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投稿〜京都大学差別事件
第1回事実確認会をたたかって


京都大学部落解放研究会 ・N  ('01/12月)

 糾弾会つぶしの不当弾圧を粉砕! 

  全国の部落のきょうだい、ともに闘う労働者・学生・市民のみなさん。12月17日ついに、学生・教職員約100名の参加で京大部落差別事件の事実確認会が開催されました。
 京大では一昨年12月13日の教育学部で発見された差別ビラ事件(本名を名指しして「○○○○は被差別部落出身」と書き連ねられた差別ビラ)、昨年1〜2月、連続して理学部、農学部図書館で地図への差別落書きが発覚しました。さらに、98年〜99年に連続して全学のトイレでの差別落書きがおこり、解放研への差別脅迫状が送りつけられましたが、すべて放置されてきました。以来3年、ようやく開催にこぎつけたのです。
 11月28日、糾弾闘争つぶしを行うために仕掛けられた解放研の私に対する弾圧を、寮生、「京大の部落差別事件を考える」全学学習会実行委員会(全学実)につどう全学の学生、全国連のきょうだいの大衆的反撃で跳ね返し、私の長期拘留・起訴攻撃を粉砕し、確認会の開催を文字通り実力でもぎりとりました。  京大当局は差別の隠蔽と放置、犯人の野放し、そのうえ本部派などを引き入れ、あらゆる手段で事実確認会の開催に敵対してきました。これらの敵対を全学実メンバー全体が部落差別とは何かということを一から学び、一個一個反撃し闘いとられたのです。
 確認会冒頭、「この間の事件の事実についてすべて、部落差別の撤廃を勝ち取るためにつまびらかにする」ということを出席した大学当局・同和・人権問題委員会と確認しました。そして、事実がすべて明らかになるまで繰り返し開催し、必要な人物については必ず出席させることを認めさせました。
 とりわけ、重要だったのは、不当逮捕を目撃した寮生の再現劇を私も参加しておこなったことです。そのことで「弾圧問題は差別事件と別」とかたくなに拒否する同和・人権問題委員会の委員に、「これは、警察による差別襲撃弾圧である」ということを認めさせました。今後この点については、大学当局の売り渡し、確認会つぶしをめぐって、事実を明らかにしていく方向で追及が進められます。

事実を握りつぶす大学当局に怒り


 さらに、当局がこれまで公開することを拒み続けてきた、差別ビラの現物や書き込まれた地図帳などの現物が、全参加者に開示されたました。驚くべきは開示を拒んできた同和・人権問題委員会の委員が、委員長以外だれひとり現物を見たことがなかったということです。  1年間、現物も見ずに公開要求を握りつぶしてきた事実に参加者の怒りは爆発しました。
 「部落民にとって命に関わる問題を、どんな権利があって握りつぶしてきたのか」、「私の親のように部落民であることを隠して生きていかなければいけないということはどういうことか、わかっているのか」、「今後このことを徹底的に追及する」と糾弾し、第1回確認会は終わりました。そして次回は2月上旬に第2回確認会を続いて行うことを確認しました。
 京大部落差別事件の確認会・糾弾会の闘いはいよいよ始まりました。戦時下、全国で差別が吹き荒れています。京大で徹底糾弾の闘いを、総長の引きづりだし謝罪をかちとるまでやりぬきます。全国のきょうだい、労働者・学生・市民のみなさん、ともにがんばろう。  
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