5・23狭山全国統一行動

(2015年06月08日)

  長野    狭山学習集会を開催 
    5・23狭山統一行動として、長野県連では5月24日(日) にぎやかに狭山学習集会をひらく に、須坂市井上地域公民館において「狭山学習集会」をおこないました。 婦人部、青年部を先頭に、30名を超す参加者で、会場の後方では、青年部の女性部員達が子ども連れで参加しており、子ども達がワーワー駆け回り、すごくアットホームです。長野県連子ども会の未来は安泰です! 集会は小森委員長の主催者あいさつで始まりました。小森委員長からは「狭山差別裁判糾弾闘争は、部落解放運動にとって最も重要な原点ともいうべきたたかい。部落差別とは、権力の側が部落民を差別することによって民衆の団結を破壊して、権力に刃向かうことを阻止するためのもの。だから狭山差別裁判は、差別の本当の敵と向き合っています。部落解放運動の原点に据えて、糾弾闘争でたたかおう」と訴えました。
    石川さんの5・23アピールを青年部が代読しました。
    特別企画で、一週間前に沖縄闘争をたたかい抜いてきた青年部の小林青年部長と山口副部長の2名から、沖縄の報告がされました。青年部が沖縄闘争に決起してから、初めて晴天の沖縄闘争で、県民集会にも参加して3万5千人の人たちと一緒にたたかいぬけたことを感動を持って報告しました。
    集会のメインである学習企画では、① 高見沢書記長から「波状的要請行動にたとう」として、県連独自の要請行動を秋にたたかう方針を提起しました。② 中村事務局長からは、「証拠開示と事実調べの現状」と題して、特に3月に開示された航空写真について学習提起がされました。
    1月青年部と5月婦人部の独自の要請行動報告をうけ、二週間後の県連大会を成功させること事を誓い、学習集会を終えました。
広島    狭山学習会を開催
    広島支部では福島町の事務所において狭山学習会を開催しました。
    まず、石川さんの5・23メッセージの読み合わせ、婦人部の要請行動について解放新聞の記事と照らし合わせながら報告を受けました。
    その中で、検事が欠席したこと、また裁判官に直接声が届けられないことに「見下している」、また裁判長が殺害現場の血液反応など、いまだ事実 「SAYAMA見えない手錠をはずすまで」の上映会 調べしていないことを「いつまで待たせるのか」と怒りと糾弾の声があがりました。
    また何重ものでっちあげ、部落への集中見込み捜査、うその自白の強要、さらに死刑判決など国家権力総ぐるみによる部落差別や抹殺攻撃に対して、「部落民を虫けらのごとく命をも踏みにじる体質がある」と、権力の極悪非道さを許さずたたかいつづけることを確認しました。
    再審を勝ちとるために、検察に「不見当」とされている証拠開示、また埼玉県警など他のところに隠し持つ証拠のリストや開示を追求すること。いまの狭山情勢を広く訴える必要があること。いまも無実を訴える石川一雄さんに連帯し、反戦・反核・反差別の8・6ヒロシマをつくりあげていくことを確認して狭山学習会を終えました。
福岡    あらたなとりくみ 狭山上映会
    天神町支部は、あさ くら支部とともに5月24日、甘木総合隣保館で狭山上映会をとりくみ、延べ60名の参加で大成功しました。
    支部会議で、全国大会後すぐに5・23の取り組 奈良でも狭山街宣 みの論議をはじめ、狭山をどう市民運動と して裾野を広げていくかというところから、「狭山映画『「SAYAMA」みえない手錠をはずすまで』上映する会」を立ち上げました。各団体、個人の賛同を募り、実行委員会を3度開きながら、福岡県内を支部長先頭に全力で駆け回りました。
    7団体と個人4人が賛同し、さらには、オックスフォード大学イアン・ニアリー教授の参加が得られました。
    上映会は、午後1時半に開会。反戦共同行動福岡の大森さんの司会ではじまり、上映する会を代表して村上副委員長があいさつ。続いてイアン・ニアリー教授が自己紹介。22歳で九州大学に留学し、日本・イギリスで部落問題を研究し、70年代は狭山のデモにも参加したという経歴の持ち主です。
    いよいよ上映開始。今までの狭山映画と違い石川さんとその家族をとおして、無実と国家権力への怒り、第三次再審勝利を確信させるすばらしい作品でした。
    第2部は、イアン・ニアリーさんと座談会です。 ニアリー教授は70年代に水平運動の論文を書こうと調査を始め、75年から5年かけて博士論文を書き上げる。部落史研の一人として井元麟之(全水元書記長)氏と共に研究。2010年には、「松本治一郎伝」をイギリスで出版。2年前から同和事業行政について研究中。だが、「研究・分析したものがないことに愕然としている。部落も外から見れば変わってきたが、中はいったいどうなっているのか?」といまだ部落差別が無くなっていないことに疑問を投げかけられました。
    続いて村上副委員長が映画の感想を述べ、「第一印象は石川さんの澄んだ目と部落差別で家族を犠牲にした怒りが映し出されている。再審無罪を勝ち取るたたかいは、権力が作った部落差別をはねのける部落民自主解放のたたかいだ」と訴えられました。
    たくさんの意見・感想が述べられ、安倍政権の戦争国家化と差別排外主義の強まりの中で、狭山と水平社・部落解放運動のもつ意義と力を参加者全員で再確認しました。そして、福岡の地で、更に狭山第三次再審のたたかいを拡げる出発点となり、全国連が本気でやればやれないことはない、そう実感したとりくみとなりました。終了後の交流会は更に盛り上がりました(関西ほかの取り組みは,次号に紹介します)
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