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部落解放運動とはなにか?
 部落解放運動とは、300万部落民による、部落差別撤廃の運動です。そして、その主人公は300万部落民のすべてです。
 ところで、部落差別とは、いまの日本帝国主義の階級支配の一環としての身分的差別にほかなりません。封建時代のように身分を規定する法律も制度もないのにもかかわらず、あたかもそれがあるかのごとく、部落民を貧乏人であろうと、金持ちであろうと、男も女も、老いも若きも、ただただ部落民というだけで虫ケラ同然にあつかう差別の問題です。
 したがって、部落解放運動とは、「おれたちを人間らしくあつかえ」「社会のなかにいれろ」という身分的差別の撤廃を要求する運動です。それは、決して一部の活動家だけでなく、300万部落民すべての願いです。部落民はみな、全国どこの地域に生きていようが、それを言葉にするかしないかにかかわらず、みな差別にたいする怒り、差別にたいする不安をもっています。部落民はどこでも、また世代をこえて、みな同じはずかしめをうけ、「差別はゆるせない」という共通の気持ちをもっているのです。この部落民の共通の怒り、「差別を許さない」という共通の思いを1つの大きな力にまとめられるたたかいは、差別徹底糾弾のたたかい以外にありません。
高木裁判長による狭山第二次再審棄却決定を糾弾する(99年7月、東京高裁正門前で)

 よって、部落解放運動とは、300万部落民じしんによる身分的差別の撤廃運動であり、その基本的で普遍的な闘争形態は差別糾弾闘争です。

 部落民は、まず第1に差別糾弾闘争にたちあがることによって、自分たちにたいする差別・虫ケラあつかいをやめさせ、人間としての尊厳と権利をとりもどしていくのです。そもそも、「人間の尊厳」や「基本的人権」は、「人権」や「民主主義」は、もともと人間としての当然の権利を認めない者、ふみにじる者たちへの必死の抵抗、たたかいがあってはじめて保障されるものです。部落民から生きながらにして心臓をえぐりとる部落差別という卑劣な暴力にたいして、徹底糾弾にたつこと。そのときはじめて部落民の人間的な権利、人間としての尊厳が回復されていくのです。また、部落民が差別糾弾闘争にたちあがること、それは、堂々と差別と立ち向かい、世の中の不正をただし、差別にまみれた世の中を変革していく人間解放の主人公としてたつことの宣言です。

住宅家賃値上げ白紙撤回を要求する署名を手に、建設省との交渉に

 第2に、差別糾弾闘争は部落民が人間らしい要求をかちとる武器です。部落民のそれぞれがもつ固有の要求は、そのどれもが部落差別の現実ゆえにうみだされてくるものです。だからこそ、その要求の実現は差別糾弾闘争としてたたかうのです。同和住宅の建設や奨学金制度など同和対策事業は、決して国や役所が自主的におこなったものでも、国や役所の「恩恵」だったわけでもありません。差別を糾弾する部落民のたたかいによって、国や役所をうごかし、差別にたいする償う責任を認めさせてきたのです。

 第3に差別糾弾闘争は、部落民の団結をつくりあげていく最大の武器です。部落民の団結は、決して「事業(モノ)」をとることでつくりだされてきたものではありません。それは、差別とたたかうという行為によって、自主解放の価値観、そこにこめられた人間としての魂の叫びによって心をうごかされ、たちあがり団結してきたのです。

 第4に、部落民の差別糾弾闘争が、労働者階級人民の心をうごかし、労働者を差別とたたかう陣営に獲得していく大きな力です。労働者は、みずからが「部落民」であることを名乗り、国による差別を告発し、それに屈した労働者を糾弾し、あるいはまた、資本や学校、行政などの差別的なあり方を糾弾する部落大衆のたたかいにふれて、部落差別の真の姿、この社会の真の姿におどろき、怒りを共有してたちあがるのです。 「部落の解放なくして労働者の解放なし」「労働者の解放なくして、部落の解放なし」というスローガンは、差別糾弾闘争によってこそ生まれた、差別の垣根をこえた団結の象徴です。

労働者階級との連帯をかけて、11月全国労働者集会に参加する



 第5に、差別糾弾闘争は、差別の真の敵をあばき、それに迫るたたかいです。部落民がひとたび差別糾弾にたちあがるや、国家権力、資本家、あるいは差別者どもが一斉に襲いかかってきます。こういう連中こそが、差別の元凶です。ひとつひとつの差別事件、差別のあらわれにたいする糾弾闘争をとおして、こういう連中をひきずりだし、部落民の団結と労働者との共同闘争の力をつくりあげて、この元凶にとことん迫り、これを打ち倒していくのです。

 戦争と大失業、差別の洪水にたいして、差別徹底糾弾の嵐をもって反撃すること、これこそが部落解放運動なのです。              

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