2022年10月の記事
 
 下山博士など11名の鑑定人尋問を!
 
 東京高裁じしんがインクの鑑定を行え!
 
10・30現地調査・集会~10・31要請行動へ

 安倍国葬に反対して、全国各地で行動が行われました。全国連もその場に参加し、安倍国葬を糾弾しました。
 前号既報のように、8月29日、ついに弁護団は下山博士をはじめ11名の鑑定人の尋問を求める、事実取り調べ請求を提出しました。あわせて、万年筆・インクの裁判所による鑑定を請求しました。検察は「今後検討して意見書を出す」とのべました。
 いよいよ山が動き出しました。8・24要請行動で全国連は先陣をきりました。さらに9・28要請行動に決起しました。また他方では、5・8意見広告以降各地に相乗的波及効果が生まれ、全国各地で独自に街宣、座り込み、ハガキなどにとりくんでいます。

寺尾判決48ヶ年糾弾!

 寺尾判決から48ヶ年をむかえます。狭山事件の再審を実現する大運動では、10・30に共同代表を先頭に狭山大運動主催の狭山現地調査・現地集会とすることを決定しました。 翌日10・31には、寺尾判決を糾弾し、要請行動に決起します。
狭山大運動のよびかけに応え全国連としても、久方ぶりのとりくみに全国から参加しましょう。とくに青年の参加獲得を全支部で努力しましょう。狭山の原風景から体験しましょう。この10・30方針は、青年のためにこそあります。

今こそ権力犯罪糾弾の大運動を

 中央(東京高裁に迫る)と地域との循環を確立して熱気を高め、世論を沸騰させて事実調べをもぎとりましょう。明らかに、もう後戻りのきかない、やり直しもきかない、決戦のゴングが鳴りました。次は、勝つためにはどうするかです。
 勝つためには、もっともっと巨大な世論、力が必要です。解同、住民の会、個人、いろんな動きがあってよい。大歓迎です。しかし運動体は常に先鋒を果たさねばならなりません。
 狭山闘争は未曾有の権力犯罪に対する、糾弾闘争です。部落差別に気づき、怒る巨万の世論が裁判所を包囲・監視して初めて勝機はあるのです。運動体が「弁護団の後押し」では勝てません。
 つい最近でも、意見広告の電話に、「ハガキはまだ出してもよいか」と話がありました。実に、4カ月も新聞を残してくれている。恐らく、この人は解同とも直接の繋がりがない。しいていえば、それらを超えて、われわれと繋がり始めているのです。こういう人が全国各地に何万といます。5・8意見広告のときの巨大な反響を思いおこしましょう。
 その声なき声を、東京高裁に届く声にするのは誰か。狭山大運動はそのために生まれたのです。今こそムラに街頭に、市中に、友人知人に向かってうって出て、狭山大運動を巻き起こしましょう。
 ① 今年中に狭山大運動の会員1000口を実現しましょう。意見広告コピー、入会案内チラシ・振込用紙、ハガキを3点セットに、よびかけ人、賛同人はもれなく総当たりしましょう。「会報」、QRコード(での学習)を活用しましょう。
 ② 第1次ハガキは、年内に完了しましょう。
 ③ 23デー(とくに10・23、11・23)を全国一斉行動日としましょう。



とどろく、アベ国葬糾弾の声!
                               
奈良 党派・団体を超えた呼びかけ人で構成する「安倍元首相の国葬反対奈良県実行委員会」の主催で9月24日に集会と市内デモ行進がおこなわれ、100人を超える人々が参加しました。
 また、27日(国葬当日)にはコンサートを開催。平日の昼間にもかかわらず、道行く市民も合流して約300人が結集しました。全国連同盟員も呼びかけ人に名を連ね、両日ともに参加しました。

大阪 大阪では大阪総がかり行動実行委員会の呼びかけで、9月26日夕方から中之島・女神像前公園で集会とデモが行われ、一千人近くの労働者・市民が集まり、安倍政治の悪行を断罪して国葬反対を訴えました。集会後西梅田までデモで道行く市民に訴えました。



事実調べを実現し再審開始を!

       ~9月28日裁判所と検察に要請行動

 狭山の事実調べを実現するたたかいのまっただ中で、狭山事件の再審を実現する大運動と全国連は、9月28日、前月に続いて第2波の要請行動に取り組みました。今回は中四国から広島、山口の仲間を中心とした要請となりました。
 午前中は東京高検に対する要請で、この日は担当検事の都合がつかず、公判部の事務官が対応しました。最初に要請団を代表して楠木書記長が「弁護団から、11名の鑑定人尋問とインクの鑑定実施を求める事実取調請求書が出された。検察は真実を明らかにするというなら、事実調べに同意せよ」と迫りました。参加者からも要請書や口頭で、すべての証拠を開示せよ、検事の差別論告を撤回して謝罪せよ、という追求が行われました。
 正午から、東京高裁の正門前でアピール行動を展開しました。「東京高裁は狭山事件の再審を行え」という横断幕がかかげられ、参加者が次々に高裁に向けてマイクで訴えました。通行する人たちへはビラが手渡され、「ああ狭山事件ですか」と足を止める人もいました。新聞意見広告を見せると、「これはすごい」と感動し、要請ハガキを出してほしいと話すと「友人にもやってもらうので何枚か下さい」といって持ち帰る人もいました。
 午後からは、東京高裁への要請で、訟廷管理官が対応しました。要請ハガキについては「毎日来ている。2006年以降に来たものはすべて第4刑事部の書記官室に保管してある。主任書記官を通さなくても、裁判官がいつでも見られる状態にしてある」ということでした。
 要請では、最初に「事実調べを行うかどうかに狭山再審の実現がかかっている。鑑定人尋問とインク鑑定を必ず実施せよ。検察も独自の実験をやっており、反対する理由はないはずだ。すべては東京高裁の決断にかかっている。1審内田判決は貧困家庭に育ったから犯罪者になったとする差別判決だ。裁判所の見解を示せ」と追求しました。
 参加者からは、「わたしの親は石川さんと同じ年で、差別と貧困の生活もまったく同じだった」「安倍銃撃事件で、犯人は部落民だとネットで流された。重大事件が起きるといつもそうだ。石川さんの時も大々的なマスコミの差別報道で部落は悪の巣くつとされる中で不当逮捕された」「裁判所は最後の砦だ。差別裁判をやめ、当たり前の裁判を行え」など多くの意見をぶつけました。
 終了後の総括会議では、この日の要請行動を、10・30狭山現地調査、10・31第3派要請行動につなげて、今秋何としても事実調べを実現し再審開始をかちとろう提起されました。




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