声を聞け! るか不安でしたが、メンバーで覚悟を決めて行ってきました。    基本スタンスとして「正しい・間違い、成功・失敗関係なく、青年らしく元気よく伸び伸び戦闘的にやろう」ということで意思一致しました。そのうえで裁判所に対しては「事実調べを行い、直ちに再審開始を開始せよ!検察に対して全証拠開示命令を出せ!」と訴え、検察庁に対しては「差別論告を取り消し、石川さんへの謝罪と全証拠開示を行え!」と訴えることとしました。

  午前11時、高裁前に到着した要請団は門前で元気よくシュプレヒコールを行い、裁判所内に入りました。まず、はじめに要請文を読み上げると同時に、「あと一年で退職する小川裁判長から河合裁判長に人事異動しました。5月に予定されている三者協議を前に異動するというのは、どんな理由があるのでしょうか。また、過去に同じ前例があるのか、教えてください」、「三者協議に石川さん出席を拒む理由はなぜか。そこに差別があるのではないか」という質問に対して、加藤管理官は、「答える立場にありません」と繰り返すだけです。要請団の怒りが爆発し、弾劾の嵐となりました。また、大阪のきょうだいは「職場で同僚に『部落民は、ヤクザになれ』と差別を受けて来ました。これのどこが平等なのですか。差別は全然無くなってないじゃないですか。裁判所は、これらの現実を前に差別は無くなったといえるのですか」と訴えました。    他にも各地から寄せられた要請文、寄せ書き、メッセージなどを読み上げ、叩きつけてきました。    午後、高検に対しての要請行動を行いました。狭山担当の保坂検事が出てきました。「積み上げたら2~3メートルの証拠を隠しておいて、新しい証拠を出して偉そうにしていますが、全て証拠を出したらどうでしょう」と追及しました。犯行現場とされる場所でのルミノール反応検査報告書や善枝さんのかばんや万年筆のインクの色が違う事の理由を聞きました。それについては、答えませんでした。さらに追及し、「最初に『証拠は不見当』と言っていたのに裁判長から開示勧告が出たら、あっさり19点の証拠を提示した事について、どういうことか」を問い詰めました。   それに対して保坂検事は、「前の検事さんの言っている事はわかりません」「ただ単に裁判長が手ぬぐいとか出せと言ったからその通りに出しただけであって、他にも証拠はあるけども…」「ともかく勧告どおりにはしているつもりですが…」「それ以上は言えませんが…」など、弁解がましく発言しました。   これを受け、「狭山担当検事は、保坂検事なのだから、その責任の下で証拠を全部出せばいいだけじゃないのですか」、「証拠は、どこにやったのだ」と追及すると黙りこみ、青年部は口々に「逮捕された石川さんは、当時24歳だ!ここに来ている青年と同じ位の年代に逮捕されたんだ!石川青年になり変わって闘うためにここに来ていることを知れ!」と訴えました。   要請行動そのものが、初めての青年もいて、とても緊張しましたが、一致団結してやり遂げることができました。なにもかも手さぐり状態ではありましたが、石川さんの差別裁判への怒り、無実の叫びを高裁と高検に叩きつける事ができたと思います。あらためて差別への怒りを実感して、「ぜひ何度もやりたいなぁ」という意見が続出しました。   狭山50年。5・23を前後してこの過程でさらに「波状的な要請行動が必要だ」と再度決意をする闘争になりました。
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