2023年8月の記事

9月長野、東大阪の選挙に勝ち抜こう

 夏本番。例年以上の猛暑がつづきます。この炎天下で、長野、東大阪では、連日汗だくになって、選挙戦をたたかっています。
 長野市議選は9・10告示、9・17投開票、東大阪市議選は9・17告示9・24投開票と日程が確定しました。あとひと月足らずです。
 長野市議選には、組織内候補である中央委員・長野県連副委員長の中村俊二さんが初挑戦します。地元の解放同盟を含む、部落代表としての挑戦です。台風災害の復興という住民の命をかけた要求、地を這うような4年間の活動の中から、中村候補は誕生しました。何としても勝ってほしい。何としても勝たせたい。
 それは、部落解放運動の悲願を達成する道しるべとなります。候補者・地元の奮闘に、全国から支援を集中しよう。
東大阪市議選には、連帯候補の松平要さんが、7選をめざし挑戦します。松平さんは、荒本支部の盟友であり、狭山意見広告・狭山大運動では関西の柱です。維新は、この選挙で市長候補をたて、15人の議員候補をたてます。東大阪支配をほしいままにする狙いです。維新の思惑通りになれば、診療所、青少年センターなど、荒本の生きる寄る辺が奪われます。荒本支部、国健会とともに、関西の総力をあげましょう。

事実調べ・狭山再審へ渾身の行動を

 7月17日、大阪市内・エル大阪で、狭山事件の再審を実現する関西集会が開催されました。130人の参加で、会場はほぼ埋まり、さながら狭山夏の陣への出陣式となりました。
 主催は、狭山事件の再審を実現する大運動。共同代表の長谷川弁護士、部落史研究家の本田豊さんが遠方からかけつけ、集会をリードしました。「袴田再審の教訓」として村﨑弁護士から(ビデオメッセージ)、分断をこえた運動の重要性を訴えました。
 呼びかけ人の久保敬さん(元小学校校長)を筆頭に、関西各界のよびかけ人・賛同人から訴えられ、婦人部作「現調ビデオ」上映、要請行動報告、青年部、行動提起がありました(詳細は別途報道)。
 7月25日には、茨城県連が、猛暑をこえて要請行動を貫徹しました。高齢者もいるなかで、大横断幕をかかげ、検察、高裁前、裁判所への全行動をやりとげました。
 要請行動は、昨年8月から毎月欠かさずとりくみ、丸1年を経過しました。そのための財政は、全額、自力自闘のカンパで賄ってきました。まだまだ、1度や2度の全力動員には余力があります。
 8月上旬三者協議があり、12月には大野裁判長の定年退官を控えています。この数カ月、大詰めの山場です。この非常に大事な時期、全国連は情勢判断を一分の隙もなくしっかり行い、夏場以降の行動方針をたてます。この1年をエピソードにしてしまうような渾身の行動で、今こそ事実調べ・再審を実現します。


「分断」を超えた世論の力で

     再審を実現しよう!


狭山事件の再審を実現する7・17関西集会

 7月17日(月・休)大阪市内で、狭山事件の再審を実現する関西集会が開催。130人の参加で、会場はほぼ埋まりました。主催は、狭山事件の再審を実現する大運動。




反戦・反核・反差別

被爆78年「8・6ヒロシマ福島のつどい」


 8月6日、被爆から78年を迎えた広島・福島町で、「8・6ヒロシマ 福島地区のつどい」を行いました。地元実行委員会メンバー、そして福岡、山口、大阪、奈良、また東京など各地から35名が参加し、被爆や戦争を経験した方々の思いを受け継ぎ、「過去の過ちを繰り返さない」「核も戦争も差別も許さない」ことを確認した会となりました。
 はじめに「原爆を許すまじ」歌唱、「黙とう」をおこないました。
 続いて、実行委の初期から携わり、昨年12月に亡くなった藤本安馬さんの生涯にふれ、その功績をかえりみました。藤本さんは1926年竹原市の部落で生まれ育ち、貧しい家計を支えるため、15歳のとき養成工として大久野島での毒ガス製造に従事させられました。「中国人を殺すことが英雄だった、私は大久野島で鬼になった」。毒ガスの後遺症ともたたかいながら、「鬼」にされた怒りを力にし、語り部や被害者の補償をかちとる活動をつづけてきた経歴を紹介するとともに、その生きざまやたたかいを引き継いていくことを確認しました。
 実行委からは、福島地区在住被爆者・三浦茂文さん(2017年死去)の証言記録を朗読し、被爆直後の映像を流しながら、当時負傷者を治療した医師の証言をクローズアップして、「原爆投下にかかわった者は全員絞首刑にすべき」との一言に、原爆被害の恐ろしさやすさまじさを伝えました。
 また中島晋二さんのアピールでは、「はだしのゲン」を一つのツールに、被爆の実態や当時広島に生きる人の思いなどをとらえ返してほしいこと、現在においても原発で放射線被害や問題が起こっていることをとりあげました。
 松井邦雄さんは、両親が原爆遺体の処理をした影響で、きょうだいの体が弱く、仕事もできず32歳で亡くなるなど家族の苦悩を話され、いまのロシアとウクライナの戦争や核使用に反対していくことを表明しました。
 山根努さんは、今年5月広島G7での「広島ビジョン」の核抑止路線保持に対し、被爆者の怒り・失望にふれるとともに、「広島の名のもとに核を認めているのは許せない」「このまま世界戦争に流れ込むことに強い危機感をもち、過ちをくりかえさないために行動しなければならない」と警鐘をならしました。
 平岡恭子さんは、自身の結婚差別の経験や被爆について、「許さないけど妬むのではなく、相手を取り合っていくことも大事」。今年5月急死した地元の岡本花子さんについて、幼少期預けられた施設での差別体験について、あまりに辛すぎて「言わないよ」と話していたこと。三浦さんも8・6とかかわらなかったら原爆の話はしなかったことなどを振り返りました。
 各地から集まった方々の声もいただきました。東京から新城せつこさん、けしば誠一さんからは沖縄基地そして原発の使用延長や上関新設反対にもとりくむ決意を発しました。
 山口の井上洋子さんは、岡本花子さんの差別とたたかいぬいた生涯を涙ながらに話しました。
 また長生炭鉱の水没事故によって、強制労働で働かされ今も海底に沈んだままの朝鮮人遺骨発掘をめざすとりくみを、韓日両政府共同で実現させること、それが日本の植民地支配、加害の歴史を学ぶことだと訴えました。
 そして、全国連滝岡副委員長は、アメリカの原爆投下の正当化と、日本の天皇、政府や軍部の戦争継続を問題視しました。そして現在の狭山第三次再審情勢の煮詰まりに、7・17関西集会の盛り上がりのもと、市民・世論による裁判所、検察に対する再審実現を訴える行動にうってでようと呼びかけました。
 今回の開催を通じて、差別や戦争をゆるさない思いの結集とその団結力が、未来を変える力だとあらためて実感しました。当実行委員会でお世話になった先人たちの遺志を引き継ぎつつ、新たなたたかいに皆さんとともに挑戦してとりくんでまいります。
(実行委より追伸):
安馬さんの「生き通さなくては!」半端ない力強さを感じました。
はなちゃんの笑い声や明るさは、みんなを元気にしてくれました。
本当にありがとうございます。ゆっくり休んでください。
天国から明るく見守っていてね!







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