(2019年6月8日)

狭山5・23へ!

狭山5・23統一行動で事実調べかちとろう!

次回三者協議で下山鑑定人の尋問要求を

石川氏不当逮捕56カ年糾弾

 今年5月23日で、石川一雄さん不当逮捕56カ年となります。

 石川さんの逮捕が徹頭徹尾、国家権力による部落差別と証拠ねつ造の犯罪に貫かれたものであることが、第三次再審の中でますます明確になりました。

 確定判決は、石田養豚場のスコップが犯行に使われたもので、その関係者を調べたら石川に行き着いた、予断を持った差別捜査ではなかった、と言っています。

 しかしスコップが石田養豚場のものとは言えないことが、新証拠の平岡鑑定で明らかになりました。さらに手拭い配布メモや自宅鴨居の略図などの証拠が警察官によってねつ造されていることが明らかになりました。そして極めつけは、下山鑑定によって明らかにされた万年筆の証拠ねつ造です。

 私たちは、狭山事件がこのような国家権力による差別犯罪であったことに、あらためて怒りを燃やし、再審無罪をかちとることを決意するものです。

担当検事がまた交代

 4月23日、全国連は東京高裁と高検に対して、婦人部を中心とした要請行動をたたかいました。

 そこで、担当検事が北検事へとまたもや交代していることが明らかになりました。このようにコロコロと担当が変わるのでは、狭山事件の56年間の膨大な記録を読み込むことなど到底できません。検察は、まともに狭山事件に向き合い、新証拠を検討する気などないということです。

 検察のこのようなふざけた姿勢と証拠隠しを徹底的に糾弾していかなければなりません。

検察の引き延ばしを許すな

 昨年8月、下山第2鑑定が提出されました。これによって石川さん宅から発見された万年筆は被害者のものではないことが、インクの科学的な元素分析によって明らかにされました。

 下山鑑定によって打撃を受けた検察は、「反論を出す」と言いながら、結局まともな反論ができず昨年中には出せませんでした。その反論(検察側鑑定)を待つということで、三者協議も4月下旬に伸ばしました。

 ところがその4月の三者協議で、検察はまたしても「8~9月」に出すとひきょうな引き延ばしをしてきました。

 この検察を弾劾し、8~9月に検察の反論が出されたら、ただちに「万年筆が被害者のものか否か」という核心問題について下山鑑定人の尋問を要求し、事実調べを実現させていかなければなりません。

 ここに、第3次再審闘争の勝負がかかっています。

5月統一行動から9月事実調べ決戦へ

 5月全国統一行動で、私たちは新聞意見広告を引き継ぎ、小集会、映画会、署名、情宣などあらゆる創意工夫した取り組みを展開しましょう。そしてさらに多くの労働者市民に下山鑑定の意義を訴えていきましょう。

 一部にある「事実調べ要求先送り論」ではなく、後藤裁判長に鑑定人尋問の決断を迫っていきましょう。そのために次回の9月三者協議で何としても尋問を要求していくような大きな声を作り上げましょう。

▲このページのトップにもどる