証拠偽造許さぬ! インクビンの事実調べを
井橋昌夫中執
三者協議を通じて130点をこえる証拠が開示されてきました。とくに石川さんの逮捕当日の上申書は、石川さんの無実をあきらかにするものです。しかし、
検察は犯行現場、死体の写真など重要証拠はいまも「見当たらない」「開示の必要はない」と開示拒否の態度を強めています。河合裁判長も、再度の開示勧告を出す姿勢はありません。
いま焦点になっている2点について。死体をしばっていた手ぬぐいについて、警察・検察の証拠偽造が明らかになりました。手ぬぐいは市内の米屋が得意先に165本くばったものです。警察の回収や確認作業で、不明は7本。石川さん宅でも5月11日に警察に提示しています。そこで警察は「親戚の石川仙吉さん宅に2本配られたが1本しか回収されていない。ニュースで手ぬぐいのことを知った石川さん宅の誰かが、あわてて仙吉さん宅から1本持ってきて警察に提出した」とデッチあげています。しかし、親戚の石川仙吉さん宅には、実は1本しか配られていなく、警察が「2本」と書き換え証拠を偽造したことが明白となりました。
もう1つはインクビンの事実調べが決定的に重要だということです。今年50年ぶりに、被害者の善枝さんのインクビン、友人のもの、郵便局のもの3つのインクビンが開示されました。現在の科学でその成分の分析をすれば、脅迫状のインクと同じかどうか明確になります。これが違うとなれば、石川さんの無実、警察の「証拠の万年筆」の偽造が明らかになります。インクビンの事実調べを行わさなければなりません。
連帯のあいさつ
関西実行委・松原康彦さん
39年前のたたかいの熱気を思い出します。三里塚でも市東さんの農地取り上げとのたたかいがつづいています。三里塚反対同盟とともにたたかいましょう。また京丹後市の新たな米軍基地・Xバンドレーダー建設に反対しましょう。
動労西日本・金沢副委員長
今こそすべての証拠を開示させ、再審を勝ち取らねばなりません。事実調べをすればデッチ上げは明らかだ。JR北海道の問題、尼崎事故を見ても分割・民営化が原因だ。分割民営化をやった政府は今、解雇の自由化をやろうとしている。絶対に許さない。
杉並区議・けしば誠一さん
安倍政権のもとで、差別事件が頻発しています。その特徴はネット上で在日外国人や部落に憎悪に満ちた差別をあおるものです。石川さんへの差別犯罪は国家権力の犯罪に民衆が加担した結果だ。再審を勝ち取る闘いは、部落差別を許さず、誰もが人間の尊厳を取り戻すたたかいです。今こそ、事実調べを行えの声をあげ、再審・無罪を勝ち取りましょう。
住宅追い出し攻撃に総反撃しよう!
奈良・西之阪から
大橋昌弘中執
私の家が11月に強制施行されることになりました。その日まで住み続け、全国のきょうだいとともにたたかいます。
大橋ひかりさん
ふるさとから追い出されようとしています。強制執行されれば、西之阪には住むところがありません。全国のみなさんともにたたかって下さい。
大橋利香さん
実家も、今の住まいもとられようとしている。おまけに、家賃に損害賠償もつけられ毎月8万円もが差し押さえられていま
す。正直しんどいです。しかし、地域の人に、闘争は楽しんでやらないとあかん、と励まされています。私たちの家で、市の強制執行は最後にさせるようなたたかいにします。仲川市長を絶対に倒します。
初参加の婦人
私の娘の家はもう明け渡した。もうこれ以上、明け渡しは許せません。大橋さんの家についても、一人でも多くの人が駆けつけて下さい。
兵庫・芦原から
東口博さん
大阪高裁は、西宮住宅裁判の控訴を棄却しました。西宮市も裁判所も、私たちを路頭に放り出して、どうなろうと知ったことかという態度です。絶対に許すことはできません。みなさんの上告費用カンパありがとうございました。私たちは上告して、居住を守るためにたたかいます。
初参加のき
ょうだい
改良住宅に入る前に役所の人間は、いつまでも安い家賃でいつまでも住み続けられるといっていました。今、このことを追及すると何も言わずに逃げています。改良住宅から出ない! がんばる! これが私の決意です。
梶野啓子さん
私には実の姉がいます。左半身が不随です。阪神大震災のあと、私は避難所で7ヶ月、仮設で2年。それからやっと入れた復興住宅です。私が8階、姉が4階に入り、毎日私が世話している。私が追い出されたらどうなるのか! 姉を残してどこにも行けません。みなさん力をかしてください。
今も大量の放射能が漏れている 核・原発反対の闘い強めよう!
内本俊昭中央委員
福島の原発事故いらい、福島の子どもたちを放射能から守る取り組みを続けています。
今年の5月に被災地にいきましたが、福島ではいまだに路上に車が放置され、船が道路に浮かんでいる、家は津波にあったそのまま、という状況です。
除染には大きなお金が使われています。しかし、すぐにまた同じ場所を除染しなければならない。子どもの甲状腺がんの報告も増えています。しかし、福島県は「原発が原因ではない」といっています。
今オリンピックで人と金が使われ、福島がなかったことにされようとしています。安倍は「状況はコントロールされている」という大嘘をつきました。今も、福島の原発から1時間に1千万ベクレルの放射能がダダ漏れです。大嘘をついた安倍を許せません。私たちはすべての核・原発に反対していく、そして、被曝者にたいする差別とたたかっていきましょう。
証拠開示を絶対にかちとる! 狭山要請団が決意をかたる
要請団長の決意・村上久義副委員長
検察、裁判所にたいして「証拠リスト」の開示勧告を求めていく。開示された3つのインク瓶、これの成分のX線解析の鑑定を求めていく。開示された証拠が130点あります。この中には証拠番号にたくさんの欠番があります。とくに筆跡に関する証拠に多くの欠番があります。これにしっかりと開示させていきます。なかには、部落にたいする差別捜査の中身をあきらかにしていきます。
※村上要請団長につづいて、福岡、山口、広島のきょうだいからも決意をあきらかにしました。そして、このきょうだいたちが翌日の要請行動で最先頭でたたかいぬきました(要請行動の報告・参照)。
まとめのあいさつ
片岡啓一副委員長
明日の中四国、九州の要請行動へ、要請団を力強く送り出していこう。みなさんのやる気ある姿に勇気をえました。やる気のない者が集まっても力にはなりません。これからも全国連ががんばっていきましょう。