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10・31狭山中央闘争
最高裁は再審を行え! 検察は証拠をだせ! 緊急署名をあつめよう!
全国の青年が壇上からアピール
(10・31狭山中央集会 東京・星陵会館)
 寺尾判決30カ年の10月31日、全国連と解放共闘350名は、狭山中央闘争に決起し、秋〜年明けの特別抗告審決戦への突入を宣言しました。
 デモで最高裁にせまり、「石川が無実だろうが、国家は部落差別を必要とするから、有罪だ」という差別裁判を徹底糾弾しました。
 わたしたちは一昨年の春から最高裁に対する要請行動をたたかってきました。最高裁はじまっていらいの部落大衆と労働者による糾弾闘争として展開してきました。
 このたたかいと、「脅迫状の封筒はボールペンではなく万年筆で書かれていた」とする齋藤鑑定などの新事実によって、最高裁の早期棄却をおしとどめてきました。
 しかし10月29日、弁護団が、5月に行った脅迫状と封筒の謄写にもとずく新たな鑑定・補充書をだしました。石川一雄さんから、今度こそ裁判所が事実調べ・再審を行うことを要求する上申書が提出されました。
 弁護団の書類提出は、これが最後と思われます。いよいよ最高裁じしんによる事実調べと再審をせまる局面、最高裁からすればいつ決定を出してもおかしくない段階に入ったのです。

石川さんと連帯して

 このときに、解同本部派は、「差し戻しはまちがいない」と楽観論をふりまき、「人権侵害救済法」制定運動をメインにすえて、寺尾判決のときのように、最高裁の反動決定をあとおしする役割を演じています。
最高裁にシュプレヒコールをたたきつけ、青年を先頭に元気よく四ツ谷方面へデモ
 10・31狭山中央闘争は、石川さんの不退転の思いと連帯し、最高裁に対して、なんとしても事実調べ・再審を行わせる、決戦の幕を切りました。
 すでに、9月27日の検察庁職員による狭山要請行動に対する盗聴をめぐって、証拠開示の攻防も火花をちらしています(前号参照)。
 全国連は、盗聴をひらきなおる伊藤検事(狭山担当)に対して、請願文をだして釈明を求めました。
 これに対して、10月28日に検察庁の箕輪事務官から「従来から文書回答はしていない」「9月27日に説明しており、これ以上回答すべきことはない」「これは最高検としての回答である」と電話で言ってきました。
 さらに11月1日の要請行動でも徹底追及し、公開質問状をつきつけて、霞が関をゆるがすたたかいに入りました(2面参照)。
 この盗聴問題こそ、1審差別論告いらい一貫して部落差別をおこなっている検察の姿勢が、ふきだしてきたものです。

検察へのたたかいがカギ

 検察は1審において「被告人は家が貧困だったため、小学校にも満足に行けず、農家の子守奉公を転々とし、家庭的愛情に育まれつつ少年時代を過ごすというわけにはいかなかった。このような環境は、被告人の遵法精神を希薄ならしめ、人格形成に影響を及ぼした」「中流以上の家庭に育った純真な中田善枝さんを、残忍きわまりない石川一雄が誘拐、殺害した」と論告し、死刑にしろと叫んだのです。
 これはすべての部落民に対する極悪の差別です。同じように「恐喝罪」をデッチあげられた寝屋川のきょうだいは、10・31集会で「石川さんの無実をかちとらない限り部落差別はなくならない」と訴えています。差別裁判のすべては、この差別論告のうえに成り立っています。裁判所はこの差別論告を擁護してきたのです。
 「証拠リストは内部文書だから開示しない」などという、ほかの事件では聞いたこともない口実で証拠開示を拒否しているのも、1審論告いらい行われている部落差別そのものです。
 わたしたちは、この検察の部落差別を徹底糾弾します。狭山要請行動に対する盗聴の釈明・謝罪を求めます。このたたかいを証拠開示要求のたたかいと結合して差別裁判を糾弾しましょう。
 検察はまともに回答しろ! さもなくば、不当起訴、差別論告のすべてをとりけせ!
 石川さんも訴えているように、検察庁への証拠開示のたたかいが特別抗告審のカギをにぎっています。
 10・31集会で配布された検察への署名を全力でとりくもう。

 10・31からはじまった特別抗告審決戦の真価をかけて、全国連は11・7全国労働者行動にもたちあがりました。戦争と大失業、差別の政治と対決する労働者とともに、狭山特別抗告審勝利へ総決起しよう!。

