高検の反証引き延ばしを許すな!
高裁は鑑定人尋問を開始せよ!
12月10日 東京高裁・高検へ狭山要請行動をたたかう!
(2019年12月10日)
「狭山警察署に行ったがない」と回答
12月10日、三者協議を目前に控えて、狭山要請行動にとりくみました。
東京高検への要請では北検事らが対応。最初に村上副委員長が、「前回、北検事は無実の人は罰しないと言った。その立場に立って対応を」とあいさつ。
要請では、まず「前回ルミノール検査報告書などを埼玉に出向いて探すように要請したが探しに行ったか」と追求しました。
北検事は「狭山警察署に行ったが、そのようなものはないということだった」と、私たちの要請を受けて埼玉に調べに行ったことを明らかにしました。
さらに、「狭山警察に捜査本部が置かれ、証拠はそこに集中していたはずなので県警本部には行っていない。またすべての証拠関係は高検に集めているので、地検に確認はしているが、行っていない」と答えました。
なぜこのような重大証拠がないのか、という質問には「分かりません」という無責任な回答でした。そして「すでに開示している高検のリスト以外に証拠はない」とくり返しました。
私たちは、再度、埼玉県警や地検に行って調べるように強く要請しました。
下山鑑定の反論について
続いて、検察が下山鑑定への反論を引き延ばしていることに抗議し、インクは見つかったのかと追求しました。
北検事は「見つかっていない。見つけるように依頼は出しているが、そもそも昭和36年に作られたものなので、そう簡単に見つかるものではない」と回答しました。
インクを入手できず、下山鑑定に反論できない検察の苦しさが明らかになりました。
また「すみやかに出したいとは思っている」というだけで時期は示せませんでした。 要請団は、それなら裁判所に鑑定を行うように検察として要請しろ、反論もできないなら検察はギブアップすべきだ、と追求しましたが、検事は「意見として伺っておきます。三者協議で話します」とくり返しました。
東京高裁に事実調べ実施を要請
続いて東京高裁への要請では、遠藤訟廷管理官らが対応しました。
村上副委員長から、検察は下山鑑定に対する反論を出すといいながら1年も引き延ばしている。東京高裁は、時期を区切って、いつまでに提出せよという強い意志を示す必要がある。それまでに検察が提出できないなら、反論の放棄とみなせ。
後藤裁判長は、来年6月に定年退官前に事実調べを行うという決定をせよ、と強く迫りました。
遠藤訟廷管理官は、一般論としては事実調べは裁判体の職権で決めることができますと言い、私たちの要請を裁判長に伝えるとしました。
検察と裁判所には各地の要請書を提出しました。
「大嘗祭は違憲だ! NOだ! デモだ!」
11月4日 大嘗祭抗議デモ闘う!
(2019年11月4日)
10月の『憲法違反の即位式・大嘗祭にNO!だ』の集会・デモに続き、大嘗祭当日の11月4日、夕方、憲法違反の大嘗祭に抗議する集会・デモがたたかわれました。
この日も「天皇代替わりに異議あり! 関西連絡会』の主催で、大阪中央公会堂前水上ステージで開催されました。デモは平日の賑わいを見せる北新地の繁華街を通って西梅田公園まで行われました。
各地から150人ほどの参加者があり、「日の丸・君が代に反対する」教育労働者や、アイヌの人達の墓を暴いて遺骨を無断で奪い去った大学研究者に謝罪を求める人たちなど多くの参加した人たちから「大嘗祭は憲法違反だ」という発言がありました。
この集会では、2日後に控えた「関西生コン支部弾圧に反対する全国集会」への結集も訴えられました。
安倍政権の憲法改悪の攻撃と一体の天皇代替わり―天皇制攻撃を打ち破る、即位の礼と大嘗祭を直撃する集会となりました。
これに危機感を持ったネット右翼らしき数人が警察の庇護下、会場やデモをにつきまとい、嫌がらせを試みましたが、沿道の人たちからも無視される始末でした。
全国連としても改めて、部落解放運動の当たり前の運動として、また、戦前の天皇制への屈服の負の歴史を教訓に、天皇制絶対反対を貫く決意を新たにした闘いでした。
声を上げよう!
弾圧許すな!11・6全国集会ひらかれる
11.6全国集会
(2019年11月6日)
11月16日、関西生コン支部弾圧に反対して「声をあげよう! 弾圧許すな! 全国集会」が、大阪西梅田公園で開催され全国から1200人が結集してたたかわれました。
和歌山県警は反弾圧集会を前にした14日、2人の関生組合役員を不当にも逮捕しました。すでに同じ容疑で、3人の組合役員が逮捕され、裁判も始まっている「事件」に対してのあらたな攻撃です。全日本建設運輸連帯労組関西生コン支部を、滋賀、京都、大阪、和歌山県警は組合員を人質にして組合つぶしを執拗に狙って弾圧をおこなっているのです。
主催者を代表して藤本さん(フォーラム平和・人権・環境代表)があいさつを行いました。全日建連帯中央本部の菊池委員長からは、4府県による弾圧の経過が報告されました。沖縄平和運動センターの山城議長からは、関西生コン支部への沖縄平和運動に対する取り組み、辺野古新基地建設反対闘争が報告されました。「沖縄は、戦果をあげようと20万人が犠牲になっている。沖縄への差別は、今も続いている」と怒りを爆発させて訴えられました。
「表現の不自由展・その後」をつなげる愛知の会の高橋さんは、「日本の侵略戦争と植民地支配の歴史があり、清算できていない。侵略と植民地支配が正しかったという勢力がいます。過去の過ちを直視できていません。天皇制も取り上げられていません」と訴えられました。
集会決議では、「関西4府県の警察本部は関生支部の延べ87名を逮捕し、検察は延べ71名を起訴している」「刑事免責であるはずの正当な団体交渉、抗議、争議行為が犯罪となれば労働組合が勝ち取ってきた権利が失われてしまう」「権力弾圧をはねかえす民衆の力をつくりだし、民主主義を切り拓こう」と宣言されました。
集会終了後、労働組合、政党、市民運動旗をひるがえし大阪地裁までのデモをたたかいぬきました。12月10日、三者協議を目前に控えて、狭山要請行動にとりくみました。