5・23、狭山全国統一行動をたたかおう

(2015年05月17日)

  石川一雄さん不当逮捕52ヶ年糾弾!
反動強める検察・東京高裁を包囲しよう! 5月1日婦人部を中心に狭山要請行動をとりくむ(検察前でシュプレヒコール)

    来たる5月23日、狭山事件が起きて国家権力が部落を差別襲撃し、無実の石 川一雄さんを不当逮捕してから52ヶ年になります。
    全国連では3月の全国大会で、狭山事件の原点を再確認し、第三次再審闘争 に絶対勝利するために、5・23を全国統一行動でたたかうことを決定しまし た。その第一陣として、5月1日には婦人部による要請行動も取り組まれまし た。
    全国で創意工夫した取り組みを展開し、東京高検、東京高裁を包囲しましょ う。
居直り強める高検と高裁
    証拠リストを開示せよという要求に対して、検察はこれまで一貫して「必要 ない」としてきましたが、1月23日、ついに証拠物リストを開示させました。 リストには44点の未開示の証拠物が含まれていました。
    3月24日、第22回三者協議が開かれ、検察はこれらのうち当時の航空写真 112枚を開示しましたが、一方で① これ以外の開示は必要ない、② 石川さ んの新たな筆跡資料は存在しない、③ 証拠物はすべて東京高検に集められて いるので、このリストにあるものがすべてで、これ以外に埼玉県警や地検には 存在しない、と回答してきたのです。
    雑木林の8ミリフィルム等をいまだに「不見当」としていながら、ウソとペ テンの居直りでしかありません。
    東京高裁へは、東京高検以外の証拠物リストの開示勧告を求める申立書も出 しましたが、河合裁判長は勧告を出そうとはしていません。
    このように検察も東京高裁も、たたかいに押されて小出しに開示をするもの の、重要な証拠については知らぬ存ぜぬという反動姿勢を強めています。
東京高裁は事実調べを行え
    とくに重大なのは、第三次再審が開始されてすでに9年が経ち、三者協議も 22回を数える今日も、東京高裁がまったく事実調べをしていないことです。
    他の再審開始事件では、三者協議の中で事実調べが決定され、行われていま す。事実調べなしに、再審開始はありません。
    「万年筆のインク成分の鑑定、『自白』の誘導、殺害方法をはじめとして、 石川さん本人や鑑定人、小名木さん、元警察官を法廷に呼んで尋問せよ」「な ぜ事実調べを行わないのか、それこそが差別裁判だ」という声を今こそ大きく 上げていきましょう。
安倍内閣の戦争政治を許すな
    5・23闘争は、安倍政権による戦争関連法案が国会に提出されるまっただな かでたたかわれます。安倍政権は、戦後70年にあたって侵略の事実を居直り、 国家主義と軍事大国化を公然と進めるなかで差別排外主義もこれまでになく強 まっています。
    狭山第三次再審闘争を、差別と戦争に反対する広範な人々と連帯してたたか いましょう。全国津々浦々で、さまざまな創意工夫ある取り組みを展開しまし ょう。
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