23回大会の総括と支部大会等の課題

(2014年06月21日)

  今期第1回中央執行委員会を開催(6月1日)
   
部落解放同盟全国連合会は6月1日、大阪で第23期第1回中央執行委員会を開き、全国大会を総括し次のたたかいの方針を決定しました。
    大会からだいぶ時間が経過してしまいました。総括にかかわる、各地の感想や中執としての意見をぜひ出してください。動員、企画、運営、全体会から分散会にいたる内容、役員人事など、さまざまな点で反省、総括すべきことがあるでしょう。
    とくに、参加者数については、厳しく反省しなければなりません。やはり来年以降は挽回したいと思います。しかし、それは決して先祖返りして動員主義で実現されるとは、いささかも考えておりません。そうではなく、「新たな挑戦」の実現として、その具体的実践を各支部段階でやることをとおして、挽回できるし、そうすべきだと思います。
    さて、参加数は底うちでしたが、内容は23回大会は実に重要、過去どの大会にもまして画期的であったと確信します。
    それは、手前味噌ではありません。「新たな挑戦」を具体的実践の課題に煮詰めた点です。抽象的な路線から、「何をなすべきか」の段階に、つまり全国どこにいても、誰でも、どんな条件にあっても、やることが可能な方針として煮詰めあげた点です。 狭山闘争の日常活動化
    その第1は、<狭山闘争の日常活動化>です。そのことに差別裁判糾弾闘争を復権するカギがあるのだとはっきりさせました。
    その、「新たな挑戦」としての具体化の第一弾が、5・23で開始した要請ハガキ運動です。逆に言えば、このようなハガキ運動を各支部において、さらに労組など対外的にも、位置づけをし直して、5・23かぎりのものではゆめゆめなく、秋の中央闘争に向かって、(さらには今年度いっぱいのスパンで)、狭山日常化の武器としてフル活用しましょう。 また、その実行にあたって、県、あるいは支部単位で、青年を中心に担当者を一人おき、その一人は毎週1回、支部全体では担当者中心にできれば毎月一回、対象はムラ全戸、ほかのムラ、労組・団体、街頭にむけ、ハガキ運動を展開しましょう。さらにまた、担当者を中心にした反省会、小学習会を開催し、ハガキ運動を活動家育成の場に結び付けていきましょう。この組織方針は、そのペース、体制など、それぞれの実情に応じていくらでも変更、工夫してかまいません。要は、決してブレることのない、必ずやりきる方針として練り上げることです。支部大会では、それを確立、発表してください。
500万カンパ運動の推進
    第2は<500万カンパ運動>です。これを、同和住宅・改良住宅の明け渡しという前代未聞の問題を切り口に、住宅の家賃、入居、管理から、住宅ローン、さらに医療、介護、福祉、買い物、教育、ムラ行事にいたる、居住とムラを守り、団結を再形成して、「まちづくり」に目を開いていく問題提起の大運動にしていくことです。500万カンパを、ムラに、本部派の人に、共闘・労組の人に、また「全国連OB」でもおおいに参加できる、あらゆる人が住居を守るために何をなすべきか、自分に何ができるか、一緒に考える場として活用し、住宅・生活を守る論議の場にしていこうということです。 そのねらいから、あえてノルマ制にはしませんでした。大会後もいろいろ質問をいただきました。確かにノルマ制の方がやりやすい面もあるかもしれません。しかし、やはりあえてそうせずに、これも新たな挑戦としてやりたいということが、この方針のヘソです。 では、どうすればいいのか。狭山ハガキに匹敵するもっと具体的な方針が必要。そのとおりです。本部も、芦原、西之阪支部もともにもっと汗をかき、知恵を絞って、その方針をつくりだしましょう。必要は発明の母です。
寝屋川選挙必勝へ!
    3つ目は、<寝屋川木邨選挙>を軸にした選挙闘争です。確かに、この点は寝屋川・大阪のとりくみが軸であり、全国方針としては、ほかの二つに比べピンときません。しかし、議案書で触れたように、まさにこれこそ新たな挑戦の最大の舞台であり、その勝敗には、新たな挑戦の命運もかかっています。ここで勝利できれば、全国連の全体に新風を吹き込み、新たな活力をうみだすことは間違いありません。6月15日には、いよいよ大阪の代表者による合同会議が発足します。
    以上の3つです。これを確立したのが23回大会です。もっとハッキリ言いましょう。この3点を支部大会までかけて鮮明にし、支部方針としてものにしていくこと、それが23回大会の真の総括です。
    忘れてならないのは、これは部落解放運動再生のためと言うことです。つまり、安倍政権の部落解放運動つぶし、国家権力から革共同にまでいたる差別総攻撃から全国連を守り、全国連を部落解放運動再生の礎にしていく方針だと言うことです。創立から23年、革共同との断絶から6年、決して平たんではない、むしろ歯噛みするような内部の苦悩も含めた、艱難辛苦の末にうちたてた、これでいくぞという方針です。
    ですから、憲法改悪、原発再稼働にいよいよ本性むきだしでくる安倍政権に相対し、叩き付ける部落解放運動の魂です。このとりくみを躍進させるなかから、反改憲、反原発の大統一戦線を全国連じしんが旗振りの一役をかって、つくりだします。
▲このページのトップにもどる