9条守れ!安保戦争法案を葬り去ろう!

(2015年09月10日)

  【福岡・天神町支部】私たち天神町支部は、7月15日「安保関連法案衆議院特別委員会強行採決に反対して、緊急の村内ビラ入れ行動を行いました。私たち解放 運動は戦後一貫して「戦争は最大の差別!」として反戦の取り組みを行ってきました。戦争やらなきゃ生き延びれない社会などつぶれてしまえ! 今こそ全国連の 真価が問われています。廃案に追い込むたたかいを起こしましょう。この夏のたたかいを報告します。
8・23福岡 世代超え集会・デモで訴え
    8月30日全国一斉100万人行動の訴えに、「革命前夜」とその勢いにビビリあがる自民党。いま東京国 戦争法案に反対し大結集(8月23日福岡警固公園) 会前の安保法反対のうねりは日ごとに全国を覆いつく しています。 ここ福岡では毎週のように集会・デモが行われています。
    8月23日17時、天神警固公園にて「みんなデモ8・23~女たちも若者も子どもも許さない!戦争法案 !」が呼びかけられ、私たち福岡県連準備会と闘うきょうだいたちが参加しました。 福岡・戦争を許さない女たち、安保関連法案に反対するママの会@福岡、FYM(フクオカユースムーブメント)の共催で、集会では世代も立場も違う人々がそ れぞれ安倍政権が強行する安保関連法案に対する不安や怒りを表明していきました。
    そして3グループが独自の横断幕を持ち寄り、天神一周のデモに出発。ママたちの訴えそして学生たちの「憲法9条が良かろうもん」などの新たな デモコー ルは道行く人々の注目を集め、今までにない雰囲気を作り出していました。
    デモをやりきり公園へ戻ると、興奮冷めやまぬ中リレートークがはじまりました。子どもを持つママ、女性グループ、障がい者、川内原発が再稼動されながら すでに問題が発生したことを訴える反原発グループ、沖縄の基地撤去を訴える沖縄からの若者、そして今日全国60カ所、九州・沖縄6カ所で若者のデモが行われ ていると力強く報告するFYMの学生たちがつぎつぎとマイクを握りました。
    いまたたかわなければ将来に禍根を残す、子どもたちと若者の未来のために、30日 の東京と全国での行動を共にたたかうことが確認され、最後に360名の参加者全員でデモコールをあわせて、この日のたたかいを終えました。
7・29福岡 「自分の問題だから」ー青年の決起はじまる
    7月29日、福岡市警固公園で、「安保法案いけんくない!?@パレードデモ福岡」が開催され、わが天神町支部も急遽参加してきました。 主催は「フクオカ・ユース・ムーブメント(FYM)」で衆議院特別委員強行採決を機に結成したといいます。
    西南大学の熊川さんは「大人から学生でやれば 7月29日につづくデモ(8月23日福岡市内) いいじゃんと言われ、しかし自分がやる勇気がなかった。周りを巻き込めるかがすごく不安…しかし、今までとの 比じゃない自分の問題として考え始めたから、学生だけ、自分たちだけでやろうとなった」と苦悩を乗り越えてきたことを明らかにします。 午後6時になると集会がはじまり、次々と若者がマイクを握り「私たちはもっともっと怒っていい」「私たちは起ちあがります」と元気よく発言。
    そしていよいよデモ。その数300を越え、若者を中心に飛び入りのサラリーマンや高校生、子連れの人たち、老若男女幅広い層が、この若者の呼びかけにこた えてサウンドデモで1時間半に渡り天神を席巻しました。九州大学の出水教授は「周りの圧力を感じながら、本当に勇気をふり絞ってやっている」この姿を「大人 がどう考えるということが非常に重要」と提起しています。 デモをやりきった大学生は意気揚々としており、デモ終了後の発言は感動しました。「デモってものが怖くて…しかし私たち若者自身がきちんと声を出して行き たい。一緒に声を出していきましょう!」。
    福岡の地でもはじまった安保関連法反対・安倍打倒のたたかいを、私達全国連も共に発展させていく決意です。共にがんばりましょう!
