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意識調査活動を3大闘争推進の基礎に ('05/11)
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−奈良・古市支部−
住民から予想を超える反応 労働者階級の一員を実感
 【奈良・古市支部】これまで仕事や住宅問題など、生活そのものの実態調査やアンケートは何度かおこなってきました。しかし、ムラの大衆の「意識」について全国連の支部としてつかむようなとりくみはやっていませんでした。
 今回、古市で開始した『労働者意識調査アンケート』ではまず、「今までの支部(全国連として)のムラびとへの、特に政治的なことについてのはたらきかけは、一方通行的な訴えのビラや新聞やタテカンバンばかりで、みぢかな大衆自身がどんな考えを持っているのかまったくで無視したようなやり方だった」という現実から出発しなければなりませんでした。そういう反省もふくめて話を始めました。
 最初は「何を聞くんだろう」「また、ややこしいことを言いに来たのか…」とかまえていた人たちがほとんどでした。つまり、「全国連は組織の主張ばかりを押し付ける」という印象が大衆の大部分をしめていたのだということです。「考え方を聞かせてほしい」ということを前置きすることによって徐々に、そしてこちらが予想していた以上に質問に応じてくれたのです。
 話を進めていくうえで「たまには人の話を聞いてくれるのか」「しゃべらせてくれるんだ」という気分に人々が変わっていくというのを感じました。
 具体的な項目・設問じたいはかなり高度なようで、苦笑いをしながら「むつかしいなぁ」「わからんなぁ」と対応する人がほとんどでした。でも、こちらが「思っていた」以上に、今の政治への怒りや労働運動の必要性、それに労働組合への思いがストレートに伝わってきました。婦人や壮年の中には「子どものとき、父親に連れられてカネボウで働く人たちとメーデーに行った。すごかった。ああいうことをやれば世の中が変わるんじゃないかと思う」とか「労働者階級との団結で小泉に立ち向かうべき」「団結の力で暴政に反撃しよう」という意見も出たのです。部落民も労働者階級の一員なんだ、力を合わせると世の中を変革できるんだということをたくさんの人が持っているということです。ものすごい感動でした。
 まだまだムラの中の数パーセントの人たちとしか会えていませんが、こうしたアンケートを武器にしてさらにムラの中へ入り、大衆とかみあった運動づくり、組織づくりを支部としても考えていきたいと思っています。

−兵庫・芦原支部−
「労働組合は必要だ!」  アンケートが意識を高める
 【芦原支部】芦原支部でも11月労働者集会にむけて、10項目アンケートにとりくみました。取り組んでみて明らかになったことは、小泉自民党の総選挙の圧勝によって、「戦争と改憲、労組つぶしと民営化」の攻撃がますます強まってきていることにたいして、芦原のきょうだいは、いまや根底的な怒りを爆発させようとしているということです。
 小泉改革に誰も期待などしていない。「医療費はあげられ、税金はあげられ、給料はさげられる」。「民間で働く者の怒りや苦しみを、一生懸命働いている現業・公務員がなんで押しつけられなあかんのか」「小泉や竹中は、一度汗水たらしてゴミや動物の死骸を回収してみたらどうなんや」。「厚遇問題と同和対策を結びつけて差別をあおる連中は本当に腹がたつ」…。
 芦原でアンケートに協力してくれたきょうだいの多くは労働組合や社会保障とは無関係の職場で働いてきた人が圧倒的に多かったですが、しかしまた、すべての人(全員)が、「労働組合が必要」「一人は弱いけど組合に団結したら強い」と答えました。とくに、賃上げだけでなく職場の安全を求める動労千葉のたたかいには圧倒的な共感がよせられました。身分的差別を受けつつも労働者階級としてどこまでも、力ある団結とたたかいを求めていることが明らかになりました。
 この間とりくんできた「ノートとペン」の活動を超える威力がアンケートそのものにあることを強く感じました。統計をとるための○×アンケートではないので、一見して、「むずかしい」という感想も寄せられましたが、実際、一つひとつの質問それ自身が、相手の人の政治意識にきりこみ、ひきだし、つかみ、かみ合った討議をしていく、すぐれた「会議レジュメ」になっていることを、何よりも、しみじみ感じました。
 11月20日には、いよいよ第2回目の支部大会をむかえます。インターネット・プロバイダーをはじめとする糾弾闘争の爆発と支部大会の成功をアンケートの継続的取り組みで実現し、来年15回大会への「自転車と徒歩で丸ごと総結集」組織戦を開始していきます。

