石川さん不当逮捕51カ年糾弾! 5月全国統一行動、各地で集会・街宣

(2014年06月21日)

  奈良駅前広場で要請ハガキを訴え
【奈良】奈良では25日(日)、JR奈良駅前広場で街宣行動をおこないました。テーブルと丸椅子を置き、 フェンスにアピー JR奈良駅前広場で訴え ル看板を設置。ノボリも立てて検察庁に対する署名、裁判所に対する要請ハガキの協力を訴えました。
    観光客や地元市民、京都・三重・大阪などの人々が応えてくれました。じっくり語り合い、近況についてのトークもできました。それぞれ家族や友人にもハガキを何枚か持って帰ってもらうよう協力も得られました。
5・25狭山学習集会を開く
【長野県連】5・23狭山統一行動として、長野県連では5月25日(日)に、「狭山学習集会」を開催しました。全国方針で提案されている狭山要請ハガキ行動を展開して、支部員、婦人部、青年部が31名参加し、狭山再審にむけた学習を深めました。
    はじめに、小森委員長が、狭山闘争と部落解放運動をめぐる情勢を提案しました。ウクライナ情勢、タイのクーデター、中国の新疆ウイグル自治区の問題など、その歴史的背景を説明しながら、世界情勢がどうなっているのかを明らかにしました。そのうえで、「安倍政権は集団自衛権で戦争に 長野県連、狭山学習と集会開く 突き進んでいこうとしている。こういう時代こそ狭山闘争と部落解放運動の持っている位置は大きい。人権を無視したあり方が戦争になっていく訳なので、差別糾弾を叫んでたたかう存在が平和をつくり出し、戦争を阻止し ていくのです。その第一歩が狭山闘争の勝利である」と、狭山勝利の必要性が訴えられました。
    続いて、学習企画のその1として、高見沢書記長から「袴田事件の再審開始決定の教訓」と題して、学習企画の2として、中村事務局長から「第三次再審で狭山を勝利しよう」と題して学習しました。その上でインクビンの鑑定を何としてもやらせていくことを、要請ハガキ行動と波状的要請行動でかちとっていこうと提案されました。
    自由発言で、参加者から、「袴田事件と狭山事件が証拠のねつ造などよく似ていることがわかった」「インクビンの鑑定をさせていかなくてはいけない」「県連で要請行動をやろう」など、たたかう決 「狭山の黒い雨」上映と学習会 意が表明されました。いよいよ決戦に突入している狭山再審闘争に、長野県連の総力をあげてたたかうことを誓い合いました。
不当逮捕51か年糾弾!袴田事件再審開始決定の流れを狭山の勝利へ!
【あさくら支部】5月25日福岡では甘木総合隣保館において、あさくら支部(準)呼びかけで映画『狭山の黒い雨』の上映と学習集会をとりくみました。福岡・北九州・筑豊など遠方からの参加もあり予想を大きくうわまわる集い(20名)となりました。
    映画は、参加者の半数近くがはじめて見るものでした。一方、長年狭山に取り組んできた人もあらためて、無実・差別の狭山の原点を確認でき石川さんの悔しさと解放にかけた思いを共有できてよか ったとの感想もありました。
    学習・討論では狭山第三次再審の現状と袴田事件の教訓を生かし、裁判所と検察庁への要請行動、要請ハガキをとりくむ呼びかけや「狭山を広く知ってもらうために新聞に意見広告をだすことも良いのでは」という意見などがだされました。 集会後の交流会では、「狭山の学習を継続してやろう」「狭山を知らない人にも石川さんを知ってもらうためにSAYAMA(見えない手錠をはずすまで)の上映会をもとう」など積極的な意見がだされました。 狭山ハガキで声を高裁につきつけよう
【広島支部】5月24日、石川一雄さん不当逮捕51カ年糾弾狭山集会を福島町の旧りんぽ館で行い、支部役員や住民の方々、そして8・6実行委員会の方が集まりました。 旧りんぽ館での学習会
    地元を代表して李さんより挨拶があり、「石川さんと私は歳があまり変わらないが、石川さんの再審無罪にかける闘志に感動した。やはり再審無罪をかちとらなければならない。このたたかいは人権、民主主義、そして憲法を守ることにもつな がっている」と狭山闘争勝利の重要性を話されました。
    つづいて、8・6ヒロシマのつどい実行委員会メンバーであり、毒ガス歴史研究所顧問の藤本安馬さんより「私と狭山」と題してご講演いただきました。
    藤本さんもまた石川さんと同じ差別と貧困の苦痛を受けてきたことを自身の体験と重ね、「家が貧しく、小学生のころから仕事を手伝うことが多くなり、学校に満足に通えなかった。しかし、それを学校側が問題にしない。つまり、義務教育を保障する姿勢がない。そのまま仕事を追い求める形で、毒ガス養成工となった」と話されました。
