10月狭山中央闘争にむけて 各地の取り組みを強化しよう!

(2015年07月10日)

  狭山要請行動7月23日(木)11じ         東京高検
                                                 13じ15分 東京高裁

隠し持つ全証拠を開示せよ!証人尋問、事実調べを行え!
署名、要請ハガキ運動を巻きおこし、 7月要請行動に決起しよう

    狭山第3次再審は、7月下旬の第24回三者協議を控え、東京高裁第4刑事部の裁判長が河合健司裁判長から植村稔裁判長に交替した(6月29日付け)。裁判長の交替に乗じて、証拠開示の流れを後戻りさせるような策動は、絶対に許してはならない。
東京高検は1月23日手持ち証拠のリスト開示を行った。これら未開示証拠の全面開示から、さらに浦和地検や埼玉県警の証拠リスト開示などが焦点化している。存在したことが明らかであるにもかかわらず「不見当」とされている「殺害現場」でのルミノール検査報告書や現場の8ミリフィルムなど、まだ多くの重要な証拠がかくされている。
    7月下旬に予定されている第24回三者協議は、植村裁判長の下で開かれる初めての三者協議となる。全国連はこの三者協議に合せて要請行動をたたかうことを決定した。東京高裁、高検に全面的な証拠開示と事実調べ、再審開始を要求しよう。
石川さんの不屈のたたかいと連帯して
    私たちはこの狭山第3次再審請求でこそ、石川さんの無実、無罪を絶対に勝ちとらねばならない。石川さんの半世紀を超える無実の訴え、ご両親の無念の思いは私たちの思いである。
    1963年5月、警察をはじめとした国家権力とマスコミは、埼玉県狭山市の被差別部落と石川一雄さんに襲いかかり、女子高生誘拐殺人犯にデッチあげた。
    警察と新聞、雑誌は犯人取り逃がし以降、部落差別をあおりながら捜査を狭山の部落を標的にして石川さんを別件逮捕し、一斉に「石川の住む『特殊地区』」(埼玉新聞)「親族で固まった『農村スラム街』との戦いが善枝さん殺し捜査のすべてだった」(竹内狭山署長)などと、ありとあらゆる部落差別をまき散らし、有無を言わせぬでっち上げを行った。
    これは52年前の過去の出来事ではない。いま現在の国家権力の差別犯罪なのだ。「もう半世紀も前のこと」と済ませることがどうして出来よう。現に殺人犯にデッチあげられた石川さんはいまだ見えない手錠をかけられたままではないか。
    この部落差別への怒り、石川さんの不屈のたたかい、国家権力の不正義こそが全国の部落のきょうだい、心ある労働者市民のたたかいの原点なのです。 これを原点に部落の内外、たたかう労働者市民とつながり、狭山闘争の大きな陣形をつくり出そう。
    石川無実、再審開始の大きなうねりがこの第3次再審請求でこそ必要なのです。
地域から10月狭山中央闘争に総決起しよう
    この秋10月25日(日)、全国連は狭山中央闘争をたたかいます。
    確定判決である第2審10・31寺尾差別判決から41年となるこの日、怒りもあらたに第3次再審闘争の勝利に向かってたたかいましょう。
    石川さんの不屈のたたかい、部落差別への怒りを原動力に、全国各地での学習会、映画上映会、要請ハガキや抗議の寄せ書き、証拠開示や再審開始の署名運動を取り組もう。各地域で創意工夫し、狭山をたたかってきた人たちを糾合し、新しい人たちを掘り起こして狭山をたたかう陣形を作り上げていきましょう。その上に、要請行動の波状的な取り組みを強化しよう。
    10月狭山中央闘争はその成果を持ち寄り、解き放つ一大糾弾闘争として全国から総決起しましょう。7月要請行動をその第1弾のたたかいとして取り組もう。
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