−兵庫・番町−
天下国家の問題に向き合い 一緒に考えることができる
 【番町支部準備会】番町でも、11・6労働者集会に向けて、意識アンケートに取り組みました。みんな、喜んでアンケートに答えてくれました。みんなが小泉政治に言いたいことがあり、聞きたいことがあることがわかりました。番町ではこれまで、差別の根っこである階級支配の問題や政治の問題について話をする機会がなかなかありませんでした。あっても一部の活動家からの一方的な話しに終わっていました。今回のアンケートではじめて、天下国家の問題に真剣に向き合い、一緒に考えることができました。
 まず、郵政民営化の狙いについて、みんな「よくわからない」と答えました。「労働組合をつぶそうとしている」という全国連の暴露で、多くの人が小泉改革の狙いに気がつきました。「民営化され、労組がつぶされたら、失業者が増える。私たちの就職の機会ももっと狭まる。切実やで」(40代女性)という人もいました。
 また、アンケートに答えてくれた全員が、衆院選での自民党の圧勝によって、今後の自分たちの生活が「悪くなってもよくなることはない」と答え、今の議会に「期待できない」と答えています。
 小泉の物量にまかせたデマ宣伝は、実に底の浅いものでしかありません。全国連は、今こそ、本当のことを声を大にして言わなければならないと思います。
 しかし、ではどうすれば政治が変わるのかという問いに対しては、みんなが悩み、考えました。答は実に様々でした。50代の女性は「仲間を増やすこと。いろんな問題を超えて団結せなあかん。今やらんと手遅れになる。『障害者』のお母さん達も『この子連れて死ぬしかない』という気分やと言うてはる」と言い、今回はじめて11月労働者集会に参加することになりました。「革命しかない。労働者がたちあがり団結すること」(40代女性)「昔の学生のように国会に突入するぐらいの闘いが必要だ」(70代男性)という意見もでました。
 他方で、「わからない」という人もたくさんいました。20代の青年からは「戦争なんか人間がおるかぎり終わらない」という「絶望的」な意見も出ました。在日の住民からは自民党を勝たせた日本人の責任への厳しい問いかけがありました。今回の11月労働者集会を大成功させ、たたかう労働者の団結した力をなんとしても告げ知らせたいと思います。

−大阪・寝屋川−
小泉政治に非常に危機感、この思いとかみ合う討論へ
 【寝屋川支部】11月労働者集会にむけてアンケート活動をはじめました。対象者は20代〜70代で10件あまり。全国連の同盟員をはじめ、支部大会などには一度は参加したことがある住民などです。
 今回、アンケートでどんな結果が出たのか紹介します。
 一つには、こちらの「小泉の郵政民営化をどう思うか?」などという問いに対して、ほとんど「わからない」と応えた人。生活に追われていて、テレビ(ニュース)もみてない。「すいへい」のビラのふりがなはもう小さくて読めない。新聞などそもそも取ってない。そんな余裕などまったくない。部落差別の結果、会社勤めの経験がなく、「労働組合を知らないし、入ったこともない」と言う。村の解体業(廃品回収)の仕事をしてきた。ほとんど「村からでたことがない」と。消費税がまた上がるという動きに対して「消費税あがるのは絶対いらん!」「貧乏人は死ねといわんばかりや!」と怒りをもっている。
 もう一つは、しかし今の小泉のやり方に非常に危機感を持っていることです。小泉への危機感としては、再軍備の問題、介護の切り捨て、年金などの切り下げ、郵政民営化にともなう郵便局の廃止など…。
 労働組合については、だいたいほとんどの人が必要と答える。声としては「組合がなければ資本家のいいなりになり、やりたい放題にされる」「人は一人ではなにもできないが団結したらものすごい力になる」「寝屋川弾圧事件のとき労働組合が応援してくれた」など。また、ただ、今の御用組合に対しては、「資本家よりの名ばかりの組合はいらない」という既成組合への怒りの声もある。
 以上、ざっと印象深いところの声をならべました。
 今回、アンケートをしてみてわかったことは、村の人々がどんなことを考え、思っているのかということです。さらに、こちらの主観的なおもいだけではなく、村の人々の思いとかみ合う討論の大きな第一歩がしるされました。

−奈良・西之坂−
村の人の思いや意識にふれ支部の課題も見えてきた
 【西之阪支部】偏った年代のアンケートではなく、30歳代〜60歳代へ、各年代を網羅するように調査に入りました。
 アンケート調査を取り組んで、まず、感じたことは、これまでムラの人達がどのように考えて生活をおくっているか、どの層の人達がどんな意見や思いをもっているのか、という事を殆ど掌握できていなかったという事です。実際にアンケート調査をして、わかったことは、8割以上の人が郵政民営化に反対し、衆議院選挙の自民党圧勝に怒りと不安とを持ち、今後の生活がいい方向に向くとは思っていない。そして、9割が労働運動と自分の生活が関係していると答え、労働組合を必要と思っていた。更に、8割が自分を労働者と思っている。という結果が出ました。
 全く予想しない結果でした。労働組合がある仕事に就くことが殆どない日雇いやパート就労が大半をなし、公務員としての清掃現業への採用が8年間もない状況下で、労働組合と全く関係しない部落大衆が自分を労働者であり、労働組合が必要だと答えています。
 しかし、今の政治に期待できないとすればどうすればいいのかという質問に対して、「わからない」「野党にしっかりしてもらわんと」「選挙制度がおかしい」という答えが圧倒的でした。自分たちが、労働者が、団結して政治や世の中をかえるという意識にはまったくなっていないことがわかりました。
 アンケート調査は、まだ始まったばかりです。ムラの人達の家に足を運んでその人の思いや意識に触れることからムラの課題も全国連の運動の課題も見えてくることがハッキリとしました。
 「11・6労働者集会」に向けたとりくみの柱としたアンケート調査を今度は、支部大会や全国連15回大会の組織化に向けた取り組みへとつなげていきます。西之阪の全戸を対象にしてアンケート調査を行い、展望をきりひらきます。
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