第5回全国連青年部大会の報告

(2013年09月18日)

  狭山・沖縄を2大方針に組織建設をすすめる!
   
私たち全国連青年部は、8月24日(土)~25日(日)の二日間にかけて、第5回青年部定期大会(第22回 「拡げよう! お~きなWa」を合い言葉に 全国青年交流集会)を長野県諏訪市において開催しました。全国各地から青年たちが寄り集い、第5回目という節目にふさわしい定期大会として成功させてきました。特に今年は、「青年部独自での闘争課題」を貫徹してきた過程を踏まえて、2本の柱を主軸に据えてかち取りました。その一つは、「10・27狭山中央闘争へ青年の総決起をつくり出そう」ということ。二つ目は、「5月沖縄合宿の定期開催を実現させよう」ということです。この二大方針を通して、今後の青年部組織建設をしていきます。
大会一日目
    一日目は、全国青年部結成宣言、解放歌斉唱のあと主催者あいさつを小林青年部長が行ないました。中央本部からのあいさつを青年対策部長の北浦中執からして頂き、長野の地元実行委員 「狭山事件とは?」「沖縄のたたかいとは?」を自分たちで考える 会へのねぎらいの言葉と「青年部組織の強化・拡大へ向けて、しっかりと学習をしていく大会にしてほしい」と訴えられました。地元歓迎のあいさつでは、長野県連を代表して、小林あや子副委員長にして頂きました。「自然豊かな長野の地で満喫してください。青年部発展のためなら、どんなことも惜しみません。頑張っていってほしい」と温かい言葉をかけて頂きました。続いて、北浦婦人部長から頂いた祝電メッセージを議長団から読み上げられました。     参加者の自己紹介の後に2012年度活動報 2日目は座席の並び方を変えて全体討論 告を金平副部長が行ない、一年間をふり返っての総括をしました。昨年の10・28狭山中央闘争、今年3月の狭山要請行動の報告や沖縄合宿をふり返り、8・6ヒロシマのつどい、また要求闘争でのとり組みを、組織建設へ繋げていきたいと訴えました。
    特別報告では、奈良の大橋幹事を中心に液晶プロジェクターを使って5月沖縄合宿報告を行ないました。現地での行動を撮影したビデオを映して、同時に辺野古の現状や沖縄戦の歴史、また交流の様子などを一つ一つ丁寧に説明してくれました。また、合宿参加者からの感想も発表して、とても臨場感あふれる報告になりました。
    休憩をはさんで、2013年度運動方針案(基調)の提起を小林青年部長が行ないました。青年のおかれている現状・実情をいまの社会情勢と照らし合わせ、三大闘争に沿って青年部組織建設をしていく方針を明確にしました。そのなかで、一番の重要課題として『青年部活動の日常化』をはかり、各地における青年部建設のために『定期的にムラに入りムラを回る活動』の実践を促しました。また、解放運動を次世代へ繋げていくために、『子ども会の復建』を強烈に提起しました。そして最後に、なんとしても近い将来全国連の力で「全国制覇」という夢を実現させようということを打ち出しました。
    基調のあと、小林青年部長から参加者全員に「狭山事件とは?」、「沖縄のたたかいとは?」の二つのテーマを20文字で要約し、二日目の全体討論の中で各自発表し合おうという、サプライズ的な宿題が出されました。ユニークかつ唐突な課題を提案され、困惑する青年の様子や苦笑する参加者の皆さんが印象的でした。
    記念講演では、『狭山再審勝利へ向けて』と題して、小森狭山闘争本部事務局長を講師に招いて講演して頂きました。「三者協議とは何か」というところから始まり、三者協議における現状と課題を学びました。狭山事件で石川さんがでっち上げられ、差別糾弾闘争として発展してきた歴史、また石川さんが獄中生活の中から敢然と立ち上がり、部落差別と向き合い、たたかい抜いてきた過程を詳しく話して頂きました。
交流会
    一日目の議事が終了し、夜の交流会は毎年恒例のお土産争奪戦や様々なゲームを行ない、笑顔あふれる夕食の場となりました。その後は初参加の青年も含め夜遅くまでアツく語り合い、青年部活動をめぐって真剣に討論し合いました。
大会二日目
    二日目は、全体討論からはじまりました。座席を円陣の形に並べ、一日目の20文字要約の宿題をホワイトボードに書き写しながら、討論し合うスタイルにしました。みんな一晩真剣に考え抜き、狭山事件と沖縄のたたかいについて、それぞれ重要なキーワードを入れながら全体として意思一致ができた討論会となりました。また、各地からの報告では広島、長野、奈良から、青年部結成や住宅闘争での苦闘を涙ながらに訴える姿もあり、これから地元での取り組みについての決意を話してくれました。大阪からはきょうだいの労働問題のたたかいの勝利の報告がありました。
    大会のまとめと新執行部(幹事会)代表あいさつに立った小林青年部長からは「各地の苦悩や闘争での勝利をみんなのものとして共有し、これらをバネにして、今日からの一年間かけて青年部の強化・拡大をしていきたい。まずは当面の10・27狭山中央闘争に青年の大結集をつくり出そう! そして、来年5月沖縄に決起しよう!」と提起がありました。また、役員任期の問題や事務局体制、次世代に繋げていく組織運営と青年部建設についての思いなど、色々な胸の内も明かしました。これからみんなで討論し合って、決めていく方向性を示し、全体でがっちり確認しました。
    大会議案、決議、スローガンは満場一致で採択され、金平副部長の団結ガンバローで幕を閉じました。
    全国連青年部は結成から丸4年が経過しました。まだまだ若い組織ですが、これまでをふり返り、見直す点などしっかりと総括し、今後一年間かけて組織の変革をめざしていきます。新たなる挑戦にどんどん打って出て、青年部の組織強化・拡大へ向けて飛躍していきます。
▲このページのトップにもどる