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寝屋川弾圧とは?
寝屋川弾圧に完全勝利した!
   この勝利に続こう!
  (05/06/09)
今こそ全国連の運動と組織を強化しよう!
(6月12日 寝屋川国守町で勝利報告集会)

部落解放同盟全国連合会

(1)検察は控訴できず、無罪が確定。完全勝利しました。

@すでに御存知のように、5月25日、大阪地裁において、4人全員無罪の判決をかちとりました。

Aこれにたいして、6月8日いっぱいの期限までに検察は控訴をできず、全員無罪が最終的に決まりました。被告とされた4人を先頭に、全国連と共闘は、2年間におよぶ国家権力とのたたかいに完全勝利しました。

B元被告4人は、我が身を盾にして、国守の村と部落解放運動を守りぬきました。拍手を送ってください。
 家族会の皆さん!救対として奮闘した皆さん!国守のきょうだいの皆さん!この勝利は、国守の住民みんなの団結のたまものです。国守住民は警察に勝利しました。今日からは、たたかう住民がこの村の主人公です。この2年間、たいへんな心配、御苦労をおかけしました。ありがとうございました。胸をはり、大手をふって、これからも共にたたかいましょう。
 弁護団の皆さん!法律にうとい私たちの、手をとり、足をとり、裁判の勝利に導いてくださいました。心から、感謝を申し上げます。
 全国連のきょうだい、共闘の皆さん!皆さんの物心両面にわたる、全関西、全国からの支援の結集なしに、この勝利はありませんでした。本当にありがとうございました。この勝利は、たたかう者すべてに対する、政治弾圧を打ち破る画期的勝利です。この勝利を糧に、これからも共にたたかいましょう。

(2)この勝利のおおきな意義

@勝利の意義の1つめは、4人がやったことは、まったく正当な権利にもとづく要求と交渉であり、4人は完全に正義であったことが証明されました。
 すでに明らかですが、「メタルカラ−」にたいする交渉は、島田君の労災の申請を認め、解雇予告手当も支払うことで円満解決していました。
 ところが、これを警察は、全国連寝屋川支部への弾圧という目的のために「恐喝事件」にでっち上げ、会社に無理矢理「被害届」をださせて、四人を逮捕、起訴しました。実際に、裁判のなかで検察は、「権利もないのに、金をとる目的で、部落差別だと因縁をつけてのりこんだ」「全国連の名刺をだしたことが恐喝の構成要件にあたる」という驚くべき主張をしました。
 判決は、交渉で何があったかは、検察側の言い分を全面的に採用しました。しかし、それでも、要求や合意内容が島田君の正当な権利にもとづくものであること。交渉において言動が荒くなったのは事実としても、あまりに理不尽な会社にたいするやむにやまれぬ抗議であったことを認めました。
 また、全国連の役員が交渉に参加したことについても、会社が最初から部落差別を自覚して島田さんを解雇したとは言えないが、部落差別が現に世の中に存在するなかで、4人が部落差別ではないかと疑うことには正当な根拠があったと認めました。
 つまり、4人のやったことは、不当な首切にあった部落のきょうだいの、ささやかな権利を守るための、部落解放運動として正義のとりくみであり、いわゆる「エセ同和」とは違うのだということを、明白にしたのです。「エセ同和」とは、それこそ、部落差別を利用して、企業などから不当に金をまきあげる連中のことです。警察は、今回のでっちあげで、あたかも全国連をそれと同様にして弾圧をほしいままにする企みで寝屋川支部におそいかかってきました。わたしたちは、この企みを打ち砕いたのです。

A2つめに、この弾圧が警察と検察によるでっちあげであり、権力犯罪であることが暴露され、断罪されたことです。
 「被害届」は、警察官がつくったものに会社が署名させられたものであったこと。労基局や医師にたいする事情聴取が行われていない事実。作業現場の実況見聞さえ行っていない事実など。判決は、これらを指摘して、あまりにも「ずさんな捜査」であったと断罪しました。
 だが、これらはけっして「ずさんな捜査」の結果ではありません。もし、それらをまともにやれば、デッチあげなど、そもそもはじめからできなかったというのが真相なのです。
 つまり、警察・検察は、はじめからデッチあげの目的だけのために強引に事件をねつ造し、その無理を、「部落解放運動は社会の敵だ」「部落民は何をするかわからない連中」という極悪の差別をまきちらして、裁判所を丸め込むことによって押し通そうとしたのです。そのペテンが暴かれたのです。
 このことを通して、わたしたちは重要なことを学びました。それは、警察とは何物なのかということです。
 警察は、資本家どもの利益をまもることにはどこまでも忠実であり、メタルカラ−のような企業の違法性すら公然と擁護する、資本家どもの飼犬です。他方では、部落大衆や労働者のほんのささやかな権利の要求には、暴力で襲いかかり、無実の人間をぶた箱にぶち込んで、ものも言えなくしてしてしまうということです。これが、警察や検察など国家権力の正体です。
 4人が味わったことは、狭山の石川さんがひどいめにあったこととまったく同じです。警察は部落民、労働者の敵です。今も、関西生コンや国労共闘の労働者を苦しめています。こんなものに負けたら、差別に抗議することも、生きるために必要な権利を主張することも、何もできなくなります。
 逆に、正義をまげず、団結してたたかえば、国家権力といえでも、打ち負かすことができます。寝屋川裁判の勝利は、そのことを明らかにしました。

