石川一雄さんの年頭アピール

(2015年01月13日)

 

再審が適わぬ儘の越年も今年に臨む吾の意気込み

年頭にあたって
    狭山再審支援運動にご協力下さっておられる全国の皆さんへ謹んで新春のお喜び申し上げます。
    新年のご挨拶を書くに当たり、もう何年も「今年こそ」と言い続け、檄をとばす一方、緊迫した状況下にあって、多大なるご尽力を賜って参りましたのに、昨年も進展なく、またもや裏切ってしまい、大変申し訳ないという気持ちが先に立ち、ペンを重くさせています。
    従って再度「今年こそ」と述べることに躊躇し、今年のメッセージは、私の決意を含め、支援要請のお願いは止めようかと思った次第です。
    元より弁護団のご尽力、そして支援者皆さんの証拠開示、事実調べを行えの声もあって、これまで160点余りの証拠開示と、それによって明らかになった無実を明らかにする証拠が130点以上も弁護団より提出されていますが、検察官の不当な証拠隠しは続いています。あとは、裁判官の決断如何にかかってはいるものの、20回の三者協議を重ねて参りましたが、未だ、事実調べ、再審開始決定の結論が出ないまま、52回も越年し、2015年に突入して第一歩を踏み出さざるをえなくなったことは、残念でなりません。
    しかし、何があっても逃げることはできませんし、冤罪を晴らすまでは、とことん闘って参る以外にございません。
    どうか皆さんも今年も昨年同様に温かく、そして厳しく見守って下さいますよう心からお願い申し上げます。
    末尾になりましたが、皆さんにとって今年もご健勝であられますよう、狭山の地からお祈りしつつ。
2015年1月  石川 一雄

狭山要請行動を皮切りに15年決戦をたたかおう
    1月下旬に、第21回三者協議の開催が予定されています。東京高検が、渋っている『証拠リスト』を、開示させることができるかが焦点です。
    この三者協議に対して1月26日、全国連青年部が中心になって狭山要請行動をたたかいます。青年部は、地域活動の中心に狭山闘争をすえ、支部運動を牽引していく決意をかためていま 昨年の青年部要請行動 す。部落差別への怒り、狭山差別裁判に対する思いを胸に、石川無実を訴え、狭山再審を実現するための活動を展開しています。
    青年のたたかいとともに、地域や街頭での狭山行動に打って出よう。その成果を持ち寄り、狭山要請行動を取り組みましょう。地域での活動を組織し、地域から周辺へ、近隣の部落へと石川一雄さんの無実差別を訴えましょう。 狭山の学習活動。狭山署名、要請ハガキによる宣伝。冤罪を晴らすためにたたかう石川一雄さんを描いた「SAYAMA 見えない手錠を外すまで」の上映会を取り組む。狭山要請団を組織するためのカンパ活動。狭山の事実調べ、再審を実現させるまで日々がたたかいです。全国連は、狭山要請行動を波状的にたたかいます。東京高裁、高検に対する要請行動に向かって、各地域での狭山のたたかいが求められます。狭山の日常活動を積み上げ、1月26日狭山要請行動に立ち上がりましょう。

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