1月28日狭山要請行動たたかわれる

(2014年03月02日)

  「門野裁判長の開示勧告には、すべて出した!?」(狭山担当検事)ふざけるな!
隠し持っている証拠を全部出せ!

    全国連は1月28日、16回三者協議を前にして、今年初めての狭山要請行動をたたかいました。 全国から集まった要請団は村上副委員長を要請団長として、まず東京高検への要請行動に入りました。 証拠リストと全面開示について追及(東京高検) まずはじめに、要請団長から高検の証拠開示に関する姿勢について、この間の開示拒否の態度を追求しました。
    これに対し検事は 「証拠開示について、全く応えていないと言われるが、全くという意味ではそんなことはない」
要請団
「証拠を出す出さないの判断は誰がやっているのか」 検事「私がやっている、 内部決裁は受けている」
「大崎事件では福岡 高裁宮崎支部は証拠リストの開示勧告を出し、1月20日、検察宮崎支部は開示した。狭山事件で証拠リストを開示するつもりはあるか」
「お答えできない」(*大崎事件ー1979年、鹿児島県での殺人事件、現在第2次再審が福岡高裁宮崎支部で争われている)
    さらに要請団は証拠の欠番問題や手ぬぐいのメモ改ざんにかかわってリストの開示を迫りました。
「村木事件の、検察による証拠改ざん問題について、検察は提言を受け反省を表明している。狭山での手ぬぐい配布メモの数字改ざんは捜査当局による改ざん。自ら事実を調べろ」
「どんな証拠があるか検事本人は確認さ れているか」
「要望はお聞きするが、質問には答えられない」
「手ぬぐいメモが改ざんされているなら、ほかにも改ざんされている可能性が大きい。全部証拠を出して検証されるべきだ」
「具体的なことはお答えできないが、門野裁判長の開示勧告には全て出した。」
「嘘をつくな、不見当だと言って出してないものがあるではないか」
「ないものはだせない。私は去年の4月から(狭山担当になってから)嘘はついていません。嘘つきと言われるなら応えません」
「ふざけるな、それで全て出したと言えるのか」
    要請団は検事の門野裁判長の証拠開示勧告はは決着済みという態度に怒りを燃やしながら、その後各地からの要請文を読み上げました。
    最後に、今日も石川さん本人が裁判所前で再審開始の訴えを行っていることを伝え、その声に真摯に応えて証拠開示を行うよう要請しました。
証拠開示勧告と事実調べを迫る(東京高裁)
    続いて午後、要請団は裁判所の証拠開示勧告と事実調べを求める要請を行いました。 要請団「高裁の証拠開示勧告を求める。大崎事件では証拠リスト開示勧告を行っている。狭山について、裁判長が替わってから後退している。裁判所の真実を明らかにする強い態度がなければ検察は進んで証拠開示をしようと はしない。この要請についてちゃんと裁判長に伝わっているのか」 訟廷管理官「内容については時間とって主任書記官に伝えている」
「裁判長は石川さんが裁判所前で訴え活動をやっているのをしっているのか」
「道路に面した部屋なので」
「検察は勧告されたものは全て出したと言っているが、ないものは出せないともいっている。これは 検察がそう言っているだけで誰もほかに確かめたことはない。証拠リストを出させて洗いざらいにして判断されなければ本当かどうかわからない。開示勧告が必要だ」
「弁護団は新証拠を提出している、これらの事実調べも欠かせない。特にインクのエックス線検査。 事実調べを実現するよう要請する」
    要請団は強く証拠開示勧告と事実調べを要請し、この日の行動を終えた。
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