B3つめに、警察とグルになって今回の弾圧をでっちあげた、もう一人の張本人が寝屋川市差別行政であり、その正体を暴いたことです。
 裁判のなかで、今回の警察の捜査は、寝屋川市住宅整備課が島田君の書いた労働相談のビラを警察に届けたことからはじまったことが明らかにされました。そればかりではありません。団地改修のための役所との交渉のさいにも、行政のまねきで、隣の部屋で警察が盗聴していたことが、明らかにされました。 差別行政が、国守住民の家賃値上げ反対や、手摺り設置、団地入居などの要求闘争におそれをなし、たたかいをつぶすために、日夜、警察と協力していたのです。
 さらに、今年3月24日には、青年の団地入居要求にたいして、寝屋川市は「私らは部落差別ないと思っている。差別の現実がない。部落差別の言葉がない。そういう認識を持ってもらう必要がない」「部落差別の意味を知らない。何が部落差別なのか」と、平然と言い放って要求を聞こうともしなかった。
 裁判闘争の勝利は、同時に、この差別行政にたいする鋭い断罪でもあります。寝屋川市は、今こそ恥を知るべきです。ビラの提供、盗聴など、警察とグルになって無実の住民を罪にでっちあげたことを、全市民の前に謝れ!差別暴言の数々を謝罪し、撤回せよ!責任をあきらかにせよ!これまでの差別行政を謝罪し、住民の要求にたいして真面目に話し合いに応じよ!

(3)勝利の力はどこにあったのか

戦争の時代を差別糾弾闘争でたたかおう
@以上のように、こんかいの判決は、わたしたちの完全勝利です。しかし、この勝利は、けっして裁判のなかだけで実現されたものではありません。
 4人は、7ヵ月間の不当拘留や、村にもどっても顔もあわすことができないという弾圧に、歯をくいしばって、信念を貫きました。
 どんな迫害にも負けずに、4人とともに団結してたたかいぬくという国守のきょうだい、それを支える全国のきょうだいや労働者との共闘の広がり。こうした自分たちの実力でかちとった成果に他なりません。

A全国連は、今年の14回大会において、戦争の時代を差別糾弾闘争でたたかいぬく方針をうちたてました。
 考えてもみましょう。もしも何年か前なら、島田君のような当然の要求にたいして、こんな弾圧はあったでしょうか。八尾市のように、議会の場で公然と「エッタ」と差別するような事件があったでしょうか。寝屋川市のように、「部落差別はない。言葉すら知らない」と行政が言いたい放題のことを言うことがあったでしょうか。これらは、なぜ今ふきだしてきたのでしょうか。
 まさにこれが、戦争の時代です。小泉がイラクに自衛隊を送りました。戦地に軍隊を送り、侵略戦争に参加を始めました。他方で、リストラ、民営化をどんどん進め、JR尼崎事故のような犠牲を労働者民衆に強いています。
 大資本だけが、ぼろ儲けをして生き残るために、すべての犠牲を労働者や部落民に転嫁して、戦争に総動員しようというのが、小泉の政治です。
 そのためには、労働組合や全国連を弾圧して、抵抗の根をたやしておくことが権力者のねらいです。
 この戦争と弾圧の時代にたいして、全国連はまっこうから差別糾弾闘争でたたかう方針をうちたてました。これは、これまでも言ってきた糾弾闘争とはわけが違います。差別事件にたいする糾弾はもちろん、それだけでなく部落大衆の生活要求も糾弾闘争としてとりくみましょう。共同闘争も、差別の根元になる国家権力を糾弾し打倒する労働者との共同のたたかいにしましょう、ということです。三大闘争すべての、闘い方の変革を明らかにしています。

B14回大会から3ヵ月。わたしたちは、2つのおおきな前進を開始しました。1つは、この寝屋川裁判の完全勝利です。もうひとつは、5・28西郡集会の成功です。5・28西郡のきょうだいは、差別事件の真相報告集会に、200人の大衆を結集しました。これも、近年に例のない画期的なことです。
 差別糾弾闘争を基軸にたたかう方針は、この時代の唯一正しい方針です。2つの勝利が証明しました。この道を堂々と進みましょう。

