戦争と差別の安倍政権を打倒しよう

(2016年02月28日)

    2016年の新春にあたって
 部落解放同盟全国連合会委員長  瀬川博

2016年の新春を迎えました。今年は全国連創立から25年です。
世の中は、日本の安倍政権を筆頭に、アメリカ、西欧での極右の台頭に見るように、戦争と差別の時代へ転換点にさしかかっています。全国連にとって、これまでの25年間で、一番大事なときになります。団結を固め、反動を恐れず、戦争・差別に反対する部落解放運動の再生のため、たたかいぬきましょう。

残念でならないのは、昨年末の金平通雄中執の急逝です。故金平中執は、70年いらいの狭山戦士であり、処分闘争・全国連創立の戦友であり、何より金平玲さんへの差別事件に毅然と対決し革共同糾弾・断絶の最先頭にたち、毎年の8・6ヒロシマ集会の責任者を務め、64歳で亡くなるその時まで全国連の中執として責任を全うされました。広島支部、8・6、いや今日の全国連そのものが、故金平中執をぬきに語ることはできません。64歳とは、いかにも早すぎますが、彼の最後まで節を曲げない姿は、私たちみんなのなかに生き続けます。2016年を金平中執の弔い合戦として、全国連はたたかいぬきます。

その最初の大舞台は、4月9、10日に開催する、第25回全国大会です。全国総がかりで、25回大会をかちとりましょう。
私たちは、新たな挑戦をかかげ、進んできました。昨年、寝屋川、奈良、茨城、長野、広島はじめ、各地でその手ごたえを掴みました。権力者は「もう同和など存在しない」などと吹聴しながら、むしろ差別・排外主義を不可避にする戦争政治をひた走っています。安倍政権による安保法制が、その引き金です。私たちの挑戦は、この時代の逆風をついて、荊冠旗を守りぬき、労働者民衆のたたかいの先陣に翻るものです。

今年夏には、当面の集大成となる国政選挙(衆参ダブルも?)があります。全国連は、狭山次再審で何としても勝利すべく、広範な全人民運動を展開し、要請行動では植村体制と真っ向からたたかいます。この狭山闘争を、安保・沖縄闘争と三位一体でとりくみ、安倍政権打倒に決起します。西宮弾圧とたたかい、石田君の無罪奪還をかちとります。激闘の2016年をともに団結してたたかいましょう。
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