今年こそ狭山闘争に勝利しよう

(2014年01月19日)

 

2014年新春 あけまして おめでとうございます。

「新たな挑戦」を打ち出した22回大会(2013年)

部落解放同盟全国連合会委員長 瀬川博

    同盟員の皆様。共にたたかう仲間の皆様。
    
新年あけましておめでとうございます。また、昨年は大変御苦労さまでした。今年も、狭山、住宅、沖縄、三里塚など、昨年以上に重要な年になります。とりわけ、狭山闘争においては、今年こそ勝利の年にしなければなりません。皆様の団結と健闘を願って、2014年新春のごあいさつを送ります。
糾弾を部落大衆じしんのものに
    全国連は昨年、石川一雄さんや弁護団の方々の御尽力と 22回大会であいさつする瀬川委員長(2013年) 連帯して、年間を通じた波状的な裁判所・検察への要請行動をとりくんできました。それは、単に自分だけ要請に行くというものではなく、各地の地元で署名やメッセージや寄せ書きなど、狭山問題を一から掘り起こし、そこでの思いを組織して要請に行くというものでした。また、このとりくみ故に、10・27中央闘争を成功させることができました。
   
このなかで全国連がめざしたものは何でしょうか?
   
いうまでもなく、狭山事件は冤罪と権力の差別犯罪が一体の問題であり、その裁判は差別裁判であります。したがって、狭山闘争は石川さんの無実と権力の差別を暴くことが一体であり、裁判闘争も差別糾弾闘争と一体です。しかし、それが昨年をもって事件発生いらい50年、半世紀もの年月を越してしまいました。
   
何が欠けているのか。何が必要なのか。その答えはすでに40年前の寺尾判決の教訓にありました。数々の無実の証拠、大弁護団、10万をこえる民衆の包囲。しかし、結果は御承知のとおりです。
   
10万の力が差別糾弾で一個の火の玉であったなら、必ず勝利することはできた、と全国連は確信しています。その命題は今も変わることなく、私たちになげかけられています。
沖縄、三里塚、福島と連帯し生活権を守り抜こう
   
それをどうやって解決するのか。その答えのひとつが、波状的要請行動で示したなかにあります。糾弾を部落大衆じしんの体験や思い、怒り、自覚の掘り起こしを通して、大衆自身の現実の行動として復権すること、このなかにあります。糾弾闘争を、権力の弾圧やマスコミなどの重包囲から解放し、あれこれの評論ではなく、部落民の現実行動として復権させることにあります。 
   そのためには、血のにじむような努力、ありとあらゆる創意工夫、 
気の遠くなるような積み重ねが必要です。
   
他方、奈良、西宮のきょうだいには、長年住み慣れた我が家である住宅をとりあげ、追い出すという攻撃が始まりました。全国連は、これとたたかい生活権を守っていくことも、狭山闘争と一体の課題として考えます。 

安部政権によって、「尖閣列島」強奪、沖縄基地拡大、原発推進など戦争政治が進められるなかで、部落民にむけては狭山といい、住宅といい、虫けら同然に扱う差別攻撃を強めています。
   私たちは、沖縄、三里塚や福島の住民と心から連帯します。今年こそ差別糾弾の倍返しで狭山闘争に勝利し、部落大衆の生活権を守りぬきます。

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