検察は盗聴を謝罪し、証拠開示せよ
最高裁は開示命令をだせ 事実調べせよ

(04/11/01)
 10・31狭山中央闘争をうちぬいた全国連と解放共闘は、11月1日、狭山再審要請行動に決起しました。
 この2年半の最高裁闘争と齋藤鑑定など新事実の登場によって早期棄却をおしとめられてきた権力は、むき出しの差別裁判をおしとおそうとなりふりかまわずの姿勢です。
 9月27日に最高検が要請行動を盗聴するという事態がおこりました(前号既報)。
 全国連は、これに対して、10月21日付で検察庁(狭山担当・伊藤検事)に対して、事態の釈明と謝罪を求める請願文をつきつけ、28日までに回答するよう訴えました。
 検察は、狭山の1審論告求刑で、部落民の生い立ちそのものが凶悪な犯罪を生み出すという恐るべき部落差別をおこなっています。
 今回の盗聴こそ、検察自身「ほかの要請団にはやっていない」と言ってはばからない、狭山事件の要請団に対してのみなされたむきだしの差別的あつかいそのものです。
 わたしたちの請願文に対して、検察は「文書回答はしていない」「9月27日に説明したとおりで、これ以上説明することはない」と開き直ってきました。
 最高裁では、盗聴をひらきなおる検察に対して、最高裁としていかなる対応をとるのか追及しました。
 「なぜ、このようなことがおこるのか。最高裁が、証拠のリストすら開示しない検察に対して証拠開示命令を出さずに野放しにしているからだ」
 「裁判所と検察がもたれ合って証拠かくしを続けていることで、石川さんに差別裁判を強制しているんだ」
 「今回の検察による狭山要請行動への盗聴を裁判所として、どう考えるのか」と訴えました。
「盗聴を謝罪し、証拠を開示せよ」
 検察にせまる要請団 (11月1日)
 
 「検察でおこったことについて、述べる場ではない」「そういう要請があったことは書記官に伝える」としか言えない最高裁に対して、「このような差別をおこなう検察に対して、ただちに証拠開示命令をだせ」「最高裁こそ事実調べを行え」とせまりました。
 寝屋川弾圧とたたかうきょうだいは、「自分たちの生きる権利を主張しただけでデッチあげ逮捕されて牢屋に入れられたら、どんな気持ちになるかわかるか! 寝屋川のきょうだいはこの差別裁判を絶対に許さない!」と書記官を糾弾しました。
 介護職場差別事件を糾弾する杉並のきょうだいは、「最高裁が差別裁判をたださないから差別がおこるんだ。事実調べ、開示命令を行え!」とせまりました。
 全国のきょうだいによって集められた2970筆の署名を提出して、事実調べと開示命令を強く訴えました。
 検察に対しては、「前回説明したというが説明されていないことばかりだ。なぜかくして録音する必要があったのか? なぜ狭山事件の要請団にだけこんなことをするのか? 答えよ」と迫りました。
 箕輪事務官は「前々回(8月)の要請の際に、みなさんの方からバンバンというか、話がされて、こちらが対応できないという状況があり、メモ書きの記録ができませんでした」「みなさんの思い入れとか、正確に記録するためには、メモだけでは不十分であると。それで録音して補足しようと考えやった」と回答しました。

 この盗聴事件以前は、何を聞いても「お答えできない」としか言わなかった検察が、自らのひきおこしたとんでもない差別を糾弾されて、必死に「弁解」をしてくるではありませんか。
 しかも要請行動で「バンバン」追及されているから盗聴する必要があるというなど、これまでの全国連がやってきたどの要請行動でもきいたことがありません。わたしたちの追及においつめられた検察はついにボロを出しました。
 要請団は検察のこの差別的なあつかいに怒りを燃やして糾弾しました。「あなたたちは、狭山要請団、つまり部落民をなにをするかわからないと思っているから、そんなことをするんだ!」「犯罪者あつかいを許さないぞ」…。
 箕輪事務官は「請願法にのっとってきちっと対応してきた。差別と言われても当たらない」と、必死に糾弾のがれにつとめました。
 この特別抗告審の山場において生起した検察の盗聴、差別を社会的にあばき、糾弾していくために、さらに釈明と謝罪を求める公開質問状(別掲)をつきつけて、要請行動を終えました。
 この盗聴問題をも切り口にして、検察、最高裁一体となった差別裁判をあばき、糾弾し、証拠開示、事実調べと再審をせまる決戦にたちあがろう!
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