証拠開示しない検察に怒りの糾弾

(2015年05月17日)

  河合裁判長に危機感を持って事実調べを訴える
全国連婦人部事務局長 岩崎喜子
    定刻の11時を目前に東京弁護士会館に茨城県連婦 東京高裁へ事実調べを迫る全国連婦人部要請団(2015年5月1日) 人部をはじめ、次々と婦人部員が集まる。到着時刻が懸念されていた山口・陶支部も合流し、さあ、全国連婦人部の要請行動のはじまりだ。目指すは、東京高検。
    移動中、おりしもメーデー、霞門周辺に労働者が集まっている。狭山再審のたたかいを全労働者にも響けと言わんばかりに検察前でシュプレヒコールをあげる。大型連休の間とあってか、狭山担当の白木検事は不在。それでもよしとして担当者に詰め寄る。井橋中執をはじめ、2名の男性ふくめ、20席がいっぱいになる。2名の担当官をまえに始まる前から熱気でむせる。
    司会、小林副婦人部長、しょっぱな北浦婦人部長から要請開始を告げ、一階の要請室は、証拠開示しない検察に怒りの声があがる。次々と婦人が口を開く。
    広島支部からは、部落差別への怒りをぶちまける。遠方から糾弾のために来るのだから当たり前、言わずにおくものか。対応した二人の担当官は、ただただ下をむき、筆記している。なめきった態度に「目を合わせて、話を聞け」「白木検事のかわりなら返事をしろ」。次々、抗議の声が飛び交う。
    二人とも記録することもやめ、顔がのぼせたように赤くなっている。ようやく、各要請文を読み上げる。要請時間は、1時間を超えていた。
    つぎは、東京高裁だ。昼食をとり、高裁前で再結集。河合健司裁判長に事実調べを行わせるよう渾身のシュプレヒコールをあげ入室。「狭山事件と人権を考える茨城の会」代表の沼尻さんたち二人も合流。以前は、脇にいた訟廷管理官は、居丈高に「もう、時間です。要請文を読み上げてください」と言うではないか。何時からそんなに「えらいさん」になったのか。こうも変わるにか。それから、延々と続く「要請」。
    河合裁判長は、第3次再審狭山担当裁判長として一番長い任期で2年を越えている。これまで一度も事実調べや証拠調べを行っていない。危機感をもって、河合裁判長に事実調べを行えと訴える。開示されたインク瓶と万年筆に残されたインクの成分を調べろと訟廷管理官にくらいつく。あらんばかりの怒りと糾弾を投げつける。もう一言も「時間です」とは言わせない。婦人部が全国から集まり、時間と金を使い、この時間を訟廷管理官に奪われるものか。きょうの要請を、河合裁判長にどう報告するか問いただした。「主任書記官に、要請のあったことを報告します。河合裁判長が、見ようと思えばいつでも見ることができるところに要請文などは置きます。裁判は、法廷と証拠以外には左右されない」とあつかましくも言い放ちました。
    事実調べなき棄却が、画策されている。緊張感を持って、要請行動を取り組みましょう。
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