8・9ナガサキ 今年の8・9ナガサキはフィールドワークで
    被爆70周年を迎える8月9日、福岡県連準備会と共闘の仲間は、長崎の部落とキリシタン、そして被爆 緑町部落の慰霊祭に参加(8月9日長崎市) の歴史をたどるフィールドワークを取り組みました。 朝から現地に乗り込み、まずは「岡まさはる記念長崎平和資料館」に行きました。日韓併合から何もかも奪われた朝鮮の人達が強制連行され、端島炭鉱をはじめ 炭鉱や工場で奴隷同然に働かされていた事実。従軍慰安婦としてその尊厳を踏みにじられた朝鮮をはじめとしたアジアの女性の証拠・証言。中国、タイ、フィリ ピンなどアジアで侵略戦争を強行し、虫けら同然に虐殺している日本軍の写真。長崎に原爆が落とされ、すさまじい現状にさらされ、中でも朝鮮・中国の人々が 犠牲になったことを明らかにし、安倍政権の戦争法案を強烈に批判している展示でした。
    原爆投下時間を前にして、爆心地の部落である緑町の慰霊祭に参加しました。70年前と同じような暑さの中、地元のきょうだいたちをはじめ敷地いっぱい集ま りました。地元を代表して中村委員長は原爆で村の三分の二のきょうだいたちが亡くなった事、戦争は最大の差別であり、安倍政権の安保関連法を絶対許しては いけないと訴えられました。
    11時2分サイレンが鳴り響き、全員で黙祷を捧げ、原爆後移転を余儀なくされた旧浦上町出身者が犠牲者追悼のため建てた「涙痕の碑」に反戦反核部落解放を誓い ました。
    昼食後、原爆公園の中にある「原爆落下中心碑」へ行きました。碑の前で手を合わせる老人の姿は原爆への怒りと悲しみを現していました。公園のすぐ傍にひっそ りと建つ「長崎原爆朝鮮人犠牲者追悼の碑」の裏側には「強制連行および徴用で重労働に従事中爆死した朝鮮人とその家族のために」と書かれ、1万数千人が被爆と いわれています。この無念を私達はしっかりと受け止め二度と繰り返さないためのたたかいを繰り広げていかなければなりません。
    最後に「浦上天主堂」へ。浦上は「潜伏キリシタン」が住んでいて、明治初年「浦上四番崩れ」という流罪が行われ、それに部落民が動員され、キリシタンとの対立 を生み出した歴史があります。原爆でも神父・信者8500人が犠牲になっています。
    歴史の深いこの地での取り組みは、一日で終わるようなものではありません。しかし、一つひとつをじっくり見て感じていくことが、重要であり、このとりく みを発展深化させていきたいと思います。
9・10なんとしても採決を阻止しよう 狭山要請行動プラス国会行動へ 国会へ!廃案へ!
    8月30日、全国350ヶ所で、「戦争法案廃案!安倍政権退陣!国会10万人・全国100万人行動」が行われました。国会周辺では12万5千人が道路を埋め 国会を取り囲む12万5千の怒り(8月30日) 尽くして国会を包囲し、大阪でも2万5千人が扇町公園から長蛇の市内デモを行い、安倍政権の強権的な戦争政治に激しい怒りを叩きつけました。
    海外のメデイアは「学生や若い母親のデモ。法案に反対する声が大きな拡がり」と世界に報じました。
安倍政権は大きな打撃を受けて、「『戦争法案』『徴兵制復活』と誤って宣伝され、大きな誤解を受けている」(官房長官)と慌てふためきました。追いつめられた安倍は、安保法案を一日も早く成立させるために、9月14~16日に参議院での強行採決を狙っています。 8・30をさらに超える巨大な闘いの渦をつくりだして、安保戦争法案を廃案に追い込みましょう。
日本が世界中で戦争する国に
自衛隊が侵略軍に
    この安保法案は、①  「いつでも」「世界中のどこにでも」自衛隊を派兵して、戦争を行っている米軍などの多国籍軍や有志連合を、「兵たん活動」などで「後方支援」をするというものです。しかし、武器・弾薬の輸送(核ミサイル・劣化ウラン弾も!)や、軍事行動中の戦闘機・艦船への給油を、戦闘地域に密接した場所で行うために、常に攻撃される危険に直面します。攻撃されて反撃すれば交戦となり、多くの死傷者が出ることは必至です。自衛隊は派兵された国々の民衆にとって侵略軍=敵であり反撃の対象にされます。ついに、自衛隊は世界中で「殺し、殺される」軍隊として活動することになります。
日本の朝鮮侵略が現実に
    ② 平時から有事まで「切れ目のない安保体制」を作り、朝鮮半島有事に備えて日・米・韓の恒常的な臨戦体制が構築されます。アメリカ・韓国は北朝鮮への「先制攻撃」を決定していますが、自衛隊は北朝鮮から攻撃を受けなくても、米軍などが攻撃されれば北朝鮮の基地などを先制攻撃することになります。日本の朝鮮侵略戦争の加担は現実のものとなります。
すでに海外展開!
    ③ 自衛隊は他国の領海であるペルシャ湾のホルムズ海峡で、石油輸送の確保ために戦争行為である機雷掃海をやろうとしています。また、アフリカ東部のジプチには自衛隊基地が建設され、ソマリア沖「海賊対策」の多国籍軍司令官に海上自衛官がなっています。これらは侵略戦争行為そのものです。
アジア侵略を許すな
    ④ 南シナ海の島しょ領有権をめぐる中国と東南アジア諸国との争いに、自衛隊は米軍と一体となって積極的に介入しようとしています。 また、東シナ海では沖縄の南西諸島4島に新たな基地を建設して部隊配備を始めています。中国と軍事的に対抗するための「安保関連法案」は、日米安保をアジア~世界安保へと大転換させる「侵略戦争法案」そのものです。必ず廃案にしよう!
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