(4)たたかいはこれから

@しかし、たたかいは、まだ終わったわけではありません。むしろ、これからです。4人は、無実であるにもかかわらず7ヶ月間にもわたって拘留され、「犯罪者」の烙印をおされて苦しめられました。それだけではありません。4人を奪われ、団結が引き裂かれたことによる家族、国守住民の苦しみ、悲しみはいかばかりだったか。警察や行政にその責任を問い、謝罪してもらわねばなりません。
 また、関西生コンや国労共闘の仲間は、今も弾圧にさらされています。弾圧を粉砕しつくすまで、共にたたかいましょう。
 
A各地の支部・県連大会の大成功をかちとりましょう。これこそが、本当の回答です。寝屋川弾圧粉砕と5・28西郡集会を大宣伝し、「火のないところに煙はたたない」、弾圧されたのは全国連に問題があったのではないか、全国連にもう近づいてはいけないのではないかと思った人に、今こそ全国連が正しかったことを知らせ、全国連への加盟、支部大会への結集を大胆によびかけましょう。
 2つの勝利が示したように、今日の戦争と差別の時代において、勝利への道は差別糾弾闘争への村ぐるみの総決起いがいにありません。それをたたかえるのは、全国連いがいにありません。全国連に加盟しよう。寝屋川に続こう。西郡に続こう。
 また、今回の勝利は住民の要求が正義であり、それを警察、本部派とグルになってふみにじる行政こそ、不正義であることを示しました。村の力関係を変え、行政の態度を変えていく、勝利の号砲です。今こそ、住民の総決起で差別行政とたたかい、住宅家賃値上げ反対闘争をはじめ、生活と権利を守るたたかいに勝利しましょう。
 全国連は執行部を先頭に総団結して、糾弾闘争をつらぬき、村の要求としっかり結びつき、村丸ごと獲得する政策と活動を早急に確立します。何をやるにも、「ノ−トとペン」の活動や座談会を必ず行い、それにもとづいて執行部で徹底討議して、方針をねりあげ、決定した方針は全員で実践していくあり方を確立していきます。それを通して、これまでの全国連の不十分な点を真剣に克服していきます。
 自分の村に全国連の巨大な支部を建設しようではありませんか。そのために執行部を先頭に、総団結して大会を成功させましょう。

寝屋川弾圧 5・25判決公判
 4人全員に無罪判決!
 差別糾弾闘争の正義が勝った!
 (05/05/25)
無罪判決にわく被弾圧者と傍聴に参加した仲間
 5月25日、大阪地裁でひらかれた寝屋川弾圧判決公判において、寝屋川支部の滝口支部長、伊地知副支部長、木邨事務局長、島田青年部長の4人全員が無罪判決をかちとりました。 「理不尽な会社のやり方に対する4人の抗議は違法とは言えない」と、4人が行った交渉の正当性を認めさせたのです。
 この判決は、差別糾弾の正義のたたかいを、恐喝などにデッチあげて抹殺しようとする国家権力の政治弾圧をうち砕く画期的な勝利です。4被告先頭にかちとった、全国連の糾弾闘争の勝利です。勝利判決をバネにさらにたたかおう!

★検察は控訴を断念! 全員の無罪が確定!(05/06/08)
 検察は期限の6月8日24時までに控訴せず。控訴を断念! 全員の無罪が確定しました! 全国のきょうだい、共闘のみなさん、ご支援、ありがとうございました。
 いかに警察、検察が理不尽な弾圧をおこなってきたか、彼らじしんが認めざるをえなかったのです。警察、検察はデッチあげの責任を明らかにし、4人に謝罪せよ! 「捜査」責任者は辞職せよ!

関西地区生コン支部弾圧・第1回公判
1200人の労働者と共に闘う
(05/04/07)
仲間をかえせ! 裁判所包囲からデモにうってでる (4月7日)
  4月7日、関西生コン支部弾圧の第1回公判にあわせ、大阪地裁包囲行動と集会、デモがたたかわれました。全国連も、このたたかいの実行委員会に参加し、全関西と茨城県連の代表動員でたたかいぬきました。
 朝9時、関西生コン支部の大動員と、全関西そして動労千葉をはじめ全国から支援の労働者がぞくぞくとあつまりました。全国連は港合同の労働者らとともに、裁判所北門付近に陣取りました。裁判所は、1200人の「人間の鎖」と「仲間をかえせ!」のシュプレヒコールで完全に包囲されました。
 100人の傍聴団をおくりだしたあと裁判所近くの剣崎公園で集会がもたれ、日本のたたかう労働者、そしてアメリカのILWU(国際港湾倉庫労働組合)の代表も、アピールをおこないました。全国連からも、寝屋川弾圧をうけた滝口支部長、伊地知副支部長、木邨事務局長が登壇。「寝屋川弾圧と関生弾圧は同じだ!」「弾圧をやっているのは小泉だ!」と、ともに小泉政権の戦時下の弾圧を打ち破る決意を明らかにしました。
 集会のあと、公判報告をうけ大阪地検を弾劾するデモがおこなわれ、全国連は「関生弾圧粉砕! 労働者と連帯!」の横断幕をかかげ、勝利までともにたたかいぬく決意をしましました。
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