2023年12月の記事

 大野裁判長は退官前に

    事実調べを決定せよ!


11・24高裁ー高検に要請行動

 東京高裁第4刑事部大野勝則裁判長の12月退官を目前に控えた11月24日、狭山要請行動が取り組まれた。今回は長野を中心に茨城、東京、中央本部、狭山大運動・鶴丸春吉共同代表、合計11人が参加した。
 午前11時から、東京高検要請行動が行われた。東京高検から、片野担当検事、渡部検察事務官、公判事務課清水の3人が出席。
 楠木全国連書記長あいさつ後、要請文6通を読み上げ。全国連中央本部の要請文読み上げ中の質問に対し、片野検事は「質問には答えません」と前回から一変して、頑なな態度で対応。長野から、一審検事論告をめぐるやり取りをふまえ、「なぜ石川さんが貧困であることを犯罪に結びつけるのか」の質問にも、「質問には答えません。前回は質問に答えたから時間がかかった。30分の約束を守ってもらう」と対応。
 片野検事の「質問に答えない」発言に対する要請団の意見が相次いだ。
 「前回答えて、今回答えないのは上司から言われたのか」「要請行動でのやり取りは社会的慣行であり、答えるべき」「この要請行動には担当検事が来られている。みなさんから聞きたいことがある。一言答えるべき」「この場しか直接声を届ける場がない。面と向かって、真摯に受けてくれているとの思いが感じられない。私たちが真剣なのは、一人の人生がかかっているから」。
 片野検事は「要請は真摯に受けとめている。質問に答えるのは別問題」と反論。さらに、「答える法的根拠はない」「証拠開示は裁判所、弁護団との話であり、この場ではない」。要請団から「片野検事は要請行動は国民の請願権と言った。請願権には誠実に答えなさいと書かれている。最大限の誠意を見せるべき。同対審答申には狭山事件の頃の部落差別の現実が書いてある」。
 片野検事「(同対審答申を)6~7月頃1回読んだ。もう一度読みます」。
 終了、11時51分。

 東京高裁前街宣

 12時すぎから午後1時まで、東京高裁前での街宣が取り組まれた。
 東京高裁前は、通行する市民がこれまでで一番少なかった。そのなかでも10人の方が署名に応じてくれた。

 東京高裁要請行動
 
 午後2時15分から高裁要請行動が取り組まれた。高裁からは、小寺訟廷管理官、荒川副訟廷管理官、総務課西田の3人が出席。
 冒頭、小寺訟廷管理官から「30分でお願いします」と発言。
 初めに、楠木全国連書記長から「要請したいことは一つ。大野裁判長は狭山を3~4年担当し、判断する材料は充分であるはず。退官する前に事実調べを決定してほしい」と発言を受け、5通の要請文が読み上げられた。
 その後要請団それぞれから、大野裁判長の12月退官前の鑑定人尋問を決定して欲しいとのの意見が続いた。小寺訟廷管理官は、「答えられない」「私からは、言われたことを伝えます」との対応に終始した。
 終了:午後3時56分。  


投稿 

第72回狭山街宣・リレートークと

   デモ報告(11月26日 福岡・天神)


 「私が逝ってから無罪を勝ち取っても遅い」不当逮捕から60年、もうすぐ85歳になる石川さんが今期にかける決意は天地を揺るがし私たちを鼓舞する。大野裁判長の12月に定年退官がせまっている中で、鑑定人尋問とインク鑑定の決定がいつ実現されるのか? この時、私たち実行委にできることは何か? を論議した中、世論に訴えるデモをやろう! と決定しました。
 秋晴れの下、14:30からリレートークと街頭宣伝・署名活動を行いました。今日は参加者の気合が違う感じです。フライング気味にリレートークが始まり、実行委の村上さんは狭山の事実調べとパレスチナ攻撃の非難を訴えました。ヤスミンライブラリーのOさんはパレスチナ問題を提起し、イスラエル政権の打倒を訴えました。司会のHさんが今日の取り組みを訴え、元教師のKさんは宝くじ売り場に並ぶ人々に、「購入後にぜひ署名に協力してください」と訴え、いつもは署名やチラシ配りを担っている仲間12人が狭山への思いを次々と発言していきました。
 中学生や高校生が立ち止まり署名に応じる姿や仲間の訴えに応じて署名台にやってくる男性などが見え、また新証拠のインク問題などのパネルに注目する男性やカップル、さらには、すうっとカンパ箱に近寄りカンパしてくれた女性など今日も手ごたえを感じました。街宣終了後デモまでの間元教師の女性がアピールをしていると「チラシをくれませんか」と言ってきた30代男性がいました。参加者21名、配ったチラシ123枚、署名24筆、カンパ3000円の成果を得ました。
 16時になり実行委結成から8年、初めてのデモに起ちました。“石川さんは無実だ!”“再審を行え!”と書かれた新調ののぼり旗が林立。街宣車が先導し、狭山事件が権力犯罪であることをアピールしながら、“狭山の裁判やり直せ”“イスラエルの虐殺やめさせよう”などとデモコールしながら福岡県民、特に若者注視の中、警固公園までのデモを貫徹。終わりに実行委の村上さんが「今日の行動は世界の反戦行動と一つながりである」ことと総括し、「差別裁判打ち砕こう」を歌い終了しました。


狭山再審を実現する大運動・関西 

        奈良・大阪でも街頭宣伝


JR奈良駅前で熱く狭山
再審を訴える
(2023年11月26日)


                                                  



ビラをまく手にも力が入ります
(11月26日JR奈良駅前)




 



狭山再審を実現する大運動・関西は、大阪・京橋駅で街宣
(11月23日)   





     

訴えに熱がこもる鶴丸共同代表
(2023年11月23日) 







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