    今後の再審闘争については、万年筆や腕時計、スコップ、筆跡など、ねつ造された物証の開示と鑑定、事実調べの必要性と狭山の勝利こそ部落完全解放への一歩だと話されました 要請ハガキに切手を持参
    参加者はあらためて権力による差別攻撃や証拠隠しに憤りをおぼえ、狭山の厳しい現実をかみしめながらも、「自分のルーツをみると、石川さんと同じだと感じる」「狭山はがきを通じて声を裁判所につきつけていこう!」と、再審無罪をみんなの力でたたかいとることを確認して集会を終えました。近鉄若江岩田駅前で狭山街頭宣伝
【荒本支部】全国連荒本支部は、5月22日夕方5時30分から近鉄若江岩田駅で石川一雄さんの不当逮捕51カ年を糾弾する全国統一行動を取り組みました。
    昨年につづき、若江岩田駅前での狭山街宣です。狭山の再審を求める横断幕、のぼりをたて、東京高裁へ事実調べ、再審を求める狭山要請ハガキを手渡し協力を訴えていきました。
    要請ハガキを受け取った東大阪在住の男性は、52円切手を貼って持参してくれ、「友人にも広めるよと」要請ハガキを持ち帰ってくれました。その要請ハガキには、政治家や天下りの官僚を批判、「証拠をねつ造する警察、裁判所くらいはしっかりせ にぎやかに狭山を訴え座り込み よ」との思いが書かれていました。 「足利」事件の菅家さん。「布川」事件の桜井さん、杉山さん。そして「袴田」事件の袴田さんも警察によって「自白」が強要され「犯人」へと仕立て上げられました。袴田事件では、捜査当局が証拠をねつ造したと指摘されています。
    石川一雄さんの場合も、自白が強要され、その「自白」によって物的証拠が発見されるという奇妙なことがおこっています。東京高検が、隠し持つ狭山事件にかかわる証拠を開示させること、東京高裁には、事実調べをおこなわせましょう。
    荒本村内には、支部の機関紙『闘魂』と要請ハガキをセットにして全戸配布をおこなっています。
    5月23日には、荒本子ども会が狭山集団登校を取り組んでいます。荒本支部は、石川一雄さんとともに、再審無罪までたたかいます。
狭山差別裁判の原点をあらためて学習
【茨城県連】県連では5月23日に、県連事務所で狭山学習会を行いました。
    最初に袴田事件再審開始のビデオを見て学習し、続いて狭山事件について、 (1)埼玉県警の中刑事部長や竹内狭山警察署長らが、石川さんが部落出身と知っていたかと聞かれて、「捜査をしている過程で、むかし、むしろ旗を立てておしかけてこられたんだという話がだいぶ出てまいりまして、それで知った」、ほかに逮捕された2名の青年も「部落と知っていた」という法廷での証言。(2)内田幸吉や奥富栄の「4丁目の人たちは怖いから、押しかけられる心配があるので、絶対に外部にもれないようにしてほしい」という差別調書。 (3)この内田らの差別調書を、「内田の証言を裏づけるもので信用できる」とした第2次再審の最高裁による棄却決定。 (4)「善枝さん殺し事件|警察と対決する部落民」「スラム地区」「未解放部落菅原4丁目」などと差別報道をくりひ 「見えない手錠をはずすまで」を上映 ろげた当時のマスコミ報道などについて、部落差別の原点をあらためて学びました。参加者からは、「なぜ勝てないのか、どうしたら勝てるのか」といった意見も出され、論議しました。そして50年目の新証拠をふまえ、狭山ハガキ運動や要請行動にとりくみ、なんとしても再審闘争に勝利することをちかいました。
市民の会の座り込み(JR神戸駅)に参加
   狭山再審を求める市民の会・こうべの第2回座り込み行動に参加しました。テント周辺には「石川さん宅の鴨居・実寸大模型」、脅迫状と上申書の比較写真、 「石川さんは無実です」との幟などが置かれ、「次は狭山だ」というバナーや映画「SAYAMAみえない手錠をはずすまで」のボードを持って座りました。とても賑やかです。
    参加者が終日リレースピーチを行う中、通りかかりの市民から多くの署名が寄せられました。多くの若者もペンをとってくれました。
    小集会では、ギターの伴奏で「差別裁判打ち砕こう」や「We Shall Overcome(ウイシャルオーバーカム)」を歌い、狭山再審への思いを語り合いました。
    7月6日の芦原住民追い出し反対集会への参加を呼びかける発言もありました。多くの市民が狭山再審への声をあげることができる可能性を感じた一日でした。
「見えない手錠を はずすまで」を上映
【寝屋川支部】3月22日、地元いきいき文化センターで上映。この映画には誰が見ても「石川さんは無実だ!  50年も再審を認めないのは絶対におかしい」と、怒りがわき上がる起爆剤のような力も宿っています。
▲このページのトップにもどる