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狭山再審棄却策動を粉砕し、全国連大会〜5・23狭山総決起を
「事実調べを行え! 証拠開示を命令せよ!」  最高裁にシュプレヒコールでせまる要請団 (2月7日 最高裁前)

人権擁護法案粉砕! 糾弾闘争つぶし許すな!


 狭山第1次再審棄却から25カ年をむかえた2月7日、全国連と解放共闘は、最高裁・最高検への要請行動に決起しました(下に詳報)
 最高裁をめぐっては、昨年10月末に弁護団が、「脅迫状」封筒の顕微鏡撮影にもとづく補充書を提出していましたが、3月末にさらに補充書が提出されるといわれており、「5月が山場」という段階にはいりました。
 こういう動きのなかで、政府・自民党が人権擁護法案を今国会で成立めざすと打ち出しました。この法案がねらうものはなにか。このかんの差別事件に対する行政と解同本部派の対応からも明らかです。差別事件があって行政にいけば、「法務局に通報しました」のひとことだけ。
 差別者がかくまわれ、あとは行政まかせ、警察まかせで、差別者の謝罪も自己批判もない「解決」がされてしまうのです。部落民や労働者が主体となって差別を糾弾することは絶対に認めない。こんなことが法の名の下におこなわれていくのです。この差別糾弾闘争の根こそぎの解体攻撃に対して、まっこうから差別糾弾闘争の復権をかけてたちあがるときです。
 なにより、3月6日の全国連14回大会を今春最大の狭山決戦としても大結集をかちとりましょう。全国連は杉並の介護施設差別事件糾弾闘争をはじめ、同和事業の「激変緩和措置」終了で各地でふきだしている差別行政に対する糾弾にたちあがりはじめています。このたたかいを一層強めましょう。
 すでに全国大会にむかって各地で、村の住民が膝をつきあわせた座談会にあつまっています。そこにはこれまで全国連の集会などには1度も参加しなかった人たちもきて、つもりつもった思いを訴えています。
 兵庫・西宮の芦原では、「年金は下げられるのに、介護保険料は上がる一方。いったいどうやって生きていけというのか」「仕事がない。面接にいっても村のものはぜんぜん採用されない」「差別を糾弾しても、なくすことはできるのか?」といった声があがっています。
 生活苦と差別に対していったいどうしたらいいんだ…という声がつぎつぎにあふれだしています。行政のみならず、全国連じしんにも、「いったいどうしてくれるんだ」という真剣なつきつけがよせられています。わたしたちは、この部落大衆のつもりつもった思いを、今こそ小泉政権の戦争と差別の政治をかえていく大きな糾弾闘争と団結へと解き放っていくときです。

「日の丸・君が代」の強制反対! 部落の子から教育奪うな!

 この春、卒業式、入学式での「日の丸・君が代」強制に反対しましょう。教基法改悪の攻撃に対して、たたかう教育労働者とともに決起しましょう。
 教基法改悪は、教育基本法でうたわれてきた「すべて国民は、…社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない」という文を法律から抹殺し、部落民から教育を受ける権利を奪う攻撃です。
 この教基法のもとでも、石川一雄さんのように、多くの部落大衆が学校教育すら奪われてきました。警察は、読み書きを奪われた石川さんの腕をもって、筆跡をデッチあげ、殺人罪をおしきせました。
 多くの部落のきょうだいが同じようなくやしい思いをしてきました。
 「読み書きを奪い返したい」「自分の子どもには同じ苦労をさせたくない」…。そんなわたしたちの思いをふみにじり、「部落の子どもが学校からのけものにされても知ったことか」というのが教基法の改悪です。地域の教育労働者、住民とともに反対しましょう。
 学校で「お国のために戦争にいこう」「お国のために命もささげよう」という教育をするために、「日の丸・君が代」を強制することをどうして許すことができるでしょうか。この3月全国連大会から5・23狭山行動、「日の丸・君が代」強制反対、教基法改悪反対のたたかいにたちあがろう。

差別の親玉=国家権力の差別裁判うちくだこう
正念場の要請行動たたかう  (05/02/07)
検察は証拠開示を行え
 (2月7日 最高検前)

事実調べなき決定は許さない!


 各地ではじまった座談会のとりくみで、部落のきょうだいのさまざまな生活苦、差別への怒りがあふれだしています。
 要請行動には、このつもりにつもった思いをひっさげて、村を代表してかけつけたきょうだいが、差別裁判をつづける最高裁と最高検を糾弾しました。
 最高裁では、広島から夜行バスでかけつけた青年が、「警察はウソをついて、石川さんをだまして殺人犯にして、42年たった今もみえない手錠をかけて苦しめている。いったい、石川さんが何をしたというのか。1審論告で検察がいったような苦しい生活を強制されたのはなぜか? 部落差別があったからじゃないか。その差別の現実をあんたたち裁判所は学ぶべきだ」とせまり、最高裁じしんが石川さんへの本人尋問と事実調べをするように要請しました。
 茨城、杉並、江戸川、奈良、兵庫のきょうだい、東京労組交流センター、関西合同労組、広島解放共闘からも要請文がつきつけられ、担当官は緊張しながら「みなさんの要請は、書記官に伝えます」と退席しました。

盗聴を謝罪し、証拠開示おこなえ!

 最高検では、昨年9月の狭山要請団への隠し録りと証拠開示について追及しました。担当官は、前回の要請内容を狭山担当検察官に伝えたうえでの「回答」として、「みなさんから『盗聴について文書で謝罪せよ』との要請については、検察官が文書で謝意を表明すべきものとは考えていない、との回答です」とのべました。 要請団は、「文書ではなく口頭で謝罪する意志はあるということか?」ときくと、担当官は、「いえ、謝意を表明すべきものではないということだと思います」と、いいかげんなことを言い始めました。
 「思いますとはどういうことか。あなたの推測をきいているのではない。いったい、検察官はなんと言ったのか。もういちど正確にきいてこい」と、宿題を課しました。さらに、「あなたたち現場の担当官は、隠し録りを追及されたその場で、ことわりなくやったことについて、申し訳なかったと謝罪したのに、なぜ上司である検察官からはひとことの謝罪もないのか。あらためて検察官から回答するように」と念押しをしました。
 そして、部落からきている狭山要請団に対する検察の不誠実な態度も、ずっと未開示の証拠をかくしもったまま部落民の無実の訴えをふみにじりつづけていることも、すべて1審差別論告いらい検察がつらぬいている部落差別であることを糾弾しました。
 最後に「この狭山特別抗告審のゆくえは、ひとえに検察が未開示の証拠を開示するかどうかにかかっている。国会でも国連でもそれが問題にされている。それでも開示を拒否するようなことは断じて許すことはできない。検察は、ただちに証拠を開示せよ」と訴えて要請行動を終えました。

全国連14回大会〜5・23へ総決起しよう!

 要請行動に先立つ前段集会では、各地ではじまっている住民の座談会について、報告がされました。奈良からは北浦中執が「執行部でケンケンガクガクの討論からはじめ、住宅、教育、仕事の要求別の班をつくって村の各戸にはいり、座談会への参加をよびかけている。僕があたった家では、『家賃が高くて生活できない、息子は失業して、何回面接にいってもことわられる。差別ではないのか』といった話を寒い玄関先で1時間半も婦人から訴えられた」と報告。さらに、「30代の男性は『かみさんと、子どもかかえて、9万5千円も家賃を払わされている。保育料が5万円。年間役所に百何十万も払っている。生活できへん』と訴えている」と報告されました。
 大衆といっしょにこの差別の現実をかえていく解放運動をつくりだし、全国連大会から5・23狭山闘争を部落民の総決起行動としてたたかうことを確認しました。

やってます! 狭山署名
東京・杉並で駅前街宣  (05/02/07)
「えっ、裁判所が差別してるんですか? ひどい。がんばってください」 つぎつぎ署名する女子学生たち  (2月7日 杉並 JR西荻駅前)
【杉並支部】 2月7日、要請行動に決起した杉並支部と法政大解放研、解放共闘の仲間は、その足で杉並のJR西荻駅に行き、署名街宣をとりくみました。
 数カ月ぶりの登場でしたが、街宣のたびにみてくれているお母さんが「いつもがんばってるね」と声をかけてくれました。
 こちらから「今日、裁判所にいってきたんだけど、事実調べするってぜんぜんいわないんだよ…」と要請行動の報告をすると、「ひどいね」と言ってビラをもって立ち去りましたが、しばらくすると買い物袋をさげてもどってきて、「これカンパ」と、500円玉を署名板の上にのせてくれました。
 また、ちょうど中高生の帰宅時間帯となって、署名のよびかけに「えっ、なんの署名?」と、友人どうしで話をきく女子学生の輪ができました。
 「わたし、家が狭山市なんで、学校でならったことあります。まだがんばってるんですね」と署名をする子がいました。それをみていた友人たちもよってきて、「裁判所が差別してるんですか。ひどいですね。がんばってください」と、並んでつぎつぎと署名をよせてくれました。
 また、「俺も学生の頃に何冊か本をよんで知ってるよ」と言ったまま、もくもくと署名してくれるおじさんもいました。
 たった1時間たらずでしたが、署名行動こそ、狭山闘争で大衆と合流するもっとも基本的なたたかいだと確信して、駅をあとにしました。
 それぞれの差別裁判糾弾の思いのこもった署名をひっさげて、また要請行動にのぞみたいと思います。
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