狭山事件関連の調書・捜査報告書を全部出せ!

(2015年05月17日)

  第22回三者協議開かれる 112点の航空写真ネガを開示
   
3月24日、第22回の三者協議がひらかれました。東京高検からは、3月18日付けで事件発生から4日後に撮影した航空写真のネガ112点が開示されました。東京高検が隠していた「証拠リスト(領置票)」で、存在が明らかになっていた「関係現場航空写真」です。
    弁護団は、この写真によって遺体発見場所と鞄などの投棄場所が石川さんの自白と食い違っていること。殺害現場とされる雑木林、Oさんが農作業していた桑畑の様子を知ることができることから、詳しく調査していくと しています。
    東京高検は、弁護団が開示を求めた「石川一雄名義の注文書」などの筆跡にかかわる証拠については、石川さんの筆跡が存在するものではなく、必要性、関連性がないと開示しませんでした。
    弁護団は、東京高検以外の狭山警察署や埼玉県警、埼玉地検などが保管する狭山にかかわる証拠リストの開示を求めました。高検からは、証拠物はすべて東京高検に集められているので、ほかの証拠物はないと回答してきました。これまで「不見当」として開示していないが、実況見分調書に記載されている犯行現場を撮影した8ミリフィルムがあることを指摘し、あらためて、埼玉地検や埼玉県警などが作成した「証拠リスト」の開示を求めました。
    また、石川さんの家を家宅捜索した際、押収している証拠物については返還するよう求めています。
    2月13日には、東京高裁に、被害者の死体を縛るのに使った手拭いについての新証拠と補充書も提出しています。
    次回の三者協議は、5月下旬です。
    私たちの粘り強いたたかいによって、「証拠リスト」の開示をおこなわせることができました。まだ、すべての証拠が開示されたわけではありません。「8ミリフィルム」や殺害現場のルミノール検査報告書などのように、「不見当」とされた証拠は隠されたままです。東京高検以外で作成された「証拠リスト」の開示も必要です。
    東京高裁の河合裁判長に、事実調べをおこなわせることです。ここに狭山再審の成否がかかっています。高齢となられたOさんの証人尋問、取調録音テープと石川さんの「自白」「手拭い」など鑑定人の尋問を勝ち取ることです。狭山要請行動を柱に、狭山をたたかいましょう。
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