2024年6月の記事

「私の命あるうちに無罪を」(石川一雄)

この血叫びに応え、

   夏期大行動へ



検察「水洗い」を総力戦で粉砕しよう


 「不当逮捕から61年。ペンを持つことがとてもつらい。ペンを持つ手が重い。しかし、私はこの第3次再審に命をかけています」「私の命あるうちに無罪を」
 不当逮捕から61年、85歳になられた石川一雄さんのメッセージです。私たちは、このメッセージに非常に強いショックを受けました。身に覚えのない不当逮捕、拷問的取り調べ、死刑判決、32年の獄中生活、獄中での御両親の逝去、これまで、石川さんはどんなにつらくても、弱音をはいたことがありません。

石川さんの人生をもてあそぶな

 ペンを持つことがとてもつらい! 石川さんの口から初めて聞きました。小学校すら満足に行けず、はじめて獄中で無実を訴えるために、必死で勉強しました。石川さんにとって、文字を身につけることは、死の淵から生還する唯一の手段だったのです。部落差別によって、文字を習う機会を奪われた人々にとって、それがどれほどの意味を持つのでしょう。命に等しい価値をもつことでしょう。それが、「とてもつらい」と言う。「ペンを持つ手が重い」と言う。心底、どんなにつらいか、痛みのほどははかりしれません。
 もうこれ以上、石川さんの命を、人生をもてあそぶのは許されません。第3次再審請求から実に18年。三者協議も59回。裁判所はいったい何をしているのですか。いいかげん、時間の浪費はやめませんか。もう十分でしょう。裁判官、検察、弁護士、三者の目の前ですぐに、堂々とインク鑑定し、証人調べを行え。

5・23は新たな高揚を示した

 5月23日、東京高裁は、怒りの声に包まれました。終日、狭山再審を求める声がこだましました。
 全国連と狭山事件の再審を実現する大運動は、昨秋より大幅に人を増やし、全国各地から結集しました。午前中は、検察への要請行動。4月から担当に就任した吉浪検事が対応しました。「聞くだけ。受け答えはしない」の一点張りでした。それでも、1時間、要請文を読み上げ、初参加者が口頭で糾弾しました。
 昼の高裁前行動では、大勢で路上に座り込み、署名とりを行うとともに、初参加の青年、袴田弁護団の村﨑弁護士、長谷川代表、村上委員長から裁判所にむかってアピールしました。午後の高裁要請行動では、新たに杉山訟廷管理官らが対応、かたくなに30分制限を強調しましたが、結局1時間以上にわたって要請しました。15時すぎ、はじめて法務省に行き、再審法の改正を要求しました。日比谷野音の市民集会も昨秋より人が増え、霞が関デモが行われました。

「証拠ねつ造」否定の権力意志をうち破れ

 前日、袴田巌さんの再審が静岡地裁で結審しました。判決日は、9月26日となり、捜査機関による決定的な証拠のねつ造に、いよいよ審判が下されます。検察は、この期に及んで、死刑を求刑しました。許されません。「証拠ねつ造など絶対に認めない」という、権力意志を露骨に示しています。「9・26を待って、次は狭山」など、待機主義もいいとこ。権力意志を粉砕する、これまで以上の大衆行動、世論形成が、今こそ必要です。
 狭山事件では、万年筆・インク問題を焦点に、袴田再審とまったく同じことが問われています。検察は万年筆のインクについて、「何回も水洗いした」など、噴飯ものの空論に空論を重ねています。断じて軽視できません。袴田再審同様、「証拠ねつ造」否定のためにする強弁なのです。
 三者協議は次が6月、次々回は8月と思われます。家令裁判長に、インク鑑定、鑑定人尋問を実施させる正念場が始まります。夏から9・26にむけて、待機主義をのりこえた、攻勢的とりくみをしましょう。署名60万目標を市民の会と共同で実現しましょう。夏には、要請行動をやりましょう。心ある、住民の行動には積極的に連帯行動しましょう。DVDを活用し、5人、10人、20人の草の根学習会をやりましょう(DVDは本部に御相談ください。)。
 婦人部の「万年筆100本運動」を大成功させ、日本国中から「水洗いしてもインクは消えない」声をあげましょう。


あなたの万年筆に差別裁判覆す出番を

「万年筆100本集めよう」


   ー婦人部から訴えー

 
 「命あるうちに無罪を」85歳石川一雄さんの絞り出す渾身のメッセージです。これに応え婦人部から「万年筆100本集め、検察の水洗い論を自分たちの手で粉砕しよう」とアイデアがだされました。狭山大運動のホームページ、Facebook「狭山の再審実現しよう」・交流掲示板にもアップしました。知らない人からも、反響がひろがり、シェアも始まっています。
 部落解放同盟全国連合会の婦人部(女性部)が、万年筆100本集めをよびかけています。袴田再審では、5点の衣類、狭山事件では万年筆・インク。捜査機関の証拠ねつ造の争点です。シロかクロか、自分で実験して証明できます。
 弁護団「クロムがでないから、被害者の万年筆ではない」。
 検察「水洗いしたからクロムがでない」。
 ホントに、水洗いで、クロムがなくなるの?? しかし、今や万年筆は、レトロもいいとこ。知らん人がほとんど。でも、ちょっと待って。ほとんど皆知らん、それで検察に白旗をあげるの? なんかおかしいね。真実は自分で確かめましょう。

昔、米騒動。今、狭山。国を揺さぶる一大事にしないと勝てない

 そこで、「万年筆100本集めて実験」というよびかけがあがりました。昔米騒動も富山の部落の女性から。今また、女性が声をあげました。ここに、騙されたと思って期待してみませんか。
 ズバリ、スポイト式の万年筆。古い机、引き出しの奥に眠っていませんか。
 「スポイト式の万年筆ならアマゾンで手に入るよ」と親切にお知らせがありました。ありがとうございます。しかし、「サテ」。確かに個人的に100本集めるだけなら、アマゾンが手っ取り早いのは、言うまでもないこと。お金さえあれば。だが、「万年筆100本」は、大衆運動の方針。全国各地の狭山人が、机の奥をさがして100本送ってくる。出す前には、自分でも実験してみて、ネットに投稿する。それを運動にして、検察「水洗い」論を弁護士まかせではなく、全国各地から「粉砕」の声をあげる。袴田さんの5点の衣類も、支援の素朴な実験からはじまり、弁護団を動かし、今や国中の関心事になりました。
 狭山の万年筆・インクも、シンプルな庶民の体験をヒントにし、疑問の輪の広がりから、国を揺るがす一大事にしたいのです。
 あなたの古い万年筆に、差別裁判を覆す出番を。
 









 






 



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