安倍政権の戦争政治とたたかおう!

(2015年06月08日)

  屈しない! 3万5千人が怒りの結集!
全国連青年部が沖縄県民大会に合流
「沖縄と共にたたかいぬく!」決意あらたに

    戦後70年。日本とアメリカによる戦争政策と対決する民衆の決起は勢いを増しています。沖縄での5月17日の大集会。その熱気は臨場感をもって文字にできないほどすごいものでした(※インターネットでも画 「沖縄と共にたたかうぞ」5・17沖縄県民大会でプラカードを掲げる全国連青年部 像、映像、記事等をぜひ検索していただきたい)。
    沖縄は日本の国土全体の1%にも満たない面積です。その沖縄に、日本にあるアメリカ軍専用施設面積の74%が集中しています。軍隊による事件や事故が多発し、家の真上で、保育所・幼稚園・学校の真上で、戦闘機が轟音をまきちらして飛び回る毎日です。沖縄の人々が「もう基地はいらない」「基地は今すぐ出ていけ」「沖縄をかえせ」「平穏な生活をかえせ」と訴え、叫び続け、子や孫のためにたたかうのは当然すぎるほど当然です。なのに、安倍政権はさらに新しい基地を建設しようと、名護市辺野古の海を埋め立てる調査・工事を「粛々」と進めています。
    沖縄の人々は悲惨な地上戦で住民の4人に1人が犠牲となりました。戦後27年間はアメリカ軍の占領統治下におかれ、日本国憲法も適用されませんでした。「本土復帰」から43年を迎える今も、基地あるがゆえに苦しめられ続けています。そんな中での昨年、名護市長選挙、名護市議会選挙、県知事選挙、衆議院選挙 荊冠旗をかかげ沖縄県民大会に参加する全国連青年部(5月17日) (4選挙区)のすべてで勝利し、新基地反対の圧倒的民意をしめしました。保守・革新、労働者・財界も一体となった「オール沖縄」の勢力が確実に拡大しています。
    あせりにかられた安倍政権は新基地建設の強行ばかりか、集団的自衛権の行使容認、日米ガイドラインの改悪、オスプレイの本土配備、安保法制11法案、新法制定策動などなど、戦争国家づくりを急ピッチで進めています。もはや「辺野古の問題」は辺野古にとどまりません。「沖縄の問題」は沖縄だけの問題ではないということです。 全国連は青年部を先頭に今年も『沖縄行動』をおこないました。現地に学び、連帯し、基地・核・安保に反対して安倍政権による戦争政策粉砕のたたかいをより一層発展させていく決意を強くあらたにしました。
    このうねりを8・6ヒロシマへ! そして8月29~30日『全青』(青年部大会)の成功と、9月5~6日『全婦』(婦人部大会)の成功へ! みんなで熱い夏へとつなげていきましょう!
辺野古に基地はつくらせない!
沖縄と共にたたかい抜こう
5月青年部沖縄反戦平和行動報告
5・17 沖縄県民大会に参加

全国連青年部長  小林 拓也
    5月16日(土)~18日 辺野古を訪問し、安次富さんに話を聞く(5月18日) (月)3日間にかけて、青年部沖縄反戦平和行動にいってきました。全国から青年を中心に11名が参加しました。いま現地では反基地のたたかいが凄まじく盛り上がっていて、これまでになく心に残る取り組みとなりました。三日間の報告を掲載します。
    1日目は、観光を楽しもうということで、遊覧船にみんなで乗りました。闘争で沖縄の海に出るのは初めてです。海中がのぞける船でサンゴや魚たちを見ることが出来て、自然を満喫しました。
    また、首里城に見学にいき、かつて琉球王国であった歴史や文化を学びました。初日としては、大変ゆっくりとした時間を過ごせて、充実感たっぷりの一日でした。
絶対に造らせない
    2日目は、沖縄県民大会に参加しました。セルラースタジアムという大きな野球場に3万5千人という人たちで会場は超満員です。市長も県知事も来ていました。「沖縄のことは沖縄が決める」、「私たちはすでに勝っている」、「絶対に基地はつくらせない」、発言が胸にひびきます。 国は、戦後沖縄を捨て石にして、基地をつくるため土地を奪ってきたのです。古くなった普天間基地の土地は返すから、変わりに辺野古を新基地にするなんて、言語道断です。しかも、地元の人々の思いを無視、抹殺して工事を強行している行為は、沖縄差別そのものです。また、反戦=平和を強く訴える姿に感動しました。
    初の試みとして、パネルメッセージをみんなでつくり、大会の場で掲げました。とても目立ち、青年部として最善のアピールができたのではないかと思います。
辺野古を訪問
    3日目は、辺野古座り込みテント村に行きました。海上ヘリ基地建設反対協代表の安次富浩さんと会うことができました。辺野古の海を前にして、政府の計画する基地計画の詳細を話していただきました。「基地こそ、経済発展の阻害物だし、沖縄全体が日本から差別を受けている」、「昨日(県民大会)くらい、人が集まれば、絶対にこのたたかいは勝てる」と力強く発言されていて、すごいパワーをもらいました。 「屈しない」「辺野古NO」を掲げる青年部 固い握手を交わし、カンパを渡して三日間を終えました。
    今回は、特に貴重なたたかいになったと思うし、しっかりと連帯・団結をする取り組みとしてやり抜けたと感じています。沖縄の皆さんと心を一つにして、戦争や差別とたたかうことができたことは、私たちの誇りです。
    沖縄闘争にご支援・カンパしていただき、本当にありがとうございました。本当にいい闘争になりました。応援してくださった皆様に心から感謝の意を表したいと思います。
参加者の感想(抜粋)
オスプレイは沖縄にいらない!

▼山田一世(茨城・中田)
    この集会では、沖縄の辺野古への基地移設(増設)及び、普天間問題、オスプレイなどに反対することを訴えてきました。 スタジアムに入る前にTV局から取材を受けました。 「オスプレイは、安全性の面から見て、沖縄におくのは絶対にダメ。現状からすれば、安全面を保証できる要素がまったくない」と言いました。 辺野古の自然や海洋調査について疑問があるし、まず現地の人や昔から住んでいる人の反対意見があるならば、工事は行なえはずです。しかも、そもそも海洋調査に民間人や第3者をなぜ入れないのか。これでは、不正が有ると言われてもしかたないと思います。自分としては、インタビューを受けたことが、いい思い出になりました。
自分に何ができるのか考えたい
▼大橋ひかり(奈良・西之阪)
    沖縄県民大会では、3万5千人以上の人が集まり、とても大きな規模でした。司会をしていた女の子は、高校一年生でした。とてもはきはきしていたし、自分が小さい頃の話も聞かせてくれました。自分よりも若い青年が沖縄のために頑張っている姿を見て、心をうたれました。「沖縄のことは、日本ではなく、政府でもなく、沖縄県民が決める」という言葉がすごく胸にひびき、感動しました。以前の沖縄闘争でも、お会いしたことのある、安次富さんの「辺野古たたかいの報告」もあり、とても力強い発言でした。自分にはなにができるのか、もう一度考え直そうと思いました。
    「沖縄県民だけでなく、全国のみんなと一緒に闘いたい」という言葉をきけて、ほんの少しかもしれないけど、全国連青年部として続けている、沖縄のたたかいは意義ある取り組みであると確信しました。ラストの団結ガンバローは、となりの人と手をつないで行ないました。これも、沖縄ならではで、本当に今日の県民大会へ参加して良かったと感じました。
    8月の全青大会では、絶対に沖縄闘争の報告をします。そして、次に繋げていきたいです。 沖縄の怒りを知らせたい
▼硯紀明(大阪・西郡)
    3日間天気が晴れで、県民大会も最後までやり切れて良かったです。3万5千人の参加人数で、すごく感動しました。辺野古新基地建設は絶対に反対だと、あらためて思いました。
    いつも思うことは、沖縄の街のど真ん中に米軍基地がある状態はすごく異常で、全ての基地を撤去しなければいけないと思います。「なぜ、こんな街のど真ん中に普天間基地を作る必要があるのか」と強く思います。本当にこの世界一危険なところをなくしてほしい。沖縄に米軍基地はいりません。沖縄の人たちの気持ちや怒りを知らせていきたいです。
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