狭山中央集会へ総結集しよう!

(2014年08月03日)

  証拠開示で崩れ去る―寺尾確定判決 10・31寺尾差別判決40ヶ年糾弾!
8月狭山要請行動、要請ハガキ運動を巻きおこそう!

昨年の狭山中央集会後のデモ     今年は1974年の寺尾差別判決から40年がたちます。
    この寺尾確定判決はこの間の証拠開示と新証拠提出によって確定判決の構造は崩壊していると断じて間違いありません。また部落への差別的な見込み捜査をはじめとした部落差別に貫かれたこの裁判を積極的に守ろうとしたこの寺尾判決は絶対に破棄されなくてはなりません。
検察の証拠隠しを弾劾する
    狭山第三次再審請求は2006年5月23日以来8年が経過し、2009年9月の三者協議開始以来5年のうちに18回の三者協議が開かれました。その間に130数点の証拠開示が行われ、弁護団からは136点の新証拠が提出されています。 しかし証拠開示自体は検察の意図的な「証拠隠し」によってまだ多くの証拠は隠されたままです。
    検察側は当初より「証拠開示は必要ない」との態度を崩していません。第1回の三者協議で裁判所から証拠開示についての意見を求められた検察は「証拠開示の必要性なし」との意見書を提出しました。その後も弁護団の証拠開示請求に、「見当たらない=不見当」とか「開示の必要性なし」として拒否を繰り返しています。 えん罪が明らかになった事件の多くの場合、徹底した証拠開示によって無実を示す新証拠が発見され、再審が勝ちとられています。検察の証拠隠しは、真実を明らかにするとする建前とは裏腹に、著しく正義に反する犯罪行為として弾劾されなくてはなりません。 
開示命令、事実調べを行え

    袴田事件での再審請求では三者協議中に3度の証拠開示勧告、1000点以上に及ぶ証拠開示、事実調べが行われました。
    狭山事件と単純に比べることは出来ないとしても、検察の一貫した証拠隠しに対する東京高裁・河合裁判長の態度は証拠開示を積極的に進めようというにはほど遠いものです。事実調べを開始して一つ一つ真実を明らかにしていくべきです。
    特に3つのインク瓶(郵便局、被害者の級友、本人)が証拠開示されましたが、発見された万年筆のインクや脅迫状の訂正部分のインク(被害者の万年筆で訂正したとされる)との異同や、インク成分の分析等は裁判所の姿勢一つにかかっています。 高裁・河合裁判長は証拠開示命令を出し、積極的に事実調べを行い、真実を明らかにせよ。
10月狭山中央闘争へ
    全国連は10月26日、寺尾差別判決40ヶ年糾弾、狭山再審開けの中央集会を開催します。
    それに向かって全国から狭山再審開始の声を巻き起こそう。街頭で、地域で要請ハガキ運動や署名活動を行い、映画会や学習会など創意工夫して、狭山闘争の日常化を進め、全国からの声を集めよう。そしてこの声を東京高裁、高検へ直接たたきつける要請行動を連続的に闘い取ろう。
    次回三者協議が8月下旬に予定されています。8月要請行動から10月中央集会へたたかいぬこう。 昨年の10月狭山中央集会(銀座キレイが丘にて)
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