9・24茨城県連が要請行動をたたかう

(2013年10月08日)

  寺尾差別判決39ヵ年糾弾!
再審開始せよ! 10・27狭山中央闘争に総結集しよう!

    9月24日、全国連は茨城県連を中心に、共闘の「障がい者」の仲間など16名で狭山要請行動にとりくみました。
    正午に東京高裁前に集まると、石川一雄さんがマイクを持ち「何としても事実調べをしてほしい。事実調べをすれば私の無実はかならず明らかになります」と、高裁に向かって訴えを行っていました。
    早智子さんは道行く人ひとりひとりに声をかけて、署名を集めています。
    私たちは、石川さんに「これから要請行動をやります。がんばりましょう」とみんなで激励しました。
    9.24茨城の要請団(東京高検) 最初は東京高検への要請です。狭山担当の白木検事が対応しました。まず片岡本部副委員長が要請団を代表して、「検察官は証拠を隠すのでなく開示すべきだ」とあいさつ。
    各支部から要請文と狭山への思い、検察への怒りが次々と出されました。「検察は部落差別しておいて何だ」「俺たちの税金を使って集めた証拠を何で出さないんだ」「この前の三者協議で、見あたらない、開示しないと連発したらしいが、自分の保身や出世が大事なのか」「子どもに恥ずかしくないか」等々、白木検事につきつけました。
        「見あたらないというが、ちゃんとさがしたのか。もう一度さがし直す考えはあるか」という問いには、「私はこれまでも真剣に仕事をしてきたし、現在もそうです」というだけで、まともには答えませんでした。
    次回の三者協議では、かならず開示に応じることを要請しました。
    続いて、東京高裁への要請を行いました。高裁では、加藤訟廷管理官らが対応しました。高裁に対しては、検察に再度の証拠開示勧告・命令を出すこと、事実調べを行うことを要請しました。
    事実調べでは、特に50年ぶりに開示された3つのインクビン(被害者、級友、郵便局)のインクと、発見された万年筆、脅迫状のインクについて、同じものか違うものかを科学的に鑑定することを強く要請しました。
    確定判決は、発見された万年筆のインクと被害者の使っていたインクの色が違うことについて、「学校帰りに郵便局に立ち寄って、インクを入れ替えたことも考えられる」とでたらめな推測でごまかしました。しかしこれらのインクの成分などを、今日の水準で鑑定すれば、同じかどうかが明確に分かります。これが違っていれば、石川さん宅から発見された万年筆は、犯行に使われたものではないことが証明されます。
    それは、石川さんが脅迫文を書いて事件を起こしたという権力の筋書きそのものを崩壊させ、石川さん宅に何者かが万年筆を置いて証拠を偽造したことを証明することになります。まさにDNA鑑定にも匹敵する証拠です。 私たちは最後に、「今回こそ事実調べから逃げ回るのではなく、かならず行うことを河合裁判長にきちんと伝えろ」と強く要請しました。
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