東京高検よ! 証拠リストをかくす理由がどこにある! 見られていけない証拠を隠しているのか! 1月三者協議に向け、全面証拠開示をかちとろう!

(2014年12月11日)

 

検察の証拠隠しを弾劾する!
    年明けの1月下旬に、第21回三者協議が開かれます。
    10月に行われた前回の三者協議では、弁護団が強く求め、東京高裁でさえも「開示の方向で検討してほしい」としていた『証拠リスト』について、検察は全面的に拒否する回答を行いました。
    それどころか、高裁あてに「証拠リストの開示 狭山中央闘争(2014年10月26日、日比谷図書文化館) 勧告はなされるべきではない」という意見書まで出してきたのです。証拠を隠しながら、「再審開始の判断に必要かどうかは、裁判所でなく検察が決める」と言わんばかりの態度であり、まさに盗人の居直りです。
    検察は同時に、「自白」の変遷に関する捜査書類などの開示要求に対しても「不見当」として開示しませんでした。
    私たちは、反動を強める検察を徹底的に弾劾していかなければなりません。
安倍・極右反動政権を打倒しよう!
    検察・法務省が安倍政権の極右反動政治を体現して、より反動化していることは明らかです。
    安倍政権は、憲法改悪に向かって集団的自衛権の容認、特定秘密保護法の制定、原発再稼働、消費税アップなどを矢継ぎ早に強行し、いま衆議院解散・総選挙に打って出ています。
    安倍の意を受けて、ヘイトスピーチなどの民族差別排外主義の勢力も活発化し、部落差別のせん動もはじめています。
    「えん罪の反省と防止」のためにスタートしたはずの法制審議会も、安倍極右政権のもとで証拠開示や取り調べの全面可視化は見送り、逆に警察や検察の権限を強化する答申を出しています。 狭山再審闘争は、差別糾弾闘争の頂点であり、同時に司法民主化の砦としてたたかわれてきました。
     いまの検察の狭山に対するど外れた反動姿勢は、安倍政権のもとで狭山闘争をたたきつぶさんとする国家権力のむき出しの姿です。
    私たちはこれを真正面から受けて立ち、この反動を打ち破って証拠開示・事実調べー再審開始をかちっていかなければなりません。
大衆運動と決定的証拠を!
   
安倍政権のもとで狭山再審闘争に勝利していくためには、第1に部落全体と労働者の大衆的な立ち上がりを再度つくっていくことが求められています。23デー、一言メッセージ、荒本での狭山紙芝居のような網の目のとりくみをすすめ、それを波状的な要請行動に集約していくことです。
    第2に、再審開始をかちとった袴田事件などを教訓化し、言い逃れを許さない決定的証拠をつきつけていくことです。「開示されたインクの事実調べを行え」という要求は、その重要な一環です。
来年は決戦の年!
   
前回の三者協議で、検察の『証拠リスト』開示拒否に対して、東京高裁は検察に再考を求めました。
    1月の協議で検察がこれを突っぱね、あくまで拒否するかどうかが最大の焦点となります。検察に『リスト』を開示させれば、それ以降の証拠開示に大きな前進となります。
    いま「みえない手錠をはずすまで」の全国上映を始め、マスコミも狭山事件を取り上げるなど、ここ10年のなかでも狭山再審を求める声はかつてなく大きくなっています。
    しかし同時に、検察がより反動化し、東京高裁もまったく事実調べをしようとしないという冷徹な現実も直視しなければなりません。
    「雰囲気」に流されることなく、1月の『証拠リスト』開示の攻防戦から、「安倍政権下での狭山再審闘争」を全力でたたかいましょう。

 

▲このページのトップにもどる