(2019年6月8日)

全婦狭山要請行動記事

4.23東京高検、高裁に要請行動

 「婦人ならでは」の追求ぶつける

 

わたしたち全国連婦人部は、4月23日6回目となる婦人部単独での狭山要請行動をたたかいぬきました。全国から17名が集まり、まず、午前中は検察への要請行動です。

私たちが席につくなり、事務官からいきなり「担当検事が交替になりました」と告げてきました。「寝耳に水」とはまさにこのことです。しかも交替した担当検事は欠席です。

昨年12月の要請行動の時に湯川検事は、「証拠が不見当なのは自分も不思議に思う」と発言し、私たち婦人はその言葉をうけ証拠開示を求める要請を行うつもりで臨んでいたのです。

事前に要請行動に行くことも、検察は知っていながら要請行動に行ったその場で担当検事の異動を知らせるとはどういうことか!

婦人の怒りが爆発しました。聞けば、4月10日に湯川検事から北検事に交替したそうです。狭山事件に対する国家権力の強い意志を感じ、怒りに打ち震えました。

 担当検事の不在のまま、怒りの要請行動は行われました。婦人ならではの「ブツ」で事件当時の実況見分の様子を掲載した新聞記事を示し、8ミリビデオが不見当なのはおかしい、と追及。東京高検にないのなら当時の実況見分を行った埼玉県警に問い合わせてなんとしても探してほしい、と要請しました。

また、下山第1鑑定、第2鑑定を図で示し発見万年筆は、被害者善枝のものではなくニセモノであることを示しました。全国の婦人から要請文が次々読み上げられ、婦人の口から検察へ怒りがぶつけられました。

ある婦人は狭山街宣を行った時のことにふれ「『50年も証拠調べもしないでなぜほっておくの?』と言われる。これが一般の多くの声、それが世論というものだ」と検察を弾劾しました。すぐにすべての証拠を出し、一日でも早い裁判の開始を訴えました。

 午後からは、高等裁判所へむかいました。

 高裁では、3月に行われた全国連大会の後藤裁判長への狭山決議文と全国から寄せられた178筆の署名を提出しました。

 そして、要請行動のまず冒頭に、担当検事が4月で異動になっている事実を知っているのかを尋ねました。そのうえで、後藤裁判長には眼を光らせてほしい、検察は時間稼ぎをしているとしか思えない。「裁判の行方が心配で仕方ない」と下山第1、第2鑑定を図で示し、万年筆のデッチ上げ性、重要性を訴え、来年の退官までに下山鑑定人尋問を行い再審開始を、と訴えました。続いて、全国から6通の要請文を読み上げ、婦人の思い、怒りをぶつけました。

 今回の要請行動で、国家権力とのたたかいであることがより鮮明になりました。

わたしたち婦人もより一層心を引き締め、全国津々浦々まで石川さんの無実を訴え、世論をまき起こし下山鑑定人尋問、再審を開始させ、完全無罪を勝ち取るまでたたかいぬきます。

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