報告 被爆68周年 8・6広島のつどい

(2013年09月18日)

  「過ちをくり返さないために 語り継ごう8・6」をメインスローガンに「被爆68周年 8・6ヒロシマのつどい」が、8月6日、広島市文化交流会館で200人 被爆者、被爆2世との対談がおこなわれる の参加でおこなわれました。
    集会は、司会の被爆3世の金平玲さん(全国連広島支部青年部)のあいさつと、この1年間でなくなられた被爆者、東日本大震災の犠牲者への黙祷、「原爆を許すまじ」の斉唱ではじまりました。
たたかう団結を
    呼びかけ人を代表して藤本安馬さん(元毒ガス工場工員・毒ガス島歴史研究所顧問)が「8・6ヒロシマのつどいが、8・6一日で終わってはならない。なぜなら、部落差別をはじめとする全ての差別は一日たりとも休みはないからだ。改憲、沖縄基地、原発事故、軍隊慰安婦問題、教育弾圧、TPP、すべて他人事ではない。虐げられたもの同士の団結で真の民主主義を確立するための8・6の集いを全国に発信しよう」と宣言しました。 つづいて「改憲と日本とアジアの歴史観とについて」の提案を、けしば誠一・杉並区議(東京)がおこない、参議院選挙後の安倍政権の改憲攻撃とのたたかいを訴えました。また、一瀬敬一郎弁護士からは、旧日本軍がおこなった重慶大爆撃の被害者への日本政府の謝罪と賠償を求める裁判への支援が訴えられました。
    沖縄現地で合宿をおこなった全国連青年部から小林拓也青年部長が報告をおこない(本紙266/267合併号参照)、沖縄の現状とたたかいに学び、自分たちの恒常的なたたかいとして、反戦・反核のたたかい、沖縄闘争をたたかっていく決意がかたられました。沖縄現地からかけつけた知花昌一さんは、直前に起きた米軍ヘリ墜落事故を弾劾するたたかいが報告されました。
原発再稼働反対!
    反原発のたたかいの訴えが行われました。はじめに四国電力・伊方原発の再稼働に反対している松山市の堀内美鈴さんから、原発の再稼働をとめて瀬戸内をまもりぬくことが訴えられました。つぎに、福島原発事故から避難をされている木田節子さんが、「この国は私が思っていたような国ではなかった」と、原発事故いらいの政府の福島きりすて、被災者への差別に怒りをこめて訴えをおこなわれました。
    これらの発言をうけ、参加者はさらに反戦・反核、反原発、そして日本の加害責任の追及、反差別という8・6のたたかいの原点を再確認しました。
    全国連青年部(奈良・西之阪)の大橋ひかりさんのカンパアピールのあと休憩をはさんで、「被爆者、被爆2世との対談」が、森島吉美・集会呼びかけ人の進行で行われました。広島・福島町でくらす被爆者らが、被爆の直後の食うものさえない状況のなかで、いかに生きてきたのか、そのすさまじさが語られました。また、2世からは同級生が若くして原爆症で亡くなっていった体験をかたりながら、被爆者の思いを受け継ぎ、次の世代につないでいきたいとの思いが語られました。
    最後に、全国連の中田潔書記長が「かつての原爆、押して原発事故…。国や一部の特権をもった者たちが、私たちにこれ以上我慢できないという犠牲を押しつけてくる。しかし、こういう社会のなかで、私たちに『こんな社会を変えてやる。もっといい社会をつくってやる』という力がわいてくる。地域での取り組みに戻り、また来年、あつまろう」と集会をまとめました。 
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