この1日目の企画をうけて、2日目は分散会です。感想やとりくみがだされました。「西之阪の婦人のたちあがりに感動し、勇気がでた」「来てよかった」など率直な
感想がだされました。
2日間の大会をとおして、全婦の内容を自分の支部に持ち帰り、解放運動の土台を一からつくりなおす気概と意欲もまた高まりました。
分散会の報告
第1分散会
司会・江戸川支部 櫻井さん。基調提案・阪口さん。分散会まとめ・小林副部長。助言・中田書記長。書記・荒本支部 北口さん。
参加した10支部から、前日の全体集会の感想、意見が次々と出されました。「茨城の差別戒名の話、自分のムラにもかつてあった。どこの地域にもあるはず」「去年の西之阪の住宅追い出し強制執行とのたたかいで、西之阪の地元のパワー、婦人のパワーを見て感動した。黙っていたら知らないうちに追い出されてしまうと自分のムラで訴えている」。
また、西宮・芦原支部の婦人からは、住宅強制追い出しにたいする怒りや悔しさが訴えられました。みんなバラバラにされてしまったが、また10月にはみんなで集まることが報告されました。西之阪の婦人からも親の家が強制執行で奪われ「ふるさと」を奪われ、今度は自分の住む家まで奪われた、と怒りと悔しさをあらわにしました。
助言の中田書記長から、住宅闘争をふくめてとても厳しいたたかい。しんどくても頑張っていくしか変わらない。「くやしい思い」もたくさんしてきた。この思いを教訓にして力にして運動をつくってきた。悔しさ、怒りをどれだけ大切に大事にしていけるか。絶対に報われる、必ず勝てる、と訴えられました。
長野の婦人からは、「来て良かった。家をとられるつらさはよくわかる。団結してたたかっていきたい。来年は長野で開催されるので、みんなきてほしい。団結して頑張ろう、全国でささえよう」 寝屋川からは来年の寝屋川市議選への支援の訴えがありました。広島から、8・6ヒロシマへの訴え、最後に西之阪の婦人より「全国からこんなに集まってきてくれてパワーが出てきて頑張ろうと思える。半分あきらめの気持ちになったり暗闇の中だったが、力がわいてくる。感謝しかない」。
まとめとして小林副部長は、住宅問題は許しがたい差別。家をとられる、ふるさとをとられる、絶対に許さない。西之阪婦人部の結成はすばらしい。婦人のパワーだ。勝利の展望は必ずある。
10・26狭山へむかって婦人として日常的に狭山をとりくもう、次世代を担う青年を育成しようと訴え終了しました。
第2分散会
司会・野崎支部 三木さん。基調提案・岩崎さん。分散会まとめ・北浦部長。助言・大橋中執。書記・広島支部 金平さん。
参加した10支部の全員が発言し、活気ある分散会となりました。大会1日目の3つの企画、フリートークをうけての話し合いです。露骨な差別ビラや差別戒名、住宅強制追い出しの事実を直視し、怒りと口惜しさをじしんの生活や活動と重ね、率直な発言が相次ぎました。「他人ごとではない。行政は、なめきっている」「県連大会で住宅強制追い出しとたたかう500万円カンパ訴えた。大変だと訴えたら、何人も1万円札だしてくれた。1000円札を出してくれた。通じるのだと感動した」「5歳で被爆。姉の結婚、相手の親からうつるといわれる。被爆者ということで石投げられる。悔しい思いで生きてきた」ととつとつと語る婦人。
さらに開催地である西之阪の婦人部結成宣言は、参加者だれもが胸を打つものとなりました。「元気をもらった」「ひとりじゃない。支え合おう」「感動した」と口々に語り、住宅明け渡し攻防のど真ん中で決して屈せず、あらたに出発した西之阪婦人部にこころから敬意と、ともにたたかう決意が会場にみなぎりました。
大橋中執からは、「西之阪の婦人の参加者の半分は、
ムラの婦人が声をかけた。ムラの人は集まれへん、運動広まれへんとムラのひとのせいにしてはいけない。自分たちが繋がりを求めて、ムラの人たちを信じ、信頼関係のもと、つながっていく。ムラの人といっしょに苦労することなしに、ムラの人たちのせいにしてはならない。結成した婦人部は、絶対つぶさない自信がある。起ちあがった婦人がいるからだ。裁判所、役所が頭下げて、ごめんなさいというまで負けない。家を取られて、はじめて分かった」と<あらたな挑戦>の先陣を切りました。
来年の統一地方選―寝屋川市議選の勝利にむかって、さまざまな形で婦人の力を結集してたたかうことが話し合われました。また、青年、婦人がいっしょになって次代の担い手をつくろうと組織づくりにも積極的な意見がでました。また、住宅をめぐるたたかいで「障がい」をもつ入居者への配慮、雨もりなど住宅改修の要求を役所にむけてとりくむなど、具体的な課題もまたみえてきました。
まとめとして北浦婦人部長は、「なんでムラのひとは起ちあがれへんねん。と思うが自分から言うていくことが大事。肝に銘じて各地で闘いましょう」と激を飛ばしました。
最後に司会より、狭山再審実現へ日常的なとりくみと10・26狭山中央闘争への参加を訴え、終了しました。