10・26狭山中央集会かちとる

(2014年11月18日)

  10・31寺尾差別判決40ヶ年糾弾! 狭山再審情勢とたたかいの焦点(報告要旨)
    第3次再審から8年、10月末に予定されている三者協議で20 10・26狭山中央集会・日比谷図書文化館 回を数えます。おおきな山場にさしかかっています。
    現在の、検察・裁判所との攻防の一つが証拠開示についてです。
    いま検察は、安倍政権のもと非常に反動化を強めています。証拠開示について、開示しないとか、見当たらないとかを乱発して応じようとしていません。これをあらためて弾劾していかなくてはなりません。
    裁判所は、「司法改革」の動きの中で一定、開示したらどうかと促している点が何点かあります。検察は今まではある程度開示してきました。ところがここ最近は裁判所を無視して開示しようとしない、最近特に目につくことです。
    数日後に行われる第20回の三者協議の焦点は、証拠リストを開示するかどうかということです。裁判所は証拠リストを開示したらどうかと促しています。しかし検察は頑として開示しようとはしていません。これがどうなるか、私たちは注目していかなくてはなりません。
    明日予定されている要請行動の中でも証拠リストを開示せよと迫っていきましょう。
    攻防のもう一つは、事実調べです。第3次再審では一度の事実調べも行われていません。
    危機感を持たねばならないのは、このまま求意見、決定へ向かう可能性があるということです。これは絶対に阻止しなければなりません。
    事実調べも鑑定人尋問などいろいろありますが、再審を開かせるためには、DNA鑑定に匹敵する決定的証拠を突きつける必要があります。狭山事件ではDNA鑑定が出来ないとのことですが、それに代わるインクの成分鑑定を重要視していかなくてはなりません。弁護団はあまり焦点化していないようですが、それは裁判所がかたくなにやろうとしないからです。裁判所のかたくなな姿勢を覆し、事実調べを行わせることが並や大抵ではない現実を見据えなくてはなりません。
    こうした裁判所をひっくり返す闘い、そのための徹底的な証拠開示、事実調べを求める大衆運動が必要です。
    勝利の確信を持って、この第3次で再審開始決定を勝ちとろう。
証拠開示を拒否する検察を許すな!《第20回三者協議について》
    10月30日、第20回三者協議が開かれた。私たちが10・26中央集会―27要請行動をたたかった直後である。
    今回の三者協議の最大の課題は、弁護団が強く求め、東京高裁も開示の方向で検討を求めていた「証拠リスト」の開示に検察が応じるかどうかであった。
    しかし検察は10月27日に「証拠リストの開示勧告はなされるべきではない」という意見書を提出し、全面的に開示を拒否してきた。
    私たちが証拠リストを開示せよと迫った要請行動のその日に、白木検事は開示拒否の回答を裁判所に提出したのだ。
    裁判所の「意向」も無視し、なおかつ「開示勧告を出すな」などという意見書を提出するなど前代未聞であり、狭山に関する検察 東京高裁に向けて渾身のシュプレヒコール(2014年10月27日) =国家権力のむき出しの凶暴さがエスカレートしている。絶対に許すことができない。
    三者協議では、河合裁判長も検察に再考を求めたというが、正式な開示勧告は出そうとしていない。
    さらに取り調べに関する捜査資料についても、検察は「不見当」として開示しなかった(これも10月27日付だ) 。
    一方、検察が裁判所に提出していた飛び番号に関わる筆跡資料 28点が、東京高裁から開示された。
    検察の証拠隠し、反動化はすさまじい。これに対して河合裁判長は、開示勧告も命令も出さず「うながす」だけである。またこれまで一度も事実調べを行 なっていないことを直視しなければならない。
    狭山第3次再審闘争はまさに最大の山場を迎えた。検察を徹底糾弾し、1月下旬に開かれる次回の三者協議で証拠リストを開示させよう。そして河合裁判長に何としても事実調べをやらせるために全力でたたかおう。
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