狭山事件・下山鑑定の事実調
55年前、埼玉県狭山市で、女子高生誘拐殺人事件が発生しました。この狭山事件では、石川一雄さん家から見つかった万年筆が、被害者のものとされ、「石川=犯人の決め手の物証」とされてきました。 DNA鑑定に匹敵する下山鑑定を事実調べさせよう ところが、近年の証拠開示であきらかになったインキを、「ゴッホの黒猫」でも有名な下山博士が鑑定し、インキの違いは明らか、万年筆は警察のねつ造であると結果がでました。実は、事件当時の科警研の鑑定でも、同じ結果だったことも判明。 血痕、指紋など一切ない狭山事件では、DNA鑑定にも匹敵する決定的な新証拠です。これが、ラストチャンス。東京高裁に、事実調べをさせましょう。 石川一雄さんは79歳。これ以上、待てません。 しかし、下山鑑定はまだ全然、世に知られていません。このままでは、宝の持ち腐れ。どんなに有利な材料があっても、狭山事件では、何度も煮え湯をのんできました。石川さんは79歳。もうこれ以上待てません。裁判を監視する、大きな世論の力が必要です。新聞への意見広告は、その風を呼び起こします。 賛同金・一口1万円、計数百万円をあつめ新聞に広告を これを、皆さんの賛同金で全額まかないます。皆さんの御苦労を思うと、心苦しいかぎりです。しかし、日々の生活に追われるわれら民衆の叫びとして、生活費を削ってってでもお金を出し合い、石川さんの無実を晴らしたいのです。石川さんの無罪には、部落差別を無くす希望があります。それを、皆さん、一緒に実現しようではありませんか。賛同への御協力を、心からおねがいします。 2017年12月14日 狭山意見広告運動 狭山意見広告運動のよびかけ 権力犯罪をうち破ろう 狭山事件は権力犯罪です。司法の舞台で、冤罪性をあばき、無実を証明することと、もう一つ、権力犯罪とたたかう大きな運動が必要です。 事件当初、身代金を取りに来た犯人を、警察官40人が張り込んでいながら、まんまと取り逃がしました。シェパード・警察犬一匹、連れていたら、済む話だったのに。 ほんの一月前、東京での吉展ちゃん事件に続く大失態でした。 警察にたいする批難が沸騰し、警察庁長官が辞任しました。警察はおろか、政府まで吹っ飛びかねない政治問題に発展しました。 当時池田内閣の国家公安委員長が「死んだものに用はない」「生きた犯人をふんづかまえる」と号令。首相夫人の被害者宅への弔問。そこからすべてがはじまるのです。 狭山市内の被差別部落への集中した見込み捜査が行われ、マスコミをフル動員して「部落ならやりかねない」と露骨に部落差別を煽り、その国家ぐるみの謀略のなかで、犠牲にされたのが石川一雄さんです。 狭山事件は、権力犯罪であり、現代日本の差別の壁です。 部落差別解消推進法ができても、この差別の壁を無くさなくては、部落差別は無くなりません。示現舎をはじめ、各地で悪質な差別事件が増え、差別者の居直りは目に余るものがあります。やはり、狭山で勝たないと、差別し放題の状況は後を絶たないのです。権力犯罪、差別の壁を、大きな運動のうねりでうち破ろう。 「決めての物証」万年筆は警察のねつ造!下山鑑定の事実調べを 現在、狭山事件の3回目の再審が東京高裁にはかられています。 第3次再審になって、裁判官、検察、弁護士の三者による協議が始まり、そのなかで、新証拠として、「被害者のもの」とする万年筆のインキがだされました。下山博士が鑑定した結果、インキの違いは明白、万年筆は被害者のものではなく、警察のねつ造であるという結果がでました。 狭山事件では、血痕などはないとされるなかで、この万年筆・インキの科学的鑑定は、DNA鑑定にも匹敵します。 この事実調べの実現ぬきに、狭山事件の再審はありません。どんなに有利な材料があっても、裁判官に期待するのでは勝てるものも勝てない、狭山では何度も煮え湯を飲んできました。石川一雄さんは、79歳。もうこれ以上は待てません。 下山鑑定―万年筆問題での事実調べの実現、その一点で世論を喚起し、裁判を監視する国民運動が必要です。そのための一石を投じたい一念です。 よびかけ、賛同への御参加を、心よりお願いします。 2017年10月 よびかけ人(参加順です) 酔虎智伝(すいこ ちでん)・部落解放運動家 森島吉美・広島修道大学名誉教授 長谷川直彦・弁護士 大口昭彦・弁護士 新井滄吉・狭山事件と人権を考える茨城の会代表、利根町町会議員 山本隆久・水戸・狭山事件と人権を考える会代表 福岡「SAYAMA」上映実行委員会 木幡(こわた)ますみ・福島県大熊町町会議員 山中幸男・救援連絡センター事務局長 ノジマミカ・フェイスブック「狭山事件の再審を実現しよう」 武者小路公秀・反差別国際運動(IMADR)共同代表理事 桜井昌司・布川事件元被告・再審無罪 知花昌一・元沖縄反戦地主・真宗大谷派僧侶 菅 孝行・評論家 中村益行・熊本県山都町元町会議員、背梁の原生林を守る連絡協議会代表 松平要・東大阪市議会議員 金聖雄・映画[SAYAMA見えない手錠をはずすまで]監督 趙博・歌手 青柳行信・原発止めよう!九電本店前ひろば村長 安次富浩・ 海上ヘリ基地建設反対・平和と名護市政民主化を求める協議会共同代表 伊藤健一・元自治労茨城県本部委員長 杉森弘之・茨城県牛久市議会議員 松田秀代・沖縄の高江・辺野古につながる奈良の会共同代表 玉浦勝康・沖縄の高江・辺野古につながる奈良の会共同代表 田村隆幸・沖縄の高江・辺野古につながる奈良の会事務局長 家正治・神戸市外国語大学、姫路獨協大学 名誉教授 大橋浩治・自治労奈良市従業員労働組合委員長 鵜飼哲・一橋大学教員 仲里効・映画評論家 三角忠・編集工房朔 木村公一・牧師、大学教員 仲村渠(なかんだかり)政彦・ 高江ヘリパッド建設に反対する現地行動連絡会共同代表 金子和雄・つくば市議会議員(元議長) 垣沼陽輔・全日本建設運輸連帯労働組合近畿地方本部執行委員長 武建一・全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部執行委員長 広瀬英司・全日本建設運輸連帯労働組合近畿地区トラック支部執行委員長色見勝徳・全日本建設運輸連帯労働組合関西クラフト支部執行委員長 12月21日現在 ●連絡先 東日本 〒105-0003 東京都港区西新橋1-9-8 南佐久間町ビル2階 むさん法律事務所内 ℡ 070-3127-0011 sayamajiken_higashi@yahoo.co.jp 西日本 577-0809 東大阪市永和2丁目14-11 松平要東大阪市会議員事務所内 ℡ 080-9752-2122 sayamajiken.kansai@yahoo.ne.jp ●メールアドレス sayamajiken_koukoku@yahoo.co.jp(2018